飛行機の長旅を快適に過ごすために重要な席選びのコツをご紹介します。(実はあんまり教えたくないけど)私がいつも予約するお気に入りの席も公開。国際線の長距離フライトを一番楽しめる席は次のうちどれでしょうか?予約前に要チェックです!
※この記事は2016/12/18に作成した記事を2018/9/28にリライトした内容です。
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長距離フライトでは座席選びが重要
際線の長距離フライト。皆さんは何をして過ごしますか?
私が初めて国際線に乗ったのは高校の修学旅行でグアムに行ったとき。それから約10年、少なくとも20回は飛行機に乗っています。
狭いエコノミー席で快適なフライトを楽しめるか。それを左右するのが座席選びです。
中央ブロックの通路側
東京-バンクーバー(カナダ)の所要時間は約9時間。東京-トロント(カナダ)の場合は約13時間もかかります。もしもエコノミー席で行く場合、次のうちあなたはどの席を予約しますか?
旅慣れしている人ほど、通路側の席を好むようですね。私も長距離の国際線に乗るときは必ず中央ブロックの通路側の席(上図のD列かG列)を予約するようにしています。その中でもD23を迷わず選びます。
その理由を一つずつご紹介します。
トイレに立ちやすい
長距離フライトではどうしてもトイレに行きたくなります。それ以外にも、エコノミー症候群予防のためにも出来るだけ立ったり座ったりと動くことが大切です。
ところが、エコノミークラスは席数に対してトイレの数がとても少ない。離陸後・食後・着陸前は常に使用中の赤いランプがついている状態が続きます。トイレまで歩いたけど人がたくさん並んでいて一旦席に戻ることもあるかもしれません。
空いた瞬間にさっとトイレに立ちたい!窓側の席のように、隣の人を起こす必要なくトイレに立てるので我慢する必要も皆無です。
隣の人がトイレに行くときに起こされない
自分がトイレに行きやすいだけでなく、睡眠中などに隣の人に起こされることが少ないもの通路側席の特長。
ここで一番重要なのは、同じ通路側でも左右のブロックではなく、中央ブロックを選ぶこと。左右のブロックを選んでしまうと、横2名(A・B)のために席を立つ必要があるため、睡眠を妨げられることもしばしば。
一方、中央ブロックの場合、真ん中(F)の席の人は反対側から席を立つこともできるので、でこちらが動く確率がぐんと減ります。
2人のために100%自分が動かないといけない左右ブロック通路側席と、1人のために50%の確率で自分が席を立つ中央ブロック通路側は価値が全く異なります。
隣が空席になる確率が高い
飛行機に乗るたびに、どこの席が空いているかを確認するようにしています。すると、中央列の中央席が空いていることが多いことに気が付きました。更に、中央ブロック中央席に座っているのは2人以上のグループが多いみたいです。
実際に中央ブロック通路側を予約したとき、半分近い確率で真ん中席が空いています。隣がいないと気を使わなくていいし、ひじ掛けを独占できるので便利ですね。
特にD23は反対側の通路側席(G23)が既に埋まっているため、満席近くならない限り隣(F23)が空いている確率は高い。
繁忙期はそうは上手くはいかないでしょうが、閑散期のフライトなら期待していいと思います。
両側からのサービスが受けられる
機内食やドリンクのサービス時に、2つある通路のどちらからでもサービスを受けることができます。
基本的には近いほうの通路を通る客室乗務員が対応してくれますが、遠いほうの通路のほうが早く進んでいる場合、こちらからドリンクなどを渡されることもあります。
早くサービスが受けることができるのは良いことですね。
後方より前方がおすすめの理由
エコノミーでも国際線となると飛行機も大きい!最前列と最後列ではかなりの距離があります。
同じエコノミーで、値段が同じなら後方よりも前方のほうが絶対に良い。後方の席しか空いてなかったので、止む終えず予約したことがあるのですが、いいことは一つもありませんでした。
後方の席は乗り降りが大変
後方の席を予約した場合、搭乗案内は早いのですが、降りるときは最後尾になります。つまり、機内滞在時間が一番長くなります。
搭乗時は荷物を詰め込む人が邪魔でなかなか後ろまでたどり着けず、降りるときは準備ができていても前の人が降りるまで身動きがとれず、やっと降りたと思ったら入国審査に長い列ができています…。
また、長距離フライトとなる国際線は大幅に遅延することが多く、乗り継ぎ便のゲートまで急ぐこともあります。そんな時に後方の席だと、とてもストレスが溜まります。
機内食サービスが最後になる
食事やドリンクのサービスは前方から行われます。そのため、後ろになればなるほどサービスも遅くなります。
先日、最後列の乗ったときのこと。通常はチキンとベジタリアンで選べる機内食ですが、チキンが人気で売り切れてしまい、後方の人にはベジタリアンの選択肢しかありませんでした。
実はベジタリアン料理でもサービスされるだけまだマシ。客室乗務員の友人によると、時間が無いときなど最悪の場合、後方の席には料理が提供されないこともあるんだとか…!
毎回楽しみにしている機内食なだけに残念です…。
飛行機で一番避けたい席はココ
座ったことがなかったので、試しに最後列の席を予約してみましたがかなり後悔しました。
上記で書いたように、乗り降りがしにくいことと機内食が売り切れること以外にも悪いことが…。
まずはトイレが近すぎて匂いがきついということ。シカゴ(アメリカ)-トロント(カナダ)の便で小さめの飛行機だったからかもしれませんが、トイレが真後ろでかなり臭いました…泣)
また、後ろがすぐに壁になっているのでリクライニングができませんでした。短距離だったといえ、ほとんど直角の座席で過ごすのは辛かったです。
エコノミーでも少し広めの席がある
エコノミークラスは全部同じ広さだと思っていませんか?
実はエコノミークラスの中でも、前列との距離が長く足元スペースが広い席があるのです!当然、人気の席になるので、予約は早めにしないと埋まってしまいます。航空会社によっては追加料金を設定しているところもあります。
バルクヘッド席
バルクヘッド席とは、前が壁になっている席のこと。エコノミークラスでも、国際線の飛行機ではビジネスクラスとの境目やトイレの境目などに数席あります。
足元の荷物を頭上の荷物入れに置かないといけない(離着陸時)のは面倒ですが、足元空間に余裕があります。前方に席がないので、前の人にリクライニングされて狭い~!ということにならないのもメリットですね。
(引用元:Air New Zealand Boeing 777 seat plan)
非常口付近の席
非常口がある席はエコノミークラスでも足元が広くなっています。
上記のバルクヘッドと違い、そのほかは通常のエコノミー席と変わりありません。ただし、この席に座るには下記のような条件があります。
1、満15歳以上の方(15歳未満の方はご指定いただけません)ご搭乗に際して付き添いの方や係員のお手伝いを必要としない方
2、航空機ドアの開閉等、緊急脱出の援助を実施することができる方
3、脱出手順の案内および乗務員の指示を理解し、他のお客さまへ口頭で伝えられる方
4、緊急脱出時に同伴者の援助をする必要がない方
緊急脱出の援助を実施することに同意する方迅速な脱出の援助をしていただくため、非常口座席に着席されるお客さまには、万一の場合、客室乗務員の指示のもと、緊急脱出時の援助をお願いいたします。 引用元:日本航空
特に「4、脱出手順の案内および乗務員の指示を理解し、他のお客さまへ口頭で伝えられる方」ですが、海外の航空会社の場合は英語が話せることが求められます。
以前、UNITED AIRLINEに乗った際、「英語は話せるか」とかなりしつこく聞かれました…。
引用元:マイルdeチケット
長距離フライトのおすすめ席は中央ブロック通路側の席
どの席も一長一短で好みは分かれるものの、私がいろいろな席に座ってみて一番快適だと感じたのは、なるべく前方の中央ブロックで通路側の席。
外が見える窓側の席も楽しいのですが、長いフライトになればなるほど通路側をおすすめしたいです。
窓側の席は、2時間以内の国内線で楽しむことにしています。