通販サイトの最大手Amazon。品揃えが良く配送も早い。返品対応も柔軟・迅速でとても便利なサービスです。
私も滞在国カナダのアマゾン(Amazon.ca)をとてもよく利用しています。ただし品揃えは日本のアマゾン(Amazon.co.jp)と大きく異なり、目星の物が見つけられないことも…。
「海外にいても日本のアマゾンで買い物したい!」そんな時に便利なのがAmazonの海外発送サービス「Amazonグローバル」。日本のアマゾン(Amazon.ca)で注文・購入したものを海外の自宅で受け取ることができます。
今回、子ども用の学習教材を日本のアマゾンで注文して、カナダの自宅へ配送指定してみました!
実際にかかった配送料と、注文してから届くまでの日数をご紹介します。
タップできる目次
Amazonの海外配送サービスの特徴
海外在住者が御用達のAmazonグローバル。日本から取り寄せたいものをAmazon.co.jpで購入して、海外で受け取ることができます。
特徴① 短いお届け日数(5営業日以内)
Amazonグローバルの配送はとにかく早いのが特徴。公式ページによると、北アメリカ(カナダ・アメリカ)の場合、4~5日営業日となっています。
バンクーバーやトロントなどの大都市では1週間以内、地方でどんなに遅くても2週間以内には届きます。
コロナ渦での配送状況は?
特徴② 購入が簡単・自分ひとりで完結できる
Amazonの海外配送サービスは、Amazonの会員であれば誰でも利用することができます。Prime会員ではない無料アカウントでOKです。
国内利用と同じ手順でできるので、Amazonを利用したことがある人なら購入方法で困ることはないでしょう。日本の家族に転送をお願いしたり、海外転送サービスを利用するよりもずっと簡単。注文から受け取りまで一人で完結できるのもいいですね。
特徴③ 海外配送NGなものに注意
Amazonグローバルで海外へ配送できる商品は限られています。何でも送ることができるわけではないので、海外配送対応している商品を選ぶ必要があります。
画面左の検索フィルターに海外配送の「配送対象」にチェックを入れて検索すると海外配送可能な商品が出てきます。
Amazonグローバルでカナダへ送れるものをざっと確認してみると…
- 書籍➡全商品OK
- 化粧品➡ほとんどOK
- 食べ物➡ほとんどNG
- 液体(シャンプーや洗剤)➡ほとんどOK
- おもちゃ➡OK
- 衣類➡OK
- ベビー用品➡ほとんどOK
- 小さい家電(炊飯器など)➡商品によりOK
- 大きい家電(大型TV・電子ピアノなど)➡ほぼ全商品NG
食品と大きい家電以外のほとんどの商品が配送可能でした。ただし、ベビーカーなどの大きくて重いものは送料もぐっと高くなるので価格と送料のバランスは要確認です!!
特徴④ 免税価格(10%off)になるけど関税がかかる
Amazonグローバルで海外配送する場合は免税対象となるため、日本国内の消費税である10%が無料となります。
その代わり、関税が商品価格に上乗せして請求されます。輸入税等前払金が実際に課された輸入税等を上回る場合には、Amazonが差額を払い戻ししてくれます。
AmazonGlobal海外配送を選択した場合は、AmazonGlobalが通関手続きを代行します。輸入税等がかかる場合は見積額を前払金としてご請求いたします。
関税は商品価格とカテゴリーにより料金が変わります。注文画面まで進むと、送料と一緒に関税も自動計算で表示されます。
実際にいくらかかるのかは、下記の例でご紹介していますのでご参考にしてください。
Amazonグローバルの国際配送料の計算方法
Amazonグローバルの配送料の計算は下記のようになっています。
商品カテゴリー | 配送ごとの配送料 | 商品ごとの配送料 |
---|---|---|
全カテゴリー | ¥1,200 | ¥650/kg* |
*Amazonでは、容積重量と配送重量を比較し、より重い方の重量を使用して商品ごとの配送料を計算します。
商品ひとつづつの送料は、「お届け先住所」を設定していれば商品ページに表示されます。
実際に支払う金額は「商品価格」+「送料」+「輸入税」となり、注文画面まで進むと合計の支払金額が表示されます。
それでは、Amazonグローバルの合計金額の一例を見てみましょう。
例1:本など平たい物を購入する場合の送料…
こちらの絵本を購入してカナダ(北米)へ送る場合の送料を見てみましょう。
商品の小計: | ¥2,550 |
配送料・手数料: | ¥1,866 |
輸入税等前払金: | ¥128 |
基本料金(1200円)+1kg毎の料金(650円)で予想通りの料金になりました。
例2:立体的な商品を購入する場合の送料…
書籍ではないもの、例えばお弁当箱のような立体的なものでも重さによって送料が設定されているようです。
たとえばこちらのお弁当箱をカナダ(北米)へ送る場合の送料を見てみましょう。
商品の小計: | ¥2,785 |
配送料・手数料: | ¥1,889 |
輸入税等前払金: | ¥359 |
絵本を送る時と同じく、基本料金(1200円)+1kg毎の送料(650円)となりました。Amazonが自動計算する輸入税はカテゴリーごとに異なります。そのため、絵本を送る時よりも高めに計算されています。
例3:複数の商品を同時購入する場合の海外配送料
上でご紹介した商品(絵本と弁当箱)をカナダ(北米)へ海外配送する場合の送料はこちらです。
商品の小計: | ¥5,335 |
配送料・手数料: | ¥2,355 |
輸入税等前払金: | ¥487 |
複数の商品を同時に購入・配送する場合、一つづつ個別購入するよりも安くなりました!
今回の例の場合だと、絵本とお弁当箱を購入すると絵本だけ購入する時よりも456円アップとなります。このように、Amazonグローバルでは1度に購入する商品が多い方が1商品あたりの配送料が安くなる傾向にあります。一方で、輸入税等前払い金は単純に二つを足した料金となります。
EMSなど郵便局を利用した海外発送料との比較
郵便局を利用した海外発送の料金は下記のとおり。
Amazonグローバルの海外配送はスピードの割には、大変良心的な価格となっていることがわかります。
ただし、郵便局では色々な種類の荷物を取り扱っているため、書籍のみ購入する場合・荷物が軽くて小さい場合・遅い配送でもOKな場合など、内容やサービスによってはAmazonグローバルよりも安いプランを選ぶことが可能です。
EMS便 (3~4日) |
e-パケット (約6日) |
SAL便 (約14日) |
e-パケットライト (約14日) |
|
1kg | 2900 | 1870 | 2700 | 1545 |
2kg | 4500 | 3070 | 3850 | 2495 |
※東京からバンクーバーに送る場合の送料・日数(2021年4月現在)
注意点
実際に海外配送サービスを利用してみた!
海外在住の日本人の皆さんに聞いたところ、Amazonグローバルの商品で特に人気なのが書籍!海外に住んでいると日本語の本が手に入りにくいので、よく利用しているとのこと。
子ども用の絵本は実家から送られてきてたくさん持っているので、今回は子ども用のワークブックを注文してみることにしました!
↑これら子ども用ワークブックを8冊かごに入れて値段を確認すると……
配送料・手数料:¥ 3,230
注文合計:¥ 8,110
輸入税等前払金¥ 244
ご請求額:¥ 8,354
今回購入したのは、1冊540円~700円くらいの商品です。カナダ宛ての送料を入れると1冊あたり1000円となりました。
Amazonの発送はとても早く、金曜日に注文して月曜日に届きました。なんと土日を入れて4日!日本国内の配送スピードと変わらないのでは…という驚きの早さですね。
ちなみに、宅配会社はDHLです。カナダのAmazonで物を買う場合も1週間程度かかるので、この海外配送サービスがいかに迅速かわかります。
まとめ:国内のAmazonと同じ感覚で購入できる
Amazonグローバルを利用して感じたのが、国内利用となんら変わらずショッピングが楽しめるということ。
購入までの手順が普通のAmazonでの買い物と同じで、配送はものすごく早い。本当に海外にいることを忘れてしまいそうなほど便利ですね。
1点だけ気を付けたいのが送料のこと。こればかりは海外在住者の宿命です…。とはいえ、海外のアジア系雑貨店でも日本の商品がかなり割高で販売されているので、Amazonグローバルだけが物凄く高いわけではありません。
Amazonグローバルの良い点
- 海外で手に入らないものが買える
- 日本国内利用と購入手順が同じ
- 注文から到着までが早い
- 注文前に送料と輸入税を含めた合計金額がわかる
Amazonグローバルの注意点
- 料金(送料)が割高
- 海外発送対応していないものもある