
結婚式といえば白無垢とウエディングドレスドレスドレス、どちらをイメージしますか?
最近では結婚式を挙げるカップルのうち半数以上が教会式。披露宴もカクテルドレスが似合う洋風スタイルを選ぶ人が多いのではないでしょうか。
しかし、本当の西洋のウエディングは日本と違うことだらけ。カナダとオーストラリアで計4回、友人や親戚の結婚式+披露宴に出席したことがあります。どの結婚式も日本と違うことだらけで戸惑いの連続でした。
海外在住の人、海外挙式をしたい人、国際結婚の予定がある人は知っておいて損はない「日本とは全然違う、欧米の結婚式&披露宴」を詳しく説明します。
- 欧米のウエディングと日本の結婚式の違い
- 欧米のレセプションと日本の披露宴の違い
- 幸せになれる花嫁のジンクス
- 海外で人気の披露宴イベント
タップできる目次
海外の結婚式は準備が違う
日本の結婚式の場合、準備から当日の段取りまで準備全般をプロにお任せしますが、欧米の結婚式は自分たちで準備しないといけないこともたくさんあります。
新郎新婦・主催者側
まずは、新郎新婦とその家族、主催者の目線で結婚式の準備で日本と違うことをご紹介します。
バチェラーパーティーの準備
結婚式前日の大イベント「バチェラーパーティー」の準備をします。
バチェラーパーティー(Bachelor party)とは、独身最後の晩を同性の友人と楽しむ会で、新郎新婦別々に行います。幹事を指名してパーティーの企画をします。
先日、友人のバチェロレッテパーティー(バチェラーパーティーの女性版)に招待されたので行ってきました!パーティーの内容は別のブログでご紹介します。
親族顔合わせ
結婚式前日までに顔合わせを行います。顔合わせといっても日本で行う形式ばった固いものではなく、会った時にどんどん紹介していく感じ。
家族だけでなく、ブライズメイドやグルームズマンの友人も紹介されることがあるので大人数になることも。名前が全然覚えられません。
ブライズメイドの選定
海外の結婚式で重要な役割を担うブライズメイドとグルームズマンを選びます。
伝統的には独身の兄弟や友人から男女同じ人数が選ばれるのですが、最近は既婚者が選ばれることもあるようです。ブライズメイドとグルームズマンは新郎新婦のお供をする大切な役割があります。
結婚式当日だけでなく、準備の段階から集まってお手伝いをします。
ドレス試着は新郎とは行かない
欧米では、花嫁のドレスをカップルで選ぶ人は少ないです。なぜなら新婦は教会に入る時に初めてドレス姿をパートナーに見せるという習慣があるから。「ファースト・ルック」と呼ばれています。
そのためドレスを選ぶときは、母親、姉妹、同性の友人に付き添ってもらいます。
パートナーにドレス姿を見せるのは結婚式当日の一度きり!一緒に選べないのは残念ですが、これはこれでロマンチックですね!
幸せになれるジンクス「サムシングフォー」
花嫁が身に着けると幸せになれるという4つのアイテム「Something Four」。
- Something Old (古いもの)
- Something New (新しいもの)
- Something Borrowed (借りたもの)
- Something Blue (青いもの)
欧米の花嫁さんはこの4つのアイテムをつけて幸せになります。Something Newは簡単に用意できますが、Something oldは見つかりにくい。宝石・アクセサリー類を使うことが多いです。
ゲスト・招待された側
次に、ゲストとして招待された人目線で気づく違いをご紹介します。海外在住の人は今後招待された時のために、知っておくと安心です!
会費・ご祝儀は不要!プレゼントを贈る
欧米の結婚式ではご祝儀や会費の習慣はなく、参加者はプレゼントを持っていくのが一般的。
最近では、ブライダルレジストリ(またはウエディングレジストリ)と呼ばれるシステムが流行っています。新郎新婦が作った「欲しいものリスト」の中からプレゼントしたいものを選びます。プレゼントは新郎新婦に直接届くので、オンラインで購入するだけでOK。
他のゲストが既に注文済の物はプレゼントできないので、被ることはありません。欧米らしい効率的なプレゼント方法ですね!
ちなみに引き出物は無いので期待してはいけませんw
彼氏の友人の結婚式に呼ばれることも
海外の結婚式では、彼氏の同僚の結婚式に呼ばれることもあります。
ペア文化が根強い欧米では新郎新婦と面識がなくても友人のパートナー枠で参加しますし、それが当たり前です。
当時付き合っていた彼氏に「同僚が結婚するから式と披露宴に一緒にきてくれ」と言われたときは衝撃でした。「え?!誰それ?会ったこともないのに????私たちまだ夫婦でもないのに???」と…。
楽しかったけど日本人としては場違い感が半端なかったです。
海外の結婚式は当日の流れが違う
海外の結婚式は当日の流れも日本とは全く違います。細かく書けばものすごい量になるので、特に驚いたこと5つをご紹介します。
海外の結婚式は丸一日かけて行われる
欧米の結婚式はとにかく長い!朝から晩までかかるのは当然なので、新郎新婦はもちろん、ゲストでさえ丸一日空けておかないといけません。
場所はホテルやレストランの他に、大学キャンパスや公民館、自宅ということもあります。
いずれの場合も式から披露宴まで全て行う場合は一日貸し切りとなります。そのため、日本のように一つの会場で1日に何組も結婚式+披露宴を行うことは極めて稀で、欧米の結婚式は基本的に1日に1組までです。
新郎・新婦は自宅で着替える!準備は別々の部屋で
新郎・新婦はそれぞれの両親の家で着替え・メイク等の支度をしてから別々に会場入りします。
新郎と新婦は結婚式当日、教会に入場するまでお互いの姿を見せないという風習(ファーストルック)があります。そのため前日から別々に実家(またはホテル)に泊まるカップルもたくさんいます。
日本では新郎新婦入場まで控室で一緒に過ごすのが一般的なので、欧米ウエディングは正反対ですね。
式後、披露宴が始まるまで3時間以上かかる
海外の結婚式では前撮りは行いません。式が終わり、無事夫婦になったら初めて写真撮影を行います。
この時、日本と大きく違うのは家族写真だけではなくロケーション撮影も行うこと。ビーチや有名な観光地で撮影をする場合も、新郎新婦とその家族はバスや車で向かいます。そのため写真撮影には2~3時間かかるのが普通です。
新郎新婦が写真撮影を行っている間、ゲストは3~4時間待つことになります。ほとんどのゲストはいったん家に帰り、遠方から出席している人は友人の家やショッピングなどで時間をつぶします。
披露宴会場は早めにオープンするので軽食や飲み物を楽しみながら、ほかのゲストと挨拶や会話をして待ちます。とにかく待ち時間が長い!
料理はブッフェスタイル・飲み物は個別会計
欧米の結婚披露宴(レセプション)では、コース料理ではなくブッフェスタイルのことも珍しくありません。
さらに、飲み物はワインとソフトドリンクのみ無料でビールや他の種類のアルコールは自腹ということもよくあります。会場に設置されたバーカウンターで購入します。料金はその場でカード払いです。日本の披露宴でゲストの自腹はありえないですよね!
料理と飲み物のシステムは主催者によっても異なりますが、日本のようにスープや前菜も出るフルコースというのはかなり珍しいパターンです。
欧米のレセプション(披露宴)は自由解散
日本の披露宴はすべての催しが終わると、挨拶をしてゲストを見送り会場を閉めます。
欧米のレセプションは特定の終了時刻はありません。会の終盤はみんな席を移動するので、ゴチャゴチャの状態になります。帰りたくなったら、新郎新婦に挨拶をしてそれぞれ自由に帰宅します。
どんどん人が減っていき、最終的には深夜11時頃に満足したしそろそろ終わろうかというカジュアルな雰囲気で閉会します。
レセプションだけで所要時間は5時間ほど…帰宅する頃の疲労感半端ない。
欧米ウエディングの恒例イベント
ここからは、海外の結婚式でよく行われる余興をご紹介します。どれも日本の披露宴では見たことがありませんが、欧米のレセプションでは必ずあるイベントです♪
ガータートス
新婦が太ももに着けているガーターを新郎が口で取り、独身男性の集団に投げるというイベント。
要するにブーケトスの男性バージョンなのですが、新郎が花嫁のスカートの中に潜り込む姿はあまりロマンチックではないですね…。笑いはとれますが、見たくない人もいそう。
日本でブーケトスしか流行らなかったのも無理ありません。
ラストダンス・ファーストダンス
新婦が新婦父と踊るラストダンス。「お父さん今までありがとう。」と感謝の言葉をつぶやきながら踊る、父娘最後のダンスです。日本でいう、新婦の手紙の位置づけですね。
会話の内容は本人たちにしかわかりませんが、ゲストの涙を誘います。
そのあと、新婦父から新郎にバトンタッチして行われるのがファーストダンス。夫婦になって初めて踊るスローテンポのダンスです。
見ている方も幸せな気持ちになれるこの時間は海外結婚式のメインイベントですね!
ダンスタイム
新郎新婦のファーストダンスが終わり、DJが登場し音楽がクラブ風のものに変わると、ゲスト全員が踊りだします。レセプションはココから一変!クラブのノリにw
飲んで飲んで踊りまくる。それを深夜まで続けます。新婦もドレスがぐちゃぐちゃになるまで踊りますw
両親世代の人も元気に踊りに加わるか、若者のダンスに合いの手を入れて一緒に楽しみます。若い人の中には、この時間を一番楽しみにしているゲストも結構います。
終了時刻は特にないので、満足した人からパラパラと会場を後にします。
まとめ:自由なスタイルで丸一日を祝う海外ウエディング
新郎新婦だけでなく、ゲストも丸一日を使って最後まで楽しく過ごすのが欧米スタイルのウエディング。待ち時間が長いものの、ゆったり贅沢な時間の使い方が素敵ですね。
結婚式と披露宴(レセプション)だけで12時間以上かかることも珍しくありません。外国の人から結婚式の招待があった場合は、ゲストも12時間を覚悟して出席することをお勧めします!
料理や引き出物にお金をかけなくて良いので結婚式自体が安上がりですし、ご祝儀不要なのでゲストとしてもありがたい。皆が楽しめるカジュアルスタイルなのが特徴です。
実際に私も海外風の結婚式を日本で行ってみました。本場のとはちょっと違いますが、面白い結婚式ができましたよ。詳細は下記のブログでご紹介します。