希少猫「ネべロング」の特徴と性格。うちの猫はネべロングかも?
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野良猫保護施設でもらってきたグレーの子猫「トト」。

なんと世にも珍しい(?)ネべロングに酷似している!ということで、特徴を比較・検証してみました。

ロシアンブルーの長毛種とも言われる希少猫「ネべロング」の特徴や歴史をご紹介します。

ネべロングってどんな猫?

「ネべロング」で検索してこのページに辿り着いた人は、ネべロングについてある程度ご存じと思いますが、まずは概要からご紹介します。

原産 アメリカ
毛色 ブルー(灰色)単色
毛の長さ 中毛~長毛
眼の色 黄みがかった緑

ネべロングの発祥

長毛のロシアンブルーとして知られるネべロングですが、原産国はアメリカ。実はロシアンブルーとは全く関係ありません。

1984年のコロラド州、黒の短毛猫(メス)と黒の長毛猫(オス)の間に6匹の子猫が生まれました。黒色の猫の中に1匹だけ、どういうわけか灰色のロングヘア―だったのです。

この「ジークフリート 」と名付けられた猫と、別の時期に同じ黒色の母猫から生まれた猫「ブルンヒルド 」の間に生まれた猫は、長い胴体と光沢のある美しい被毛をもっていました。この猫の誕生をきっかけに「ネべロング」として品種登録されることとなりました。

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うちの猫はネべロングかも!

ネべロング疑惑のトト

我が家の猫「トト」は、元ノラ猫。子猫の時に兄弟猫と共に施設で保護されていたところを、譲り受けました。施設では「体格が良いのでメインクーンの血が入ってるのでは」と言われました。とはいえ野良猫なのでルーツは全くの不明。

ある日、トトを連れて散歩していたとき、近所のおじさんにこう言われました。

おじさん
おお、珍しい。ネべロングかな?

ネべロング…とは何ぞ?

帰宅後にググってみて仰天!トトの写真が画面いっぱいに表示されていました。

もちろん本人ではないのですが、どの写真も瓜二つ。子猫の写真は特にそっくりでした。

また、猫種を判別するアプリで鑑定してみると、ネべロング90%という結果に!(ちなみにあとの10%はロシアンブルー)

それでは、トトのネべロング疑惑について検証していきます。

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ネべロングの特徴

ネべロング(引用:https://petonbed.com/nebelung/)

ネべロングの特徴① ブルーで細かい中毛のダブルコート

ネベロングの被毛はダブルコートで、きめ細かくシルクのような手触り。長さはミディアムでしっぽにいくにつれて長くなり、被毛が完成するには2年を要するとも言われている。

この特徴にトトはぴったり当てはまっています。ふわふわできめ細かいブルーの被毛。頭の先は1cm程の被毛が、お尻部分では5cm。しっぽの先が一番長く6cmほどです。

オス猫は首周りに飾り毛を持ち、耳の後ろと指の間には房毛がある。後ろ足は時に「パンタロンをはいているような」と形容される。(参考:https://www.konekono-heya.com/syurui/nebelung.html)

子猫の時はもっとスッキリした見た目でしたが、大人になるにつれ首回りにボリュームがでてきました。耳の後ろと指の間の房毛もあり、後ろ足の毛はズボンをはいたように見えます。

ネべロングの特徴② 楕円形でグリーンの目

目の形は楕円。色はイエローからグリーン。ロシアンブルーほどの深いグリーンの瞳というよりは、黄緑色に近いグリーン色。但し、ネべロングと認められているのはグリーンの瞳で、黄色は正式には認められていない。(参考:https://mofmo.jp/article/4758)

トトの目は楕円形の黄緑色。光の当たり具合によって、黄色っぽく見えることもあります。ロシアンブルーのようなはっきりとした緑色ではありません。

ネべロングの特徴③ ゴースト・タビー

ソリッド(単色)の子猫は体に縞模様が現れることがある。ロシアンブルーやネべロングも例外ではなく、高い頻度でゴースト・タビーが出現する。成長するにつれて目立たなくなり、性猫になると完全に消失する。

トト子猫時代。ゴースト・タビーがある

トトも子猫時代に、しっかりと縞模様(ゴースト・タビー)が現れていました。雑種の野良猫なので、キジトラのDNAが入っているのかと思いましたが、大人になると完全になくなり今ではソリッド(単色)です。

ネべロングの特徴③ しなやかでほっそりした身体

ネべロングの体型はセミフォーリンタイプだが、スリムな体型であることも特徴的。平均体重は、オスは5~6㎏、メスは3~4.5㎏。

トトは毛が多いので見た目は大きく見えますが、体重は約5kgと大きいほうではありません。スリムで身体が長いというネべロングの特徴にもピッタリ当てはまっていると思います。

ネべロングの特徴④  従順でしつけやすい

「この人が飼い主だ」と見極めると、言うことを理解しようひたむきな姿を見せる。そして、しっかりとついていき、言うことを聞く面は「まるで犬のよう」と言われる。賢く従順なため、しつけで困ることはまずない。

子猫時代のトト。賢そう…

トトは子猫の頃から手がかからない猫でした。トイレは一発で覚え、阻喪をしたことはありません。

我が家では机やキッチンカウンター、棚の上に登ることは禁止しています。最初に何度か注意すると絶対に登らなくなりました。窓辺や猫タワーなど登っていい場所との区別をしっかりつけています。

名前を呼べば返事をして走ってくる、おやつの「待て」もできる程の犬っぷりを発揮しています。

ネべロングの特徴⑤ おっとり穏やかで優しい

ネベロングは穏やかで優しい性格です。遊ぶときは以外は自分のプライベート空間などで、人間の動きを観察していることも。(参考:https://catfood1.xsrv.jp/16156.html)

温厚で従順なトト

トトは3歳になったばかりで、人間でいうと20代後半。子猫の時こそ活発で遊び好きでしたが、今はとても大人しい猫になりました。遊び以外で攻撃することは皆無で、「シャーー!」と威嚇する姿は未だかつて見たことがありません。

大きな犬にほえられても大して動じることはなく、子供にグイグイ来られても手をそっと添えるだけの穏やか猫です。

ネべロングの特徴⑥ 声が小さくあまり鳴かない

おっとり大人しい性格のネべロングは同時に、あまり鳴かない猫。声も小さいのでマンションなどの集合住宅でも比較的飼いやすい猫種。(参考:http://psnews.jp/cat/p/37600/)

ネべロングは大人しく穏やかなだけでなく、あまり鳴かない静かな猫なんですね。我が家のトトはというと、声量は小さめ。

ただし結構おしゃべりな猫です。名前を読んだり話しかけたりすると、「ん゛?」と小さく返事をします。声は小さいものの猫にしてはよく話しかけてくる子という印象。と言うわけで、「鳴かない猫」はトトには当てはまりませんね…。

ネべロングの特徴⑦ 大きな音や子供が苦手

やや神経質なところがあるネべロングは大きな音や賑やかな場所が苦手。そのため、子供との相性はあまり良くない。

うちは2歳の子供がいます。子供に激しくちょっかいを出されると静かな場所へ隠れるのであまり好んではなさそう。大人に構われるの平気なので手加減が出来ない子供は苦手みたいです。

しかし、自宅パーティーなど人が集まる賑やかな空間は好きみたいで、他のゲストと一緒にソファに座ってくつろいでいます。おそらく大人はOK、子供はNGの様子。

純血種ネべロングの価格は?

にゃん
ネべロングの純血種は希少種だから超高いのかな?

実はネべロングは知名度がかなり低く、需要があまりありません。原産国アメリカでも名前すら知らない人がほとんど。そのため価格が上がりにくくなっています。

子猫の場合は500ドル~1000ドルが相場。同じくアメリカ種で超有名なアメリカンショートヘアーや、人気猫ノルウェージャンフォレストキャットよりも低めの価格となっています。尚、アメリカはペットショップでの猫や犬の販売が禁止されている州がほとんど。ブリーダーを通すのが一般的な入手経路です。

日本国内では、15万~30と他の純血種の猫と同じくらいの価格。珍しい品種なので、ペットショップでお目にかかることはまずないでしょう。ブリーダーから直接譲り受けるか海外から輸入することになるでしょう。

まとめ:うちの猫はネべロング?

ネべロング疑惑のトト

保護猫のトトは純血種のネべロングではありません。トト以外の兄弟は全員黒猫なので、親も黒猫だと思われます。ネべロングの起源であるグレーの猫も黒猫両親から誕生しているところを鑑みると、トトは純血ネべロングよりもこの起源猫に近いのかもしれません。

もともと日本古来の猫の毛色は黒・白・茶の3色で、ブルー(灰色)の猫の遺伝子は外来種なんだとか。そのため日本の野良猫ではこの3色の組み合わせの猫が圧倒的に多いです。

時代の移り変わりに伴い外来DNAであるグレー1色の猫も見かけることがあるかもしれませんが、まだ珍しい方かと思います。特に長毛種となると、かなりレアなのではないでしょうか。

しかし、海外ではグレーの野良猫を見かけることはよくあります。中毛・長毛種も多く、うちの「トト」のようにネべロングそっくりな猫に出会うこともあるでしょう。

もしグレーの雑種猫を見つけたら、ネべロングかもしれないので特徴と照らし合わせてみてくださいね!

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