カナダの物価は高い?日本の生活費と比較。1年間滞在に必要な資金・費用
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ワーホリや留学先の国を決める時、その国の物価がどれくらいかを知ることは大切。ワーホリ先として人気の高いカナダ。ここ数年の最低賃金の上昇に伴い、物価もどんどん上がっています。そんなカナダで1年間生活するにはどれくらいのお金が必要なのでしょうか。

にゃん
カナダは最低賃金が日本の1.5倍。ということは、物価もそのくらい高いんじゃないかな?

家賃や光熱費、食費や交際費などの生活費を日本の物価と比較してご紹介します。

この記事を読めばわかる
  • カナダの物価
  • 日本の物価との比較
  • カナダでワーホリする場合の資金目安

カナダは広い!地域によって異なる物価

カナダでも日本と同様、都市部になるほど物価が上がります。ファーストフードなどのチェーン店ですら地域によって価格が異なることも。特に、年間を通して住みやすい気候のバンクーバーやビクトリアがある西海岸側では物価も高いです。

私は西部、中部、東部の全てに住んだことがありますが、もしも選べるなら多少物価が高くても西部に住みたい。

今回は、ワーホリや留学に人気の高いバンクーバーを中心としたカナダの物価日本の物価を項目ごとに比較しました。

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カナダの家賃(1か月分)

まずはカナダの住まいの物価を検証します。

毎月の出費であり、生活の基盤になる住居は生活費に大きく影響してきます。

物件の購入価格は選ぶ都市によって大きく異なります。例えば、大都市バンクーバーやトロントの住宅価格は1億円近くまで上がっています。一方、マニトバ州などの地方では、3000万円以下で広い庭付き一戸建てを購入することも可能。

今回は、ワーホリや短期留学でも利用しやすく低コストで住めるシェアハウスと、日本のように賃貸で一人暮らしができるアパートメント2種類の家賃を比較します。

シェアハウスとは

ワーホリの人に一番人気なのがシェアハウスです。カナダで出会う独身の日本人はほとんどがシェアハウスに住んでいます。3~6人で家またはアパートメントを共有するのが一般的ですが、大きい家だと10人でシェアしているところもあります。カナダで一番安い滞在方法です。1か月ごとに滞在期間を選べるので1年未満の滞在や引っ越し予定がある人にはとても便利です。家具・家電付きなのも嬉しい。

アパートメントとは

アパートメント(コンドミニアム)は日本でいうマンションのような集合住宅です。玄関から全て自分専用なので完全に一人暮らしのことですね。カナダではカップルや仲の良い友達同士で同居する事も多いです。洗濯機と乾燥機は部屋についてなく、コインランドリーの場合もあります。シェアハウスより家賃は高くなりますが、他人に気を使わず暮らしたい人の滞在方法です。1年契約のところが多いので、短期滞在には向きません。

シェアハウスVSアパートメントVS東京一人暮らし

東京で一人暮らしをする場合と比較してカナダの住宅費を一覧にしてみました。広さや立地条件により上下しますが、目安の金額です。カナダでは礼金は不要。敷金はよほどのことが無い限り退去時に全額返還されます。

日本でマンションやアパートを借りる場合、洗濯機や冷蔵庫などの家電もそろえる必要がありますが、カナダの物件は基本的に家電は付いています。

 物価 シェアハウス
(カナダ)
アパートメント
(カナダ)
マンション
(日本)
家賃(月額) $500 $1200 8万円
その他出費 $30(コインランドリー)

備考:一人暮らしの部屋(1ルーム・1K・studio)の目安。

街から少し離れた安いシェアハウスは$400くらいからあるよ!私は長期出張に行く人の部屋を借りて$200/月で住んだこともあります。

カナダの住宅についての詳しい間取や家賃情報は下記の記事でご紹介しています。

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カナダの通信費・光熱費(1か月分)

毎月の出費とえいば、携帯電話やインターネットなどの通信費と、水道光熱費。なるべく節約した場合として、物価を比較しました。

これらの費用はカナダのシェアハウスでは含まれていることも多いです。アパートメントでは含まれている場合とそうでない場合の両方があります。

日本の方が少しだけ高いですがほぼ同じ。日本の住宅では真夏や真冬は光熱費がかさみそうです…。

カナダ 日本
携帯電話 $60 8,000円
インターネット $70(※) 5,000円
水光熱費 $80(※) 9,000円
合計 $210 22000円

(※)=シェアハウスでは含まれていることが多い費用

プリペイドケータイなら$30/月くらいからあります!SIMフリーの機種を持っていくのがオススメ。

カナダの食費・消耗品(1か月分)

毎月の出費を左右する食費は住む場所の物価に大きく左右されます。

まずは、3食自炊をした場合の1か月分の食費を比較します。もしも勤務先でまかないや社食が出る場合は、この金額よりずっと安く済みますね!カナダのレストランでは無料でまかないが出ることが多いので嬉しいです。

当たり前ですが、何をどのくらい食べるかによって上下します。下記はネットから拾ってきた1人分の食費平均値で、日本の方がやや高めです。

カナダ 日本
$214 27,000

備考:外食費・酒代は除く
出典:https://enechange.jp/articles/food-budget#i-2

カナダで買う食材の価格比較

それでは、食品一つ一つの物価を比較していきます。カナダの消費税は5~15%で州や商品によって変動しますが、ここでは換算していません。

若干差があるものの食材価格はほぼ同じですが、カナダの主食であるじゃがいも・パン・パスタは価格差が大きく出ています。カナダは食料自給率が200%を超えており、ほぼ全て自国生産。日本は輸入品に頼る小麦・イモ類が高くなっているのかもしれませんね。

下記の物価比較表では最安値の商品の価格を載せていますが、カナダではオーガニックやフリーレンジ(放し飼い)の食品が人気です。これらの商品を選ぶ場合は価格は1.5~2倍を覚悟しましょう。

物価 カナダ 日本
卵(1個あたり) $0.22 20円
牛乳(1L) $2.00 150円
牛肉(100gあたり) $1.90 200円
鶏もも肉(100gあたり) $1.20 150円
豚肉(100gあたり) $1.20 150円
ベーコン(100gあたり) $1.50 400円
スライスチーズ(100g) $1.60 150円
バター(200g) $2.00 400円
ポテトチップス特用 $2.00 250円
キャベツ(1kg) $2.00 200円
トマト $1.50 130円
じゃがいも(1kg) $2.20 400円
食パン(100g) $0.40 200円
パスタ(100g) $0.20 180円
米(1kg) $3.00 250円

備考:価格はそれぞれネットスーパーを参考(2020年4月)

同じ食材でも食品メーカーによって価格差が大きいよ。意識高い系のオーガニック食材はとても美味しいけど贅沢品!

なお、カナダで買う日本食の価格はカナダの一般食品の価格帯と大きく差があります。詳細比較を下記の記事で公開していますので、ご参考まで。

カナダの外食費

カナダには牛丼や立ち食い蕎麦などの安い外食店がありません。ファストフードは日本と同じくらいですね。ちなみにレストランでは下記の価格+チップ(10~15%)を払う必要があるのでとても高いです。

寿司やラーメンなどの日本食はカナダでは贅沢品!ピザなど一度にたくさん買えば安いものもありますが、とりあえず1つ単位の物価を調べました。

物価 カナダ 日本
ペットボトル(コンビニ) $2.50 150円
スターバックス(カフェラテ) $3.50 370円
マクドナルド(セット価格) $7.50 650円
KFC(サンドセット) $7.00 690円
ミートボールパスタ(レストラン) $15.00 1000円
寿司(10貫) $15.00 700円
ラーメン $11.00 800円
ビール(生中) $6.00 500円
シーザーサラダ(1皿) $10.00 500円
宅配ピザ(1枚) $15.00 2500円

備考:カナダのチェーン店は地域によって価格が異なります。

レストランになると一気に値段が上がるよ!日本の吉野家やサイゼリヤが恋しい。。。

カナダの交通費

カナダの都市では地下鉄やバスが主な交通手段です。1か月ごとにバスパス(定期券)が販売されるので、多くの人はこのバスパスを利用しています。

ビクトリアなどの中規模都市では、マンスリーバスパスを使えばどこまで行っても一律の運賃で乗り放題です。バンクーバーだと移動距離によって金額が3段階で変動します。同じ料金でバス・スカイトレイン・フェリーが乗り換え自由で使えて便利ですね。カナダも日本と同じくICカードが主流ですよ!

物価比較表を見るとカナダの方が高そうですが、距離一律料金なので長距離の移動をする場合はカナダの方が安いです。

1か月定期券の価格(大人)

バンクーバー(TransLink) ビクトリア(バス) 東京メトロ
$93.00 $85.00 約7000円

備考:TransLink(ZOON1)の場合。東京メトロ(大手町~永田町)の場合。

公共交通機関の最低運賃(片道)

バンクーバー(TransLink) ビクトリア(バス) 東京メトロ
$2.85 $2.50 170円

備考:TransLink(ZOON1)の場合。東京メトロ(大手町~永田町)の場合。

カナダの消費税・所得税・保険料

物価…とは違いますが、支払わなければならない税金は滞在するうえで税金は大きな出費になります。カナダの消費税は住居する州によって異なります。

下記はメジャーな州の消費税額一覧です。バンクーバー・ビクトリア(B.C.州)やトロント(オンタリオ州)は日本の消費税8%よりも高いですが、軽減税率を採用しているので物品によっては消費税が安くなります。

消費税率
アルバータ 5%
ブリティッシュコロンビア 12%
マニトバ 13%
ノバスコシア 15%
オンタリオ 13%
ケベック 14.975%

次に、税金や保険料を比較します。カナダには住民税は無く、医療費も市民(と移民)は無料となっています。

その代わり、所得税がものすごく高い…!下記はそれぞれ年収4.5万ドル、年収350万円の保険料一例です。

種類 カナダ 日本
住民税 147,000円
健康保険 市民は無料 210,000円
所得税 $6,500 68,400円
雇用保険(EI) $730 10,500円
厚生年金(CPP) $2,100 329,000円
給与手取り 約35,500ドル 約274万円

カナダデータ出典:https://neuvoo.ca/(オンタリオ州)
日本データ出典:年収別 手取り金額 一覧 

結果的に手取りは同じくらいですが、カナダは年収が高い人ほど納める税金が高くなります。

その他の費用(ガソリン代・娯楽・スポーツジムなど)

必要な人は必要な出費です。特にタバコはものすごく高いので、ワーホリの人はカナダ滞在中だけでも禁煙することをお勧めします。

娯楽用品はカナダの方が物価が高い傾向にありますが、スポーツジムは別。カナダでは健康のためにジムに通う人がとてもたくさんいます。価格は一番高いブランでも60ドルほどで、ファミリープランやカップルプランを利用すれば一人あたりはずっと安くなります。

カナダ 日本
ガソリン代(1L) $1.50 130円
スポーツジム(フリーパス) $60 11000円
本(ハードカバー) $20 1500円
マンガ $13 500円
映画(大人) $10 1800円
タバコ $12 460円
$20 500円

カナダは嗜好品と外食の物価が高い

カナダに住んでみて物価がものすごく高いと感じましたが、こうして比べてみると日本とほぼ同じくらいですね。基本的な食料品や医療保険などの必須な費用はあまりかかりませんが、外食をするとドーンと大きな出費になってしまいます。

カナダでは質素な生活をしていれば、お金のことをあまり気にせずに暮らしていけそうです。一方で、外食や喫煙など、贅沢な暮らしをするとあっという間にお金がなくなってしまうので注意が必要です。

カナダで1年間生活するために必要な費用

どんな生活をするかによって必要な費用も変わります。なるべく安く節約生活をする場合と、普通の一人暮らしをする場合とで1年間に必要な生活費を計算してみました。(学費・ジム・美容院・文具などの費用は別)

節約生活をする場合

光熱費込みのシェアハウスに住んで、まかない付きのお店で働く場合を想定。友達と遊ぶときは基本的に自宅でご飯を食べるイメージです。

1か月分 12か月分
家賃・交通費 $600 $7,200
通信・水光熱費 $60 $720
食費(外食含む) $200 $2,400
医療保険料 $60 $720

1年間合計:
$11,040$920/月)+雑費

カナダで一人暮らしをする場合

一人暮らし用アパートメント(コンドミニアム)を借りて、平日にカフェ、週末に外食をイメージした滞在費用です。

1か月分 12か月分
家賃・交通費 $1,300 $15,600
通信・水光熱費 $200 $2,400
食費(外食含む) $350 $4,200
医療保険料 $60 $720

1年間合計:
$22,920$1,910/月)+雑費

移民5年目、カナダで夫婦で生活している私の生活費を公開しています。詳細は下記の記事をごらん下さい。

カナダの物価は高いけど、出費は生活次第

節約生活をすれば、生活費と交際費を足して1か月1000ドルあれば大丈夫です。ワーホリで収入があれば、プラスにすることも十分可能ですね。

一方、節約にこだわらずカナダで一人暮らしをする場合は、生活費と交際費を合わせて1か月2000ドル弱はあったほうが良いでしょう。カナダは最低賃金も日本に比べて高いですが、物価もやや高く、特に外食・娯楽費は倍近くします。ワーホリでの収入だと黒字の生活は結構厳しいかもしれません。

まとめ:ワーホリ資金の収入次第

カナダでワーホリ1年間を生活するためには、貯金と収入がどれくらいあるかがとても大切です。

全く働く気が無い場合は最低でも費用100万円は準備したいところ。フルタイムでガッツリ働く場合は貯金10万円くらいからスタート可能です。私は実際に$1500を持ってワーホリを始めましたが、十分に生活していけました。

注意

ワーホリでカナダ入国する際、入国審査で銀行残高を聞かれる場合があります。その時は最低$2500(約20万円)の資金証明が必要なので、実際生活で使うかどうかは別として念のため残高証明は用意しておきましょう。

私のワーキングホリデーの支出・収入を下記の記事でご紹介しているのでご参考まで。

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