先日、とにかく静かと噂のTinecoのコードレスクリーナーを購入しました。
聞いたことがない会社名、それにダイソンにそっくりなのでコピー品ぽいと思い最初は半信半疑でした。しかし、実際に使ってみたらダイソンに負けず劣らずの優れた製品でした!
ティネコ掃除機の使い心地をレビューします。
- Tineco掃除機ラインナップと比較
- 実際に使ってみた感想
- 良いところ・残念なところ
- 一番おすすめの機種
タップできる目次
Tinecoはどこの国のメーカー?
Tineco(ティネコ)は1998年に創業した中国の掃除機メーカー。主にコードレスクリーナーを生産しています。
近年、北米やヨーロッパなど、海外市場にも進出している現在注目の企業です。
Tineco(ティネコ)の掃除機はコードレスクリーナーの代名詞とも言えるDyson(ダイソン)とそっくり!機能面でも比較されることが多く、ダイソンをかなり意識した掃除機と言えるでしょう。
ここまで聞くと、ダイソンのコピー品のように感じてしまう人もいるかもしれません。
しかし、実際は大変優秀でコストパフォーマンスが高いコードレスクリーナーです!実際に使ってみて感じた、ティネコの良いところとイマイチなところを本音でご紹介します。
Tineco製品ラインナップ
ティネコのコードレスクリーナーは現在3シリーズ販売されており、価格は2万円~5万円(定価)。Amazonでは頻繁にセールを行っているので実際は1.5万円~4万円程度で購入できます。
ダイソンが3万円~8万円なので、比較するとやや安い価格設定ですね。
- コスパ抜群スタンダードモデル「A10」
A10 Hero
A10 Danimo - 利便性と吸引力UPした進化版「A11」
A11 Hero
A11 Danimo - 考える掃除機!AIコードレスクリーナー「S12」
PURE ONE S12
各シリーズHeroは通常セット。Danimoはお布団用のUVランプダニクリーンヘッドが付いています。
シリーズA10、A11、S12比較表
A10 | A11 | S12 | |
価格 セール価格 |
20800円 ↓ 15,800円 |
33,800円 ↓ 25,800円 |
46800円 ↓ 41,800円 |
稼働時間 | 25分 | 50分 | 100分 |
本体重量 | 1.3kg | 1.48kg | 不明 |
充電時間 | 3~4時間 | 3~4時間 | 3~4時間 |
バッテリー個数 | 1個 | 2個 | 2個 |
吸込仕事率 | 105W | 120W | 150W |
充電スタンド | × | 〇 | 〇 |
LEDパネル | × | × | 〇 |
スマホ連動 | × | × | 〇 |
※価格はAmazon調べ(2020年3月時点)
私が購入したのは上位モデルの「A11 Hero」。A10より吸引力がUPし、A10にはない充電スタンドと予備バッテリーが付属しています。
それでは実際に使ってみた感想をご紹介します。
Tineco良いところ
ティネコのコードレス掃除機を実際に使ってみて気が付いた、良いところをご紹介します。主にダイソンと比較しています。
部屋に馴染むデザインが良い
ティネコ掃除機の1番気に入っているところが、デザインの良さ。
他メーカー(特にダイソン)の掃除機はオレンジやパープルなど派手な色使いで存在感がハンパない。強そうでカッコいいのですが、掃除機に存在感は求めていないんです…。
その点、ティネコは白基調の本体に水色やピンクの色使いでかわいらしく、部屋に置いていても主張しません。メタリックの爽やかな色合いが美しく、デザイン性がとても高いです。
スティックタイプの掃除機は使いたいときにすぐ使えることが最大のメリット。そのため、出しておいても目立たず部屋に馴染むデザインは重要なポイントです。
静音性が高い
電源を入れてすぐに気づいたのがティネコの静音性。とても静かで大変驚きました。
掃除機比較・検証したこちらのサイトによると、静かになったと噂のダイソン最新機種「V11」の駆動音67.2db(エコモード)、そしてティネコ「A10」の駆動音はなんと46.0dbという結果が出ています。
ダイソンユーザーの母が、我が家に来てティネコをつかった時のこと。
また、我が家の猫は、掃除機の電源を入れた瞬間にダッシュで逃げていく掃除機嫌い。しかしティネコ掃除機で掃除中は、高いところに避難するものの部屋からは逃げず落ち着いています。
動物や赤ちゃんにストレスを与えず掃除ができます!
使いやすさが抜群
ダイソンを利用していて気になったのがトリガーを押しっぱなしにしていないといけないこと。一部屋くらいなら良いのですが、家全体を掃除するとなるとトリガーを握るのが本当しんどい。
一方、ティネコはトリガー固定スイッチがあり、指で押さえ続けなくても大丈夫。しっかり握って掃除できます。
また、掃除機先端部分にLEDライトが付いているのも地味に気に入っています。ベッドの下や階段の隅など暗くて見えにくい所を掃除するときに大変便利です。
吸引力が高い
一般的に、コードレスクリーナーは吸引力が低いと言われていますが、ティネコの掃除機は吸引力(引込仕事率)が高いことも特徴の一つ。
吸込仕事率とは、掃除機の吸引力を表す目安として利用されている値のことで、吸引仕事率とも言います。 吸込仕事率は、単位がワット(W)の数値で表されます。 数値が大きいほど、吸引力が優れることになります(出典:家電Watch)
たとえば、人気のスティックタイプ掃除機の吸込仕事率は下記の通り。
- マキタ「CL282FD」 60W
- ダイソン「V8」 115W
- ティネコ「A10」 105W
スタンダード版であるティネコ「A10」でも、ダイソンに近い吸引力があることが分かります。実際に私は今のところ弱モードしか使ったことがありません。
特に別売りのカーペット専用ヘッドがすごいのでオススメ(後述)。
Tinrcoの残念ポイント
ティネコ掃除機は良い製品なだけに、残念な点も目立ちます。本当におしい!
ご紹介するるのは、私が実際に使ってみた感想ですが、Amazonレビューを見ると同様の感想がたくさんありました。
カーペット専用ヘッドが別売り
付属のモーターヘッドは床など平らなところでは便利ですが、私のおすすめは断然カーペットヘッド(別売り)。
カーペット用となっていますが、普通の床でもしっかりゴミを吸い取ってくれるので、今はこれしか使っていません。モーターヘッドと比べて軽く、片手でもスイスイ掃除できるところが気に入っています。
使ってみると、上を通らない埃や髪の毛も吸い取ることに気が付きます。部屋や階段の隅など、ピッタリ掃除機をくっつけるのが難しい箇所でもかなり綺麗になる印象。
Amazonの口コミを見ると、「付属ヘッドをこっちにしてくれたらいいのに!」というレビューがたくさんありますし、本当にその通り。コスパが良い製品なだけに、オプション4280円が痛い。
尚、海外販売品では付属ヘッドがこちらのカーペットヘッドになっている模様。
収納スタンドが使いにくい
ティネコの残念ポイントの一つが、収納スタンド。
まず、スタンダード版「A10 Hero」の収納スタンドには充電機能が付属しておらず、バッテリーだけ別で充電器に指さなくてはいけません。
上位版の「A11」や「S12」シリーズには充電スタンドが付属しているので、スタンドに置くだけで充電が可能です。しかし、本体からヘッド部分を外して置く必要があります。そのため片手が塞がっていると置いたり取ったり不便です。
さらに、床置きの充電スタンドは場所を取ります。コンセント近くの床を空ける必要があり、置き場に困ることも…。
尚、海外販売品は全シリーズで壁掛け充電スタンドが付属しています。日本もこっちにしてくれたらいいのに…。
電池がないと吸引力が急激に弱まる
コードレス掃除機の中では吸引力が高いティネコですが、使っていると吸引力が弱まる瞬間があります。それが、フィルターが汚れている時と、電池が切れそうな時。
特に気になるのは電池が切れそうなとき。ダイソンでは普通に掃除していて突然電池が切れるイメージですが、ティネコは徐々に弱くなっていき、電池切れ直前は明らかに吸引力が弱く、パンくずさえ吸えなくなるほど。
Tineco公式サイトによると「A10シリーズ」の最大駆動時間が25分とありますが、最後の数分はほとんど使い物にならないと思われます。充電管理が大変重要です。
Tineco掃除機。目的別オススメ機種はコレ!
ハイスペックのスマート掃除機「A12」が一番凄そうですが、掃除機にAIいるか…?というのが本音。A11で十分の機能があるし、4万円台なのでダイソンと張り合う価格です。
価格と機能面で、用途に合わせたオススメの1台をご紹介します。
バランスが取れた1番オススメの機種「A11 Hero」
最もオススメな機種は「A11 Hero」。コードレス掃除機を初めて購入する人や、前の掃除機が壊れて買い替える人にオススメ。
欲しい機能が全て揃っているので不便を感じることなくお掃除ができます。予備バッテリーが付いているので、掃除をしながら予備を充電することも可能です。
fa-check-square-o「A11 Hero」おすすめポイント
- 欲しい機能がそろう
- バッテリー2個で60分稼働
- 充電ドックで充電が楽
布団クリーナー兼用なら「A11 Danimo」がオススメ
UVダニクリーンヘッドが付属したA11 Danimoは、布団クリーナーとしても使うことができる画期的な掃除機。専用ヘッドが付属していることと、本体カラーが異なる以外はA11 Heroと同スペックです。
Heroとの差額はたった3000円なので、布団クリーナーを買うつもりがない人にもお勧めしたい1台。
fa-check-square-o「A11 Danimo」おすすめポイント
- UV布団クリーナーヘッドが付属
- バッテリー2個で60分稼働
- 充電ドックで充電が楽
2台目ならコスパ抜群の「A10 Hero」がオススメ
キャニスタータイプなど、本格的なお掃除用の掃除機を既に持っている人に2台目掃除機としてオススメしたいのが「A10 Hero」。
A10の良いところは何といってもコスパ。Amazonのセール中はなんと2万円を切っています!
ただしA11と異なり予備バッテリーが付属していないので、掃除はせいぜい20~25分が限界。全部屋を一気に掃除するのは困難かもしれません。その代わり機動力があるので、気になる箇所だけ掃除したい、食べ散らかしたお菓子のカスだけ拾いたいというときに大変便利です。
fa-check-square-o「A10 Hero」おすすめポイント
- コスパが良い
- 予備クリーナーとしてオススメ
- A10 Danimoなら布団クリーナー付きでさらにコスパ◎
まとめ:コスパ抜群のコードレス掃除機
ダイソンとよく似た見た目で比較されることも多いティネコ。
価格面はティネコが圧勝。例えばほぼ同等の吸引力を持つ「ダイソンV8」は32000円、ティネコで一番おすすめの「A11 Hero」が25,800円となっています。
布団クリーナーとして使えるUVダニクリーナーを付けたセットは、28,800円。また、多くの購入者がおすすめしているカーペット兼用ヘッド(別売り)付けた場合でも29,280円です。(割引クーポン適用時・2020年3月Amazon調べ)
それでいて、ダイソンを凌ぐ静音性とデザイン性の高さは素晴らしいの一言。
コスパ抜群で静音性が高いティネコ掃除機は、初めてコードレス掃除機を購入する人の他、小さいお子様やペットと一緒に暮らす人にオススメです。