
メロンソーダにバニラアイスが乗っかったハイカラな飲み物「クリームソーダ」。
実は、あの色形のクリームソーダは日本独特ということをご存じでしょうか。
カナダやアメリカのクリームソーダは、緑色でもなければ、メロン味でもありません。

可愛くて美味しいクリームソーダの作り方のほか、クリームソーダの発祥や日本で大ヒットした理由をご紹介します。
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クリームソーダ発祥の国と歴史
喫茶店の魅惑のドリンク「緑色に輝くクリームソーダ」に子供時代に憧れた人は多いのではないでしょうか。私は今になっても、カフェでクリームソーダの食品サンプルに目を留めてしまいます。
ド派手な風貌で、たっぷりアイスが乗り、いかにも高カロリーなあの飲み物は、あの国発祥な気がしてしかたがない…。
調べてみると、欧米諸国では昔からフルーツジュースを炭酸で割るという飲み方をしており、それにクリームをのせ始めたのはアメリカ人だそうです。やはり君たちか!と思わずにはいられません。
ちなみに、クリームソーダが日本に登場したのは1900年ごろのこと。お洒落でハイカラな飲み物として大流行しました!
欧米のクリームソーダはピンク色が定番


日本では緑色が定番カラーのクリームソーダですが、カナダやアメリカでクリームソーダと言えばピンク色。または麦茶のような茶色です。
まず、本来のクリームソーダは、炭酸飲料にクリームを溶かした飲み物。クリームソーダの色はもともとの飲料の色に依存します。特に多いのが、ルートビアにクリームを溶かした茶色。中には無色(白っぽい)クリームソーダもあります。
そしてピンク色。ドクターペッパーで有名な飲料メーカー「ドクターペッパー・スナップル・グループ」が販売しているクリームソーダ「Crush」が派手なピンク色だからです。現在はむしろ、茶色よりピンクをイメージする人の方が多いかもしれません。
ともかく、クリームソーダといえば茶色かピンクというのがカナダでの定番で、日本のような緑色のクリームソーダは稀です。
欧米のクリームソーダはメロン味じゃない


メロンソーダが本当にメロンの味がするかと言われると疑問がありますが、あの色といい名称といいメロンをイメージしていることは明らか。コンビニなどで販売しているペットボトルのクリームソーダもメロンのイラストが描かれています。
しかしカナダのクリームソーダ(ペットボトル)はメロンの味はしません!


ペットボトル等で「クリームソーダ」という名称で販売されているものは、甘いクリーム味。レストランで出されるクリームソーダは、ルートビアやラズベリーソーダなど、元になっている飲料によって味が異なることも。どちらにせよ、メロン味ではありません。
日本のクリームソーダがグリーンでメロン味の理由

色々な説がありますが、その一つとしてクリームソーダが日本で流行した1900年ごろ、メロンが高級フルーツとして庶民にとっては憧れの存在だったということがあげられています。

クリームソーダは、メロンをイメージさせることでちょっと特別な飲み物という立場を確立していったのでしょう。マーケティングの一環ですね。
ちなみに、日本でメロンといえばグリーンですが、欧米では夕張メロンのようなオレンジ色をイメージすることが多く、クリームソーダのあの派手グリーンは、ペパーミント味に見えるそうです。
海外風クリームソーダの作り方
それでは、欧米で人気のクリームソーダの作り方をご紹介します。
アイスクリームも良いですが、ホイップクリームを飾るのが海外式です!
- モナンシロップ 25ml
- 生クリーム 10ml
- 好きなフルーツ(飾り用)
- クラブソーダ 適量
- ホイップクリーム 適量
- 氷 適量
- グラスに氷を入れる
- モナンシロップを入れる
- クラブソーダを上まで注ぐ
- 生クリームを静かに注ぐ
- ホイップクリームを絞る
- フルーツを飾る
ベースとなるシロップは香り高く上品な風味が特徴のモナンシロップがオススメ。味は80種類近くあるのでお気に入りのものが見つかるはず!
王道のいちご、大人味のカシス、ラズベリーが美味しいです。Amazonや楽天で手に入ります。ちょっと高価ですが、カクテルやお菓子などにも使えて便利です。
クリームソーダの飲み方
海外で生活していて気が付いたのですが、クリームソーダの飲み方には2種類あるようです。
ソーダとアイス(クリーム)を別々に楽しむ派
クリームソーダを楽しむとき、ストローでソーダを飲みつつ細長いスプーンでアイスクリームをすくって食べる人です。少し溶かしたりもしますが、基本的には同じグラスに2つの物が入っているという感覚でしょうか。
日本人はこの食べ方をする人が多いのではないでしょうか。カフェでついてくるスプーンはアイス食べる用だと思います。ちなみに私はこっち派!

アイス(クリーム)を溶かして飲む派
乗っているアイスクリーム(またはホイップクリーム)を完全にソーダに溶かして飲む人。
カナダでは溶かす派がほとんどのよう。あくまでクリーム味のソーダ!ということで、ついているスプーンはまぜる用です。

私は自宅でクリームソーダを作るとき、氷をたっぷり入れてアイスが沈まないようにします。その方がソーダとアイスを別々に食べやすいから。
しかし、それをカナダの友人にふるまうと「氷が邪魔。これじゃアイスが溶けない…。」と言われたことがあります。
まとめ:緑でメロン味のクリームソーダは日本独自のもの
海外のクリームソーダは緑色でもなければ、メロン味でもないということをご紹介しました。
しかし、実は海外にも日本のようなクリームソーダも存在します。
その名は「Japanese cream soda」。探せば海外のジャパレスやカフェでお目にかかれます。

島国として独自の発展を遂げてきた日本では、外来の食べ物も日本人の好みに合うように色々変化しています。国内では当然と思っていたものが、外国では違うことがとても多い。
ブログJapawofelifeでは、これからも日本と海外の色々な食べ物の違いをご紹介していきます!