語学留学が楽しくない!と答えるひとの多くはホームステイでハズレています。ステイ先選びで気を付けることを社会人目線でご紹介。
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ホームステイの家庭は、お金のために学生を受け入れている
家族の一員として、その国の文化が体験できる素晴らしいステイ方法です。
家族に英語を教えてもらったり、週末はキャンプにでかけたり、困ったときは助けてくれたり。これから海外留学を考えている人は、ホームステイに憧れている人は多いのではないでしょうか。
しかし実際は、そのホームステイが期待通りとは限りません。完全なボランティアでホームステイを受け入れている家庭はなく、ホストファミリーのほとんどはお金の為にしているのが現実。絵にかいたようなファミリーばかりではありません。
ハズレなホームステイの一例と、ハズレを引かないために知っておいたほうが良い内容をご紹介します。
老夫婦の家は生活リズムが合わない
よくあるステイ先の一つ。定年過ぎた夫婦が、子供も独立して部屋が空いているからと始めるケース。お金と時間に余裕がある場合が多く、人生の先輩方は留学生への対応も優しいと評判です。
一方で、「ハズレたな~。」と思っている人も多くいました。
お年寄りファミリーにありがちなのが寝る時間が早いこと!したがって、夕食時間もかなり早くなります。自然と生活リズムを合わせることとなり、いろいろと制約が発生するんだとか。気を遣ってしまう日本人としてはつらいですね・・・。
老夫婦ファミリーの家に滞在していた友人たちのコメント
- 夕飯が4時だから、急いで帰らないと間に合わない
- 夜は8時には寝るから、夜遅いと家に帰りにくい
- 週末にお出かけは一切ないので、ホームステイしている感じがしない
- 忙しくないので、話をする時間がある
- ホストファミリーのベテランで留学生慣れしている
ペットがいる家は動物好きな人ならアリ
日本で飼われている犬や猫は、紐でつないだり専用ケージにいれる場合もありますが、外国のペットたちは、室内で放し飼いが多い。夜中も留守中も家中を自由に歩き回ります。
猫は夜中にコッソリ部屋に入ってきては、洗濯したての服の上で寝るので、服はいつも毛だらけに・・・。なんてことも。ハズレなホームステイにならないように、大切なものはちゃんとしまっておきましょう。
犬は、頻繁にシャンプーをしませんので、においが気になる場合がしばしば。中には一生で1度も洗われないままの子も結構いるようでした。しつけをしっかりされているいい子が多く、その辺りは安心できます。
動物に関するローカルルールが存在する家庭もあり、その場合は留学生も気を付けなければいけません。しかしなんといっても動物はかわいい!英語が話せない者同士の親近感がわき、癒されます。特に留学初期は、なくてはならない存在になります(笑)
高校生がいるファミリーは、心を若く保って楽しみましょう
滞在先に高校生の子どもがいる場合は、一緒にお出かけしたり、外でバスケをしたり、すぐに仲良くなれるので初めてのホームステイでも楽しく過ごせるでしょう。お弁当も子ども分と一緒に用意してもらえるので十分な量を持たせてくれます。
遊ぶ内容は高校生に合わせる生活になるので、するのはバスケ・サッカー・ウインドウショッピング、あとはテレビゲームなど。おしゃべりも若い子に若い子に合わせるので話題を選ばないといけません。
ホストマザーも「あなたは大人だから・・・」とは言いますが、自室でお酒を飲んだり、遅い時間に帰宅したり、友達の家に泊まることを快く思っていないことも。教育上気にする家庭もあるようです。
大人にとってはなかなかキツくて、ハズレだと感じるかもしれません。
夜に出かけたり、クラブやパブに行けないので、滞在期間が長くなり、交友関係も広がると物足りなくなるかもしれませんが、それまでは自分も学生になったような気持ちでエンジョイしましょう!
ホームステイ先に、同年代の異性がいる場合
同じ家に、他人の異性が住んでいるというのは日本では珍しいかもしれませんが、海外ではよくあるケース。しかも部屋にカギがついておらず、お風呂場やトイレで鉢合わせしたりすることも。
暴行など、大きな問題に発展するケースは聞いたことがありませんが、異性がいるとなにかと気を使いますよね。
私が初めて滞在した先には高校生の男の子がいたのですが、彼の友達(男性)が突然、部屋のドアを開けてきたときは驚きました。部屋を間違えたとのことでした・・・。着替え中じゃなくてよかった。
仲良くなりすぎた場合も問題です。留学生同士の色恋沙汰は心配事の一つとなり、預かっているホストからよく思われません。
「もし付き合うことになるなら二人とも出て行ってね」と釘を刺されるケースもあります。当人同士はただ友人として仲良くしているだけなのに、変な目で見られたら嫌ですよね。
などなど、兄弟以外の異性がいるとなにかとめんどくさいです。こんなハズレ方は嫌だという人は、ホームステイ決定前によく考えた方が良いでしょう。
こんなホームステイに注意!明らかにハズレなステイ先
ホームステイには様々な形態がありますが、上記のようなケースは一般によくありますので、この程度ではハズレとは言えません。
しかし、中には明らかにハズレなステイ先もあります。
ハズレ例:家族が常に外出中の家
Aさんがアレンジされたのは父・母・娘・猫3匹の一見普通の家庭。しかし、実際に同居してみると、家族全員がアーティスト!
コンクールや展覧会で世界中を行ったり来たりしているので、家にいるのは一か月でわずか数日。全員がそろう日はほとんどなかったとか。その間、猫の世話はAさんの仕事だったそうです。ごはんも大量にストックされた冷凍食品を毎日食べていました。
ハズレ例:食事が質素すぎる家
Bさんが滞在したのは、旦那さんが単身赴任中の家庭。ホストマザーとの関係は良好でしたが、問題は食事。
語学学校のランチタイム、彼女が持ってくるのはいつもキャベツの千切りかベビーキャロットのどちらかとマヨネーズのみ。パンもごはんもありませんでした。
良い日はリンゴ1個かバナナ1本でした・・・。そして夕食は大抵ゆでたじゃがいもにケチャップをかけたものだそうです。もちろん他におかずありません。
ホームステイでハズレを引かないためにできること
同じ料金を払っているのに、当たりハズレが分かれてしまうホームステイ。
アレンジするのが留学エージェンシーの場合は、そのエージェンシーはどんなところかしっかり下調べしましょう。
しっかりしているエージェンシーは実際にホストと面接し、問題のないファミリーか事前に確認しています。家族だけでなく、バス停の位置や部屋の大きさなどもチェックしてくれる、信頼できるエージェンシーに頼むことが重要です。
「アレルギーがあるので猫は無理。犬はOK。」など、どうしても譲れない条件がある場合は、事前に伝えるようにしましょう。決まってからの変更はホストファミリーにも迷惑をかけますし、なにより手配に時間がかかります。
ハズレを引いている友達のほとんどが、「手配会社に希望を伝えてなかった」と言っています。
自分のことをしっかり伝えておく
留学エージェンシーに申し込むとき、自己紹介カードをくれるところがあります。自己アピールが苦手な人も、しっかりアピールしておいて損はありません。
動物好き・子供好き・音楽好き・にぎやかなのが好き・など、何でもいいので自分のことを伝えましょう。そのタイミングでうまく空きがあれば、考慮してくれる事もあります。
実際に私も、子どものころからピアノが趣味ということを伝えておくと、ホームステイ決定の連絡の際に担当者から「このお家はピアノがあります、いつでも使って良いそうですよ」と言っていただきました。
期待のしすぎは禁物
冒頭でもご紹介したように、芸能人の子どもが海外にホームステイするときのような絵にかいたようなファミリーにあたるのは稀。しかし、アタリじゃないからといってハズレというわけではありません。
実際は訳ありファミリーが多いのが現実です。これからホームステイをしてみようと思っている方は、期待しすぎにご注意ください。
生活習慣も文化もちがい、家庭内のスタンダードも様々。
えっと驚くことも多いと思いますが、良いことも悪いことも体験するのも悪くないかもしれませんね。楽しい海外ライフを!
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