ワーホリや留学など、カナダに移住するにあたり一番大切な住む場所。
カナダの部屋探し・賃貸契約は日本と違うことがたくさんあります。そして、入居後に気に入らないことや問題が発生した場合、すぐ出ていくのは簡単なことではありません。
テキトーに部屋探しをしていると後で大変なことになるかもしれません。カナダで部屋を探す方法や、ねらい目の物件、よくあるトラブル事例をご紹介します。
タップできる目次
入居までの流れ
カナダで部屋探しから実際に入居するまでの流れです。日本での部屋探しとほぼ同じですね。
- 部屋探しサイトで探す
- 家主か代理店に連絡、内覧の予約をとる
- 物件を見学
- 入居ルールや契約内容の確認
- 本契約
- デポジットと家賃を支払い、鍵を受け取る
- 引っ越し
注意
部屋探し前に決めておくこと
カナダで部屋を探す前に、希望の物件条件を決めておくと部屋探しをスムーズに進めることができます。
カナダは地域によって家賃相場が異なります。特にバンクーバーやトロントは高いことで有名です。物件によっては最低滞在期間が決まっていることがあるので予定期間が決まっている人は気を付けましょう。
- 場所・地域
- 家賃予算
- 一人暮らしorシェアルーム
- 借りる期間
部屋探しするときに知っておきたい英単語
カナダでの部屋探しでよく使われる英単語です。問い合わせ、交渉や契約時に必ず出てくるので、よく確認しておきましょう。
- Rent …家賃
- Deposit …保証金(敷金)。部屋の破損などが無ければ退去時に返却される。
- Hydro …電気代
- Utilities …光熱費・インターネットなどの使用料全般
- Furnished …家具付き物件
- Takeover …家具の引継ぎ。家具が付いている代わりに、その料金を請求される。
- Tenant …入居者
- Minimum …最低滞在期間。Minimum 6 monthの場合、最低6ヶ月借りるということ。
- Renovated …リノベーション済
Utility(光熱費)をRent(家賃)に含むかどうかは、地域や物件により異なります。カナダの電気代やインターネット代は高いので、含まれている部屋がおすすめです。
カナダの賃貸の種類
日本で部屋探しをするときは一人(またはカップル)で一部屋借りることが多いでしょうが、カナダではシェアルーム・シェアハウスが人気です。
一人暮らしをする場合と、シェアルームに住む場合を比較してみます。
一人暮らし
カナダで一人暮らしをする場合、コンドミニアムかアパートメントを契約するのが一般的です。家具は付いていないことが多く、自分で用意するか前の入居者からTakeoverで譲ってもらう必要があります。
物件により、代理店を通す場合と所有者から直接借りる場合があります。
キッチンやリビングルーム、バスルームを一人で使えるし、気兼ねなく生活できるのは嬉しいですが、どうしても家賃相場が高くなります。
シェアルーム・シェアハウス
一軒家やコンドミニアムの一部屋を複数人でシェアする借り方です。
キッチンやリビング、お風呂場は入居者で共有することになりますが、たいていの場合、寝室は各個人に用意されています。
シェアルームの良いところはなんといっても安いこと。光熱費やインターネット通信費込みの物件が多く、毎月の出費は一人暮らしをする場合の半額程度に収まりまることも。
家具付き物件が多いので、初めてカナダに来る人や短期滞在者にオススメの滞在方法です。
カナダ部屋探しで使えるサイト
カナダの部屋探しで欠かせないツールが現地の掲示板(クラシファイドサイト)です。たくさんあるので、条件に合うところを探しましょう。
写真と実物がかなり違うこともあるので、物件見学は必須です。気になる部屋があれば、まずは広告主に連絡してみましょう。
初心者も安心。日本語で探せる物件サイト
日本人が運営している掲示板です。物件に限らず色々な情報が手に入るのでカナダに住むなら要チェックです。
日本人オーナーによる入居者募集が多いので、英語が苦手な人でも日本語だけで契約できるので安心。
- e-maple
- JP Canada
- カナダ掲示板
- Vancity Room(バンクーバー専用)
- jottawa(オタワ専用)
情報量が多い!英語の部屋探しサイト
現地のカナダ人も使っている掲示板で、情報量が桁違い。
地方の物件も掲載されています。特に、日本人に人気のバンクーバーやトロント以外で住むところを探す場合はこちらのサイトがメインになるかと思います。
- Kijiji
- Craigslist
- AirBnB(部屋探し専門サイト。短期滞在者向け)
部屋契約前に必ず確認しておくこと
重要なことは、部屋の賃貸契約を交わす前に確認しておきましょう。特にお金や生活ルールについては、後々トラブルになりかねないので注意が必要です。
- 光熱費が含まれるか
- 家賃支払い方法・支払い日
- シャワーや洗濯など生活ルール
- 周辺の情報
- 退去時の知らせ方・タイミング
光熱費が家賃に含まれているかどうかは、物件や地域によりことなります。カナダの家賃支払いは月単位と2週間単位のどちらかが多いです。2週間単位の場合は1か月に3回支払日がある月が発生するので気を付けましょう。
退去時は1か月前にオーナーに知らせるのが一般的ですが、契約内容をきちんと確認しておいた方が良いです。
入居トラブル事例
カナダは治安が良く、カナダ人は穏やかで親切な国民性と言われています。しかし当然ながら全員がそうとは限りません。
色々な人が暮らすカナダでは、入居に関するトラブルは珍しいことではありません。ここでは、実際にあったトラブル事例をご紹介します。
カナダ部屋探しトラブル事例① 詐欺!お金を払ったらトンズラ確定
カナダの掲示板サイトで好条件の部屋を見つけたというAさんの体験談です。
部屋の見学をしたいとメールしました。すると、オーナーから現在海外出張中で戻りは3か月後になるとの電話連絡が。すぐに入居したいならデポジットと最初の家賃を払えば部屋の鍵を郵送すると言われました。
こんなに好条件の物件は他になく、言われた通りに銀行へ行きましたがその日は定休日。入金が遅れるとオーナーに電話をすると、態度が豹変して罵倒の嵐。詐欺だったんだと気が付きました。
Aさんは偶然被害を免れましたが、実際に支払ってしまったケースも耳にします。私も、部屋を探しているときに全く同じ内容を持ちかけられたことがあります。
特に、下記のようなパターンは物件詐欺の可能性大なので注意!
詐欺の可能性が高い
- 物件の条件が異常に良い
- オーナー(代理店)と直接会えない
- 内覧前に支払いを要求
- 海外銀行へ振り込みを指示
- 態度が豹変
カナダ部屋探しトラブル事例② ルームメイトとのトラブル
シェアハウスで多いのがルームメイトとのトラブル。他人と同居するだけでも大変なのに、育った国が違うと価値観の差からよくトラブルになります。
特に、掃除や家事についてのトラブルや不満をよく聞きます。人によって綺麗の基準が異なるからでしょう。
共同生活において、ちょっとの不満なら我慢するのは仕方がありません。話し合って解決するのか、諦めて受け入れるのか、はたまた別の家を探すのか難しいところですね。
こんな部屋がオススメ!ねらい目物件
カナダで借りられる部屋は千差万別。予算や住む人数によっても異なりますが、ねらい目の物件は下記です。
- 女性専用物件
- 日本人専用または日本人オーナー
- リノベーション物件
- ベースメント
カナダには、日本人が所有している物件や、日本人専用で貸し出している部屋があります。住んでいるのが日本人だけなので、価値観の違いによるトラブルが起きにくいのでおすすめです。
同様に、女性専用物件も室内でリラックスしやすい・男女トラブルが起きにくいことで特に一人暮らしの人に人気です。
また、カナダの新築物件はものすごく高価。そこでオススメなのが、リノベーション物件とベースメント(地下)です。リノベーション物件は築年こそ古いですが、内装を丸ごと修繕しているので見た目は新築とほとんど変わりません。
ベースメントは冬場は冷えますが夏場は涼しく、広さのわりに安価。ただし、窓が小さく室内が暗いので好みに分かれます。
カナダで部屋探し:まとめ
カナダでの部屋探しで重要なのは、とにかく見学をすること。
ネットに掲載してある画像と実際の部屋が全然違うことも少なくないからです。おそらく数年前に撮影したものをそのまま使っているのでしょう。中には綺麗に見えるように加工している場合もあります。
そして、ちょっとでも良いと思えばすぐに見学の予約を取ることも大切です。部屋探しは早い者勝ち。特に一人暮らしスタートシーズンである9月は一気に競争率が上がります。
希望条件をまとめておくこと、そしてなるべく早くたくさんの部屋を見学することが、カナダでの部屋探しのコツです!