カナダで住宅を購入する(持ち家)のメリット&デメリット
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住宅価格が高騰しているカナダで、住宅購入は最も注目されている話題の一つです。

にゃん
カナダでは賃貸と購入どっちがオススメなのかな?

もえ
もちろんどちらにもメリット&デメリットがあるけど、カナダでは賃貸よりも購入のメリットが大きいという考える人が多いよ。日本人でもカナダ永住者では購入している人が多い印象です。

日本でも購入か賃貸かでメリットデメリットがありますが、カナダでは事情が違う部分も。今回はそんなカナダにおける住宅購入のメリットとデメリットをご紹介します。

高騰中!カナダの住宅市場

現在賃貸物件に住んでいる人も、いつかは家を購入する予定の人がたくさんいます。しかし、カナダの住宅価格は毎年どんどん上がり売り手市場が続いています。そのため「家を買いたくても買えない」という状況が発生しています。

にゃん
高いのは新築だけでしょ?中古物件を選べばいいのでは?

もえ
それがそうでもなくて、中古物件も物凄い勢いで価格上昇しています。

中古=安いというのは日本の考え方でカナダの住宅では当てはまりません。実際に、買った時の価格より売る時の方が高いことが多いのです。新築思考の日本人としては信じられないことですが、カナダでは実際に中古住宅の方が新築物件よりも高いということも珍しくありません。

リアルター(不動産仲介人)によると「ガレージや地下室が未完成のまま販売されることが多い新築物件」に対して「庭や地下室・フェンス等のアップグレードが住んだ状態で市場に出る中古の方が人気」。綺麗な状態かつアップグレードが済んでいる物件(築5~10年)がねらい目だそうです。

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カナダで家を買うメリット

カナダで住宅購入するメリットはたくさんあります。特に長期的な金銭面では賃貸よりも軍配が上がることが多いようです。

メリット① 資産形成ができる

カナダで家を購入するメリットは何といっても「資産形成」できることでしょう。住宅価格が落ちにくいカナダでは、家の購入・売却を繰り返しながら資産を増やしていくのが一般的です。

また、購入した住宅を他人に貸し出して家賃収入を得ることもできます。家賃収入でローンを返済していけば実質、他人にローンを返してもらっているようなもの。そして住宅市場価格が上がったころに売却すれば、ほとんどタダ同然で資産形成が可能です。

メリット② 長期的に見て安い・家賃の値上げが無い

ローンで家を購入する場合も、長期的に見ると賃貸物件よりも安上がりです。特に最近はローン金利が低く、購入するメリットは大きいです。

もえ
我が家の場合、賃貸の時は$1300/月。物件購入後は$1400/月を支払っています。毎月の出費は少しあがりましたが、新しく広い家にアップグレードできました。

早く購入すればするほど長期的にお得なので、可能なら早めに購入することをお勧めします。

また賃貸の場合は、物価上昇に伴い賃料が値上がりすることがあります。カナダの賃貸住宅では家賃値上げは決して珍しいことではありません。家を購入すれば毎年の家賃値上がりの心配をしなくて良いというメリットがあります。

メリット③ リノベーションが自由にできる

家を購入すればリノベーションも自由にできるようになります。カナダの新築物件は、地下室が未完成のまま販売されるので購入後にDIYで部屋を作ります。自分好みにできるだけでなく、地下室が完成していれば購入時よりも高く売却が可能です。その他、ガレージやフェンス等も自力で設置する人が多いでしょう。

また、古い物件を購入してフルリノベーションをして貸し出す(売却する)人もたくさんいます。

コンドミニアムやタウンハウス等の集合住宅の場合は、管理会社に許可を取る必要がありますが基本的に室内リノベーションは可能です。

メリット④ 近隣が落ち着いた雰囲気

分譲住宅が多い地域は、リタイアした高齢夫婦や家族などが多いほか、比較的高所得・裕福な家庭が多く落ち着いた雰囲気があります。

一方で賃貸アパートは若いカップルや学生が多く、夜に派手なパーティーをして騒音が気になったり大麻・タバコの臭いが廊下から入ってくることもあります。また、住人の入れ替わりが多く「隣に誰が住んでいるか知らない状態」が続くことも珍しくありません。

もえ
騒音や臭いトラブルが無く、顔見知りの隣人だけと挨拶を交すことができるのは住宅購入の思わぬメリットでした。
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カナダで家を買うデメリット

メリットが多いカナダの住宅購入ですが、デメリットももちろん存在します。特に様々な面で「手間がかかる・面倒」という点が大きいと言えます。

デメリット① 購入手続きが複雑

紙一枚で契約できる賃貸物件と異なり、住宅を購入する場合は様々な手続きが必要となります。特に、ローンに関しては借入額の審査や弁護士契約も必要になり手続きが複雑になります。大量の書類に目を通してサインをしなくてならず、さらに金額も大きいので大変です。

そもそも安定した収入とクレジットスコアが無くてはローンを組むことすらできないので、大学を卒業したばかりの人やカナダに来たばかりの人にはハードルが高いかもしれません。

カナダで家を始めて購入する人は、カナダ政府による様々な補助金が出ます。詳しくは下記のブログでご紹介しています。

デメリット② 頭金のほか、弁護士費用・家電など初期費用がかかる

住宅を購入するためには、まずは頭金が必要となります。どれくらいの頭金が必要になるかは、購入する住宅の価格によって異なります。

購入する物件の価格 必要な頭金%(最低額)
500,000ドル以下 購入価格の5%
500,000~999,999ドル以下 5%(最初の50万ドル)+
10%(50万ドルを超えた分)
1,000,000ドル以上 購入価格の20%
  • 400,000ドルの家を購入する場合の頭金(最低額)……20,000ドル
  • 600,000ドルの家を購入する場合の頭金(最低額)……35,000ドル

参考:カナダ政府公式サイト(https://www.canada.ca/en/financial-consumer-agency/services/mortgages/down-payment.html

頭金の他には、弁護士費用やホームインスペクション費なども用意しておく必要があります。

また、賃貸住宅では冷蔵庫などの家電付きなのが一般的ですが、新築物件を購入する場合は家電も購入する必要があるため、その分初期費用がかかります。

デメリット③ 固定資産税・メンテナンス費用がかかる

カナダで家を買うと毎年固定資産税(Propaty Tax)を納める必要があります。金額は家の価値で決まるため毎年同じ金額とは限りません。

もえ
例えばアルバータ州・エドモントン市なら、年間3000~4000ドルくらいです。広くて新しい家(資産価値が高い住宅)ほどPropaty Taxも高くなります。基本的にコンドミニアムやタウンハウスよりも一軒家の方が高いです。

賃貸の場合、ドアや家電が壊れた場合は家主に修復義務がありますが、家を購入すると全て自費で修理しなくてはなりません。例えば、トイレが流れなくなった、水漏れ、エアコンの調子が悪い、ドアの鍵が壊れた場合など、全て自費で修理します。

もえ
築浅の家ならメンテナンスの必要はないように思いますが、カナダの家は何かとこういったトラブルが多い!なんだかんだお金がかかるから準備しておきたいです。

コンドミニアムやタウンハウスの場合は、廊下やランドスケープ等の共用部分と外壁やドアなど外から見える箇所は管理会社がメンテナンスをします。その代わりに毎月Condo Fee(管理費)を支払う必要があります。また室内に関することは基本的に自分でメンテナンスが必要です。

もえ
Condo Feeはコンドミニアムで月400~600ドル、タウンハウスで200~400ドルの所が多いです。

まとめ:カナダに永住するなら住宅購入がオススメ

住宅の購入にはメリット・デメリットの両方があります。それでもカナダ永住者には賃貸よりも持ち家が絶対にオススメ。理由は1番に「資産形成しやすい」という点です。逆に住宅購入においてデメリット側面が大きいのは「5年以内に永久帰国する人」「まとまったお金がない人」です。

こんな人は住宅購入がオススメ!
  • カナダに長期間住む予定
  • 頭金が用意できる
  • 資産形成したい
  • 家族が多い・増える予定
  • 各種メンテナンスが嫌じゃない

慢性的な物件不足で住宅価格が上昇中のカナダでは、出来るだけ早く最初の家を買うのが良いと言われています。近年は売り手市場が続いており、売りに出して2日目にはオファーが5件以上!なんて話もよく耳にします。ちなみに今年購入した我が家は、市場に出て1日目でした。

先日、元リアルターの方とお話する機会がありました。物件購入のコツは「良いと思ったら速攻で入札!」とのこと。のんびりしているとあっという間に他の買い手と価格競争になるそうです。

頭金さえ貯まればなるべく早く購入を検討するのが良さそうです。カナダで初めて住宅を購入する人(First Home Buyer)には政府から様々な援助が出ています。詳しくは下記のページでご紹介しています。ぜひご覧ください。

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