カナダの首都オタワ!現地に住む日本人がお届けするオタワ観光情報
スポンサーリンク

カナダの首都なのになんとなく存在感が薄いオタワ。人気都市バンクーバーやトロント、モントリオールに隠れてあまり目立たない街ですが、歴史を感じる街並みが特徴の美しい場所です。

カナダ大都市へのアクセスも良く、一度の旅行でトロントとモントリオール両方を楽しめるのも魅力の一つ。また、フランス語圏と英語圏両方行きたいという人にもオススメですよ!

オタワの特徴
  • 英語とフランス語が両方使われる
  • トロントとモントリオールの中間地点
  • 日本からのフライトは乗り継ぎが必要
  • 治安が良い 広島と同じくらいの規模
  • アジア人が少ない
  • 夏冬、昼夜の気温差が激しい

それでは、オタワ現地に住む日本人が、オタワの歴史・観光情報を詳しくお届けします。

カナダの首都オタワはどんなところ?


オタワ(Ottawa)カナダの首都でオンタリオ州の東端に位置しています。

街のど真ん中を流れるオタワ川を渡ればケベック州です。このオタワ川を挟んで隣接する街「ガティノー」と一緒に、一つのメトロポリタンエリアを作っています。このように、カナダの首都オタワは、オンタリオ州とケベック州のちょうど境目にある街なのです。

もちろん首都なので国会議事堂をはじめとする行政機関が集中しています。

カナダの首都は間違われやすい

カナダの首都は、トロントやバンクーバーと良く間違われます。それもそのはず、オタワ・ガティノー都市圏は人口140万人規模でものすごく大きな都市ではありません。

カナダの大都市で留学生も多く、オリンピック等で知名度が高いトロントやバンクーバーを首都だと思うのは仕方ないことです。

ちなみに、140万人と言えば広島都市圏とほぼ同じ規模です。広島市出身の私からすると、オタワの方がずっと小規模なのだけど…。土地が広いから人口密度が低いのかもしれません。

オタワが首都になった理由

トロントなど大きな都市があるにも関わらず、なぜオタワがカナダの首都に選ばれたのでしょうか。それには歴史的な理由があるのです。

もともと先住民が住んでいた土地をフランスとイギリスが進出してきて激しい争いになります。結果イギリスが勝利するものの、フランス系民族もカナダを追放されることはありませんでした。

しかし今度はカナダ独立の際に、首都をめぐりフランス系地域(モントリオール・ケベックシティ)VSイギリス系地域(トロント・キングストン)が争いになります。その抗争を収めるため、ビクトリア女王によりフランス圏とイギリス圏の中間地点であるオタワが首都と制定されました。

さらに、この時代は戦争が絶えず、アメリカの脅威がありました。そのため、トロントやモントリオールに比べ、オタワはアメリカとの国境から遠いということも選ばれた理由の一つと言われています。

スポンサーリンク

オタワの人種割合

オタワには白人の他、色々な人種が住んでいます。バンクーバーなどカナダ西部に比べると、アジア人・先住民系が少なく、黒人が多いように感じます。

日本人はほとんどいません。2016年の国勢調査によると日本語を第一言語としている人は1000人未満です。ワーホリや留学生も少なく、街で日本人を見かけることはめったにありません。

英語圏であるオンタリオ州と、フランス語圏であるケベック州の丁度境目に位置するオタワはフランス語話者がとても多く、カナダでも珍しいバイリンガルな都市です!また、オタワ在住の民族人口比は下記の通りです。

    • 白人: 74.2% (28.5% カナダ, 24.3% 英国, 22.5% アイルランド, 21.5% フランス, 19.8% スコットランド, 8.4% ドイツ, 4.9% イタリア)
    • 黒人: 5.7%
    • 中国: 4.0%
    • 南アジア: 3.9%
    • アラブ: 3.7%
    • 東南アジア: 1.6%
    • フィリピン: 1.2%
    • ラテンアメリカ: 1.2%
    • 西アジア: 0.9%
    • 韓国: 0.3%
    • 日本: 0.2%
    • その他: 0.9%
    • 先住民: 4.6% (3.2% ファーストネーション, 0.7% メティ, 1.4% イヌイット, 0.2% 他)
    スポンサーリンク

    オタワの気候

    カナダの首都オタワの年間平均気温は夏20℃、冬-10℃とされています。

    しかし実際には、真夏は30℃を越える日も珍しくありません。逆に真冬は氷点下20℃に達する日もあり、年間を通して気温差が激しい地域と言えるでしょう。時間単位で気温がコロコロ変わるため、昼間は暑いのに、日が落ちると急に肌寒くなることもよくあります。

    オタワ観光におすすめの季節は6月~10月頃。暑い日もありますが、晴天でカラッとした気持ち良い日が続きます!

    真夏のオタワへ行く際は、薄手の上着を持参することをお勧めします。詳しい気温と季節別におすすめの服装はこちらの記事でご紹介しています。

    11月~4月のオタワは街一面雪に覆われます。特に真冬のオタワはかなり冷え込む日があるため、ダウンなど厚手のコートやジャケットに加え、暖かい帽子や手袋が必須です。降雪量も多いので、ブーツもあるとより安心ですよ。

    AUSLAND スノーブーツ 男女兼用 防寒対策

    カナダ首都オタワの治安

    治安が良い国として知られているカナダの首都、オタワの治安についてご紹介します。

    カナダ統計局によると、暴力犯罪の重大度を示すcrime severity indexは2017年のオタワで62.1ポイント(20位)となっています。

    カナダ国内で一番治安が悪いとされるウィニペグが149.6ポイント。大都市のモントリオール・バンクーバー・トロントはそれぞれ73.1ポイント(16位)、72.8ポイント(17位)、70.4ポイント(18位)です。

    カナダ平均が75.3ポイントというところを見ると、オタワは比較的治安が良い街と言えるでしょう。

    周辺都市からオタワへのアクセス!時間・料金

    参照:http://carburantaeroportuairemontreal.com/

    カナダの首都「オタワ」は日本からは乗り継ぎ時間込みで約20時間です。

    カナダ国内ではカナダ有数の大都市であるトロントやモントリオールへのアクセスが良好です。地図を見ると、3つの都市が隣接していることがわかります。オタワに来れば、カナダのメイン都市3つを一度に楽しむことが可能ですよ!

    それでは、日本や周辺都市(トロント・モントリオール)からオタワへのアクセス方法をご紹介します。

    日本からオタワに行く方法

    残念ながら、現時点ではオタワと日本をつなぐ飛行機の直行便はありません。日本ーカナダ間の直行便が就航しているカナダの都市、トロント・モントリオール・バンクーバー・カルガリーのどこかで必ず乗り継ぎが必要です。

    オタワまでの乗り継ぎポイントとして一番よく利用されるのがトロント・ピアソン国際空港(YYZ。次いで、最近新しく日本便を増設したモントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港(YULです。アメリカの都市で乗り継ぐ方法もありますが、アメリカ入国手続きが少々面倒なのでおすすめしません。

    オタワ国際空港(VOW)はオタワ市街地から車で20分、バスで45分のところにあります。2021年には電車も繋がる予定なので、アクセスは悪くありません。

    • 時間: 約13時間 (乗り継ぎ時間含まず・エアカナダを利用する場合)
    • 料金(往復): 平均1,650 ドル~ 1,850ドル (エアカナダを利用する場合)

    トロントからオタワに行く方法

    トロント市内からオタワ市内まで飛行機で1時間半、車で約4時間半です。VIA鉄道という電車も通っており、こちらの場合も4時間です。飛行機より格段に安いのでおすすめです。

    VIA鉄道は予約制の電車で、新幹線に似ています。エコノミークラス、ビジネスクラスを選べ、料金は日程により異なります。広々した車内で景色と食事を楽しむことができます。

    • 時間: 約4時間
    • 料金(エコノミー片道): 49ドル~
    • 料金(ビジネス片道): 120ドル~

    ※料金は日程により異なります。

    モントリオールからオタワに行く方法

    モントリオール・オタワ間は車、またはVIA鉄道で2時間です。カナダ国内で2時間の距離はとても近いという認識で、日帰り旅行先としても人気です。

    モントリオール・オタワ間のVIA鉄道は1日に68本あり、とても便利。ゆったりした席での2時間はあっという間ですよ!日本の新幹線グリーン車以上の待遇のビジネスクラスは食事がついて71ドル~。とてもお得ですね。

    • 時間: 2時間
    • 料金(エコノミー片道): 37ドル~
    • 料金(ビジネス片道): 71ドル~

    ※料金は日程により異なります。

    オタワの名所・観光スポット

    オタワを代表する人気観光スポット3つをご紹介します。

    バンクーバーやトロントのような大都市ではないオタワに、派手な商業施設はありません。しかし、カナダの中規模都市ならではの、のどかな雰囲気を味わうことができます。

    国会議事堂

    にゃん
    議事堂内を見て回れるツアーがオススメ!

    首都ならではの観光スポットであるカナダ国会議事堂。ビクトリア調の古い建物が歴史を感じさせます。

    緑色の屋根が特徴のカナダ国会議事堂ですが、もともとの屋根は銅色。ところが、時の経過と共に銅が酸化して徐々に美しいモスグリーン色に変化していくのです。その証拠に、修繕されたばかりの箇所はピカピカの銅色をしています。

    国会議事堂内を見て回れるツアーも開催しており、観光客に人気のスポットとなっています。建物中央にある展望フロアからはオタワ市内の絶景を360度でご覧いただけます。

    残念ながら日本語でのツアーは催行していませんが、英語が少しだけわかれば十分楽しむことができますよ!

    リドー運河

    にゃん
    河の低いところから高いところへ、水門を利用して船を動かす様子を見ることができるよ!

    オタワの魅力を最大に感じる観光スポットといえばリドー運河。リドー運河は街の中心部を流れる河で、オンタリオ州であるオタワ市と、ケベック州のガティノー市を隔てるオタワ川に注ぎます。

    タイミングが合えば、水門を利用して船やボートが入港する様子を見ることができます。

    夏場は上流階級の人が水着姿でボート上に寝そべっています。この運河、冬場は凍り付いてスケートリンクへ早変わり!7㎞以上のスケート場は日本では絶対に見ることができませんね。誰でも滑ることができます。

    バイワードマーケット

    にゃん
    観光にオススメの場所と言えばここ「バイワードマーケット」。

    日本人向けツアーでも良く組まれている観光スポットですが、ダウンタウンのど真ん中にあり、現地の人も頻繁に行く市場です。バスや地下鉄の駅に隣接しているのでアクセスも良好ですよ♪

    1840年からある歴史がある市場で、野菜やフルーツ、メープルシロップを露店販売しています。カフェやレストランもたくさんあるので、きっと気に入る食べ物が見つかるでしょう!

    私が個人的におすすめなのは手作りピザのお店「The Grand」。日本人の口に合うイタリアっぽいピザが食べられます。バイワードマーケットのレストランは予算一人当たり30~40ドルが平均的です。

    オタワ情報まとめ

    カナダの首都オタワは、大都市であるトロントやモントリオールと近く、1度の旅行でカナダ3都市を満喫できる穴場エリアです。

    程よく都会なので、のんびりしたカナダらしい雰囲気を存分に味わえるでしょう。モダン建築と歴史的な建造物が共存している風景も面白いです。

    都会ではなく、あえて中規模のカナダらしいところへ行きたい人にオススメの都市ですね!

    先日、格安で食べられる本格フレンチレストランに行ってきました。下記のブログで、お料理やメニューの写真を載せていますので、ぜひご覧ください。

    スポンサーリンク

    この記事が気に入ったら
    フォローしよう

    最新情報をお届けします

    Twitterで交流しよう

    おすすめの記事