布団や枕、シーツなど、寝具のことを英語でBeddingと言います。
アメリカやカナダでは、自分の寝室を飾るのはもちろん、見せることを目的としてゲストルーム(寝室)のベッドコーディネートを楽しむ人がたくさんいます。
さらにアメリカやカナダでは、その家に初めて訪れた人には部屋一つひとつを見せて回るのが通例。もちろん寝室も例外ではありません。そんなときのために、ベッドを綺麗に飾ることはとても大切なんです。
今回は、海外でよく使われる寝具の種類と、英語表現をご紹介します。
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寝具は英語でBedding
Beddingは寝具という意味で、ベッドやマットレスだけでなく布団や枕、シーツなどもBeddingに含まれます。
畳の部屋が多い日本家屋では就寝時は布団を使うのが一般的でしたが、住宅が欧米化するにしたがって自宅でもベッドを使う人が増えています。
実際に、東京ガス都市生活研究所の調査によると、就寝時にベッドを使う人の割合は年々増え、2014年には「ベッド派」が過半数を占める結果となっています。
海外でよく使われる寝具関連の英語はこちら。
- Mattress マットレス
- Futon ソファーベッド
- Blankets 毛布
- Duvet 掛け布団
- Comforter 掛け布団
- Pillowcase 枕カバー
- Throw Pillow クッション
- Body Pillow 抱き枕
- Fitted Sheet / Box Sheet (マットレスを覆う)シーツ
- Top Sheets / Flat Sheet (掛け布団の下の)シーツ
日本でも身近な存在になったベッドですが、実は海外のベッドや寝具とは異なる部分も多くあります。まずは、海外と日本の寝具サイズ規格の違いからご紹介していきます。
海外のベッドサイズ比較
日本のベッドの長さはどのサイズも195cmで統一してあります。また、それぞれ207cmまで長くしたロングサイズがあるのが特徴。
一方、北米サイズは、一人用(190.5cm)と2人以上用(203cm)で長さが異なります。日本に比べて高身長の人が多い欧米では、このサイズが主流です。
ベッドのサイズ(横幅)を順番に並べてみました。北米のTwinとFullは主に子供用や、小さい部屋用として利用されます。
北米サイズ | 日本サイズ |
Twin 96.5 × 190.5cm |
シングル 100cm × 195cm |
セミダブル 120cm × 195cm |
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Full / Double 134.5 × 190.5cm |
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ダブル 140cm × 195 cm |
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Queen 152.5 × 203cm |
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クイーン 160cm × 195 cm |
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キング 180 × 195 cm |
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King 193 × 203cm |
海外で一番人気があるのがクイーンサイズ。日本のダブルベッドよりも少し大きいくらいで、大人二人用に丁度いいサイズです。ホテルでは、クイーンサイズ2台またはキングサイズ1台の部屋が最も一般的です。
敷き布団の英語は?Futonと布団は違う意味
畳の部屋がない海外では、日本式の敷布団を使うことは基本的にありません。
日本の敷布団を表現する場合、Japanese FutonまたはJapanese beddingなどが使えるでしょう。
敷布団の代わりに利用されるのがMattressとFutonです。注意したいのは、Futonと布団は異なるものだということ。それではひとつづつご紹介していきます。
Mattress
ベッドで寝るのが一般的な欧米では、敷布団の代わりにマットレスを使います。日本ではマットレスを使わずに敷布団を使用するタイプのベッドもありますが、北米のベッドはマットレス必須。
スプリングが効いたものや、柔らかいフォームを使用した製品など種類は様々。敷布団に比べて高価で、最も人気のクイーンサイズの場合10~15万円が相場です。ベッドでテレビが見れるように、上半身が持ち上がるリモコン付きタイプもあります。
Futon
欧米のFUTONは日本の布団とは全く異なり、上の写真のようなソファーのことを指します。
分厚いフォームが入った寝具でフラットにすればベッドになるソファーベッドです。来客が多い欧米では友達や家族が一晩泊まるときにとても重宝します。
本物の布団とは全く違うのでなぜこれがFutonと呼ばれているのか謎です。とにかく、海外でFutonと言うと敷布団ではなくソファーベッドをイメージする人が多いので注意が必要です。
ComforterとDuvetの違いは?掛け布団の英語4種類
海外には、日本の羽毛布団のようは分厚い掛け布団はありません。
氷点下を軽く下回るカナダの冬でも、室内は24時間暖房が効いているので分厚い掛け布団は必要ないのです。そのため、薄くて軽いものがメインになります。
掛け布団は種類によって呼び方が異なります。ここでは、欧米で人気の4種類をご紹介します。
Blanket(毛布・タオルケット)
毛布など大きく分厚いものから、ひざ掛けなどの軽いものまで広い範囲でブランケットに分類されます。フリース素材、タオル生地・ニット生地に関係なく、中に綿が入っていないものは基本的に全てブランケットです。
Duvet(中綿入りの掛け布団)
日本の掛け布団に一番近いのがDuvetです。中綿はポリエステルだけでなく、羽毛の製品もあります。Duvet自体は白無地が基本。そのため、好きな色や柄のDuvetカバーでコーディネートします。
日本の掛け布団よりも薄くコンパクトで、ポリエステルの製品は洗濯機で丸洗いが可能です。
シングルサイズ・クイーンサイズ等、ベッドのサイズに合わせて用意するのが一般的です。
Comforter(中綿入りの掛け布団)
中綿が入っている掛布団です。Duvetと異なり、Comforterそのものに色や柄があり、カバーは不要です。汚れたら丸ごと洗濯する必要があるため、洗濯機が使える素材でできていることが多いです。
カバーを購入しなくてよい分、Duvetに比べ安価でコーディネートが可能です。
もともと、Duvetはイギリス英語、Comforterはアメリカ英語で同じ「掛け布団」を指す言葉でしたが、近年では明確に区別されています。
Bedspread(薄い掛け布団)
Bedspreadはベッドカバーのような薄い生地の掛け布団で、夏場や暖かい日に使います。
いくつもの小さい布を縫い合わせたQuiltと呼ばれるデザインになっており、コーディネート用の小物としても人気です。裁縫が得意な人はで作りすることも。
Duvet、Comforter同様に、ベッドのサイズに合わせたものを購入するのが一般的です。
Bracket | Comforter | Duvet | Bedspread | |
サイズ | 様々 | ベッドに 合わせる |
ベッドに 合わせる |
ベッドに 合わせる |
中綿 | ない | ある | ある | ない |
カバー | ない | ない | ある | ない |
洗濯 | 可 | ほとんど可 | 素材による | 可 |
暖かさ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★ |
海外のベッドに枕がたくさんある理由
たくさんの枕は海外の寝室の特徴の一つですね。海外では、朝ベッドメイクをしてシーツを整えるときに、クッションを枕と一緒に並べます。飾りとしての意味はもちろん、ベッドの上リラックスして過ごす際に、足や腰の下に入れて体勢を整えることにも使います。
クッションの名称と使い方
ホテルや海外のベッドの上にたくさんあるクッションは、種類によって名前が異なります。
上の写真では一番後ろからEuro Sham、Sham、Throw pillowです。基本的には大きいものから順番に並べていき、小さいクッションが一番手前に来るようにセットします。シーツや掛け布団に合う色やデザインを選んでコーディネートを楽しみます。
Sham
デコレーション用の枕カバーのこと。普通の枕カバー(Pillowcase)と異なるのは、フリルや刺しゅうなど細かいデザインが施されている点です。
飾りがついているのは表側だけで、裏面には枕を入れるスリットが入っています。通常の枕カバーに入れた枕をさらにShamに入れておけば、Shamを外すだけでいつもの枕を使うことができます。
ComforterやDuvetカバーとセットで販売されていることが多く、通常2個セットです。
Euro sham
クイーンサイズやキングサイズの寝具とセットで使われるEuro Sham。Shamとの違いは大きさです。Shamが枕と同じ寸法であるのに対して、Euro Shamは60cm四方の少し大きめの正方形。枕の後ろ側に置きます。
Euro Shamがあると一気に寝室が華やかになりますね。また、ベッドに座ってテレビを見たり、本を読むときの背もたれとしての用途もあります。
Throw pillow (Decorative pillow)
Decorative pillowとも呼ばれる、クッションのことです。ベッドのデコレーション用として枕と一緒に並べます。掛け布団や枕カバーとセットで購入も可能で、色柄をそろえると寝室がとても華やかになります。
カバーが取り外せないタイプも多いので、汚さないように注意が必要です。実用性はあまりなく、寝る時に結構邪魔だったりするので、ゲストルーム用にするのが良さそうです。
ちなみにThrow pillow(投げる枕)という名称は、カップルが喧嘩したときに投げ合うことからついた名前だそうです。
欧米寝具と寝室の特徴まとめ
- サイズが大きい(クイーンサイズが一般的)
- クッションや枕がたくさんある
- 掛け布団が薄い
- 綺麗にコーディネートする
寝室の飾りに力を入れるのは、海外のインテリアコーディネートの特徴の一つ。ちょっと無駄と思える多すぎるクッションなどがそれを象徴しています。
私は日本に住んでいるときからベッド派ですが、マットレスに関しては欧米のものの方がずっと上質だと感じます。ベッドがメインの欧米では、マットレスに対するこだわりは日本以上なのかもしれません。
そのぶん高価なのが難点ですが、シーツや枕カバーのコーディネートセットが安価で販売されているので、簡単に寝室の雰囲気を変えることがきるのが楽しいです。自分好みの寝室で寝ると一日の疲れもしっかりとれそうですね!