日本でクリスマスといえば、子供のころはサンタの日。大人にとってはもっぱら恋人と過ごす日。
皆さんは友人と「クリスマスまでに彼氏ほしい~~!」と騒いでいませんか?
日本ではカップルで楽しむイベントとして親しまれているクリスマス。しかしクリスマスの本場ともいえる海外の国々では違います。1年間で最も重要な家族で過ごすイベント、それがクリスマスです!
チキンとクリスマスケーキ商戦が始まる日本のクリスマスとはちょっと違う、カナダやアメリカのクリスマスの過ごし方をご紹介します。
- 欧米(カナダ)のクリスマスの過ごし方
- クリスマスと宗教の関連
- クリスマスツリー・靴下の使い方
- メリークリスマスの意味と言うタイミング
日本と海外で異なるクリスマスのイメージ
日本では、バレンタインと並ぶ「恋人の日」として認識されているクリスマスですが、海外では宗教的なイベントとして認識されています。
クリスマスとはイエス・キリストが約2000年前にこの世に生まれたことをお祝いするイベントで、キリスト教徒が大多数を占めるカナダやアメリカでは、宗教的な意味でも特別な日。
イブの夜や、クリスマス当日は近くの教会に出向いて、祈りをささげ聖歌を歌います。ちなみに、日本へはフランシスコ・ザビエルとともに伝来したそうです。
キリスト教以外の人が過ごすカナダのクリスマス
移民大国であるカナダには、色々な国出身の人が住んでいます。しかし、宗教で見ると、67.2%がクリスチャン、無宗教が23.9%、イスラム教や仏教など他の宗教の人は8.8%しかいません。(2011年時点)。
そのため、カナダの12月はクリスマスムード一色。さらに、クリスマス当日の12月25日は法定休日とされています。
キリスト教以外の人もクリスマスの写真を撮ったり、サンタのプレゼントが届くこともありますが、教会に行ったり盛大にお祝いする人は極めて少ないでしょう。キリスト教以外のカナダ人にとってのクリスマスは、日本同様の商業イベントという印象です。
ユダヤ教が祝う「ハヌカー」
12月に行われる宗教的なイベントでは、キリスト教の「クリスマス」の他にユダヤ教の「ハヌカー」があります。
強力なギリシア軍に勝利し、紀元前165年にエルサレム神殿を奪回・開放したことを祝う儀式で、ハヌカーというのは、ヘブライ語で「奉納」や「献堂」を意味します。祭りはユダヤ暦キスレブ月の25日から8日間祝われます。
一日1本ずつ蝋燭を灯していき、特別なお料理を家族で楽しむハヌカーはユダヤ人にとって特別なイベントです。
クリスマスとハヌカーは、同時期に行われるものの特に関連性はありません。しかし現代におけるハヌカーは、プレゼントを用意するなど子供向けにアレンジされている部分もあり、クリスマスが影響を与えていると言えるでしょう。
海外のクリスマスの過ごし方
私はカナダに来て6年目ですが、今でもカナダで最初に過ごしたクリスマスのことを覚えています。海外で過ごすクリスマスは、日本と違うことだらけでとても驚きました。
本場のクリスマスで、特に驚いたこと5つをご紹介します。
過ごし方① クリスマスは家族で静かに過ごす日
日本のクリスマス(24日・25日)は繁忙期。ショッピングセンターは混みあい、ホテルやレストランは予約でいっぱい。まさに書き入れ時ですね!
一方、海外のクリスマスはもっぱら家族と過ごす日。親戚や友人で集まり、自宅でクリスマスディナーを楽しみます。
夜は教会で、賛美歌を歌ったりキリストに纏わる小劇を見たりと、静かに過ごします。子供がいない若いカップルは友達を招いてテレビゲームやボードゲームをすることもあります。共通しているのは、家で楽しむということ。
カナダやアメリカのクリスマスはほとんどのお店が終日閉店、または早めに店を閉めます。そのため、クリスマス当日の街は閑散としています。日本のお正月のようなイメージですね。
過ごし方② 欧米ではクリスマスケーキではなく焼き菓子を食べる
日本でケーキといえば誕生日ケーキに次いで、クリスマスケーキ!真っ白なクリームの上に、真っ赤なイチゴとサンタの砂糖菓子が乗ってとってもかわいいのが日本のクリスマスケーキ。
欧米では日本のようなクリスマスケーキではなく、クッキーやパイ、タルトなど焼き菓子系のスイーツを食後に楽しみます。子供がいるお家では、ジンジャーブレッドクッキーでお菓子の家を作ることも。
フランス文化が混ざっているカナダでは、ブッシュドノエルを食べることも。buche de noelはフランス語で「クリスマスの薪」という意味です。この薪を模したロールケーキ「ブッシュドノエル」は、カナダの他、ベルギー、フランス、スイスなどフランス所縁の国のクリスマスによく食べられています。
過ごし方③ 欧米ではチキンではなくターキー(七面鳥)が定番
欧米のクリスマスの定番と言えば七面鳥!1羽まるまる買ってきて、中に野菜やパンを詰めて丸焼きかスモークにします。
あっさり淡白な鶏肉と異なり、ターキー(七面鳥)は肉そのものにしっかり味がついていいます。味が濃くてジューシー。しかしターキー(七面鳥)は独特な風味があり苦手な人もいます。そんな家庭ではオーブンでじっくりローストした牛肉や羊肉も人気です。
クリスマス以外の特別な日、例えばサンクスギビング(感謝祭)でもターキーがメイン料理です!ちなみに、ターキーには眠くなる成分が入っており、クリスマスやサンクスギビングの夜は爆睡できるんだとか。
過ごし方④ 教会でお祈りをする
本来クリスマスとは、イエス・キリストの生誕を祝う日です。そのため12月24日の夜、キリスト教徒は教会に集い祈りを捧げます。
聖歌をうたうのはもちろん、教会によっては子供たちによるキリスト生誕の寸劇が催され、クッキーなどの軽食が用意されていることもあります。
教会に行くのは海外ならではというより、キリスト教徒ならではですね。しかし、大多数がクリスチャンのカナダでは教会に行くのが一般的という認識です。日本人がお正月に神社へお参りに行くような感覚でしょう。
過ごし方⑤ クリスマスプレゼントはツリーの下に置く
クリスマスイブの夜にサンタクロースがやってくるのは、日本も海外も同様です。
欧米の家庭は12月に入ると、2メートル以上ある大きなクリスマスツリーを飾ります。親戚や友達からプレゼントが届くと、そのツリーの下に並べていきます。
小さな子どもがいる家庭ではサンタクロースからということで、クリスマスイブの晩にプレゼントがツリーの下に並びます。プレゼントは一つではなく、たくさん用意するのが一般的です。
子供がいる家庭では一人ひとり名前入りのクリスマス靴下を用意することも。そして、この靴下はただの飾りではありません。イブの晩に、靴下の中にも小さなプレゼントやお菓子を詰めてパンパンにします。クリスマス当日に靴下を確認することも楽しみの一つです。
過ごし方⑥ サンタクロースのお手伝いエルフって何?
日本ではあまり知られていませんが、本場のクリスマスで欠かせないのがエルフの存在です。
サンタクロースのお手伝い係のエルフは、12月になると子どもがいる家庭をまわり子どもたちがいい子に過ごしているかをスパイします。クリスマス当日までちゃんといい子で過ごしてないとプレゼントは無いよ~!と毎日見張りに来るのです。エルフは毎朝、家中の色んな場所に出没するので子どもたちはエルフ探しを楽しみます。
大人は子どもに見つからないように夜中にこっそりエルフを動かします。棚やクリスマスツリーの上なんかが定番の位置ですね。
まとめ:日本のクリスマスと海外のクリスマスの違い
もともとキリスト教のお祝いイベントだったクリスマスが、現在は宗教にこだわらず色々なところで楽しまれています。
日本のクリスマスも楽しいですが、やっぱり本物のクリスマスはとても素敵。欧米のクリスマスの特徴をまとめるとこんな感じ…
欧米のクリスマスの特徴まとめ
- 家族で過ごす日(親戚・友人家族で集まることも)
- 25日は店が開いていない ターキー(七面鳥)を食べる
- クッキーやパイを食べる 教会でお祈りをする
- プレゼントをクリスマスツリーの下に置く
- クリスマス靴下にプレゼントやお菓子を詰める
メリークリスマス!はいつ言えばいい?
「メリークリスマス!」と言うタイミングも日本と欧米で異なります。日本ではクリスマスイブまたは、クリスマス当日に「メリークリスマス!」と言う人が多いと思います。元旦に言う「あけましておめでとう」と同じ感覚ですね。
一方、海外ではクリスマス前、最後にあった日の別れ際に「Merry Christmas!」と言います。例えば、20日が仕事納めの場合は20日の帰り際が職場で言うタイミングです。
そもそも、メリークリスマスは、I wish you a merry Christmas! (良いクリスマスを過ごしてね。)という意味なので、「良いお年をお迎えください」と同様の哀愁がピッタリきます。もちろん、Happy New Year (良いお年を…) とセットで言ってもOKです。
1年で一番大きなイベント
欧米でのクリスマスは、日本の正月のようなもの。1年で一番のイベントです!!この日のために1年かけて色々準備するおうちもある程。
毎年クリスマスが来ると、今年もあと数日だなとしみじみします。日本の大晦日と同じ感覚ですね。ちなみに、欧米の正月はとてもアッサリしています。クリスマスに頑張りすぎて力尽きた感じ…。仕事や学校は通常2日から始まるのであまりゆっくりできません。
日本のクリスマスも良いですが、一度カナダのクリスマスを体験するとこの日は日本には帰りたくなくなります。カナダでクリスマスを過ごした後、日本で正月を過ごすのが理想です(^^♪
Happy Holidays~♪