カナダ・オタワにある大学「La Cité」のフランス料理コースでは、実際にレストランで料理を出す実習が毎日行われています。学生による本格フレンチが驚きの値段で楽しめるオススメのレストランです。格安と噂の食べ放題に行ってきましたのでレポートします!
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実習生によるフレンチレストランLes Jardins de La Cité
「Les Jardins de La Cité」はフランス語で、意味はThe training-restaurant(トレーニングレストラン)。
その名の通り、大学でフランス料理を学ぶ学生たちによるフレンチレストランです。実習として、授業の一環で作った料理を楽しむことができます。
実習生の料理といっても、プロのフレンチシェフ監修の料理はどれも本格的。サービススタッフも同じ大学のホスピタリティコースを受講する実習生です。もちろん、プロのスタッフが先生として指導しているので、大満足のサービス内容です。
ロケーションと予約方法
都心部から車で15分、バスなら40分ほど。人気のレストランなので、平日ランチでも予約をオススメします。電話、e-mailの他、公式ウェブサイトではオンライン予約も可能です。
Phone | 613-742-2483, ext. 2400
(カナダ国内から) |
restolesjardins@lacitec.on.ca | |
Address | Training-restaurant Les Jardins de La Cité
801 Aviation Parkway H Building 2nd floor Ottawa, ON K1K 4R3 |
Web | https://www.collegelacite.ca/lesjardins/en/menus |
選べるフレンチコースは3種類
どのコースも飲み物は別料金ですが、手作りのパンと食後のコーヒーがついてきます。パンも実習生が大学の設備で焼いているそうですよ。メニューは週替わりで、事前に公式ウェブサイトで確認することができます。食べたい料理がある日を狙っていきましょう。※ご紹介しているのは、2018/01/30現在のメニュー&料金です。詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。
ランチ:ブッフェスタイル(食べ放題)$17.95(+Tax)
飲み物とパン以外は自分で取りに行きます。
ブッフェスタイルで並んだ料理の前に行くと、料理担当の実習生が取り分けてくれます。
好きな料理を何度でも食べることができますが、料理がなくなると追加で出てくることはないそうです。ゆっくり食事をしたいなら早めの時間に予約をお勧めします。私が行ったときは、スープ、前菜、メインディッシュ、デザートの4品でした。
ランチ:エクスプレスコース(3品)$14.95-$17.95(+Tax)
テーブルでサービスしてもらえる3品コースです。飲み物とパンの他、お好きなスープまたはサラダまたは前菜・メインディッシュ・デザートを選んで注文します。
メインディッシュは魚料理と卵料理、鶏肉料理が多いようです。料金は選ぶ料理によって変わります。
(注)ランチはカリキュラムの影響で1学期(~1月)ではブッフェ、2学期(2月~)ではエクスプレスコースとなり、時期によってコースが異なります。
ディナー:フルサービス(4品)$29.00(+Tax)
ランチのエクスプレスコースより1品増えて4品のフルコースです。パンとコーヒーは別でついてきます。
本格フレンチをこの価格で楽しめるのは凄いですね!メインディッシュはシーフードやチキンの他、ビーフやポークも選べますよ。週替わりなのでメニューを事前に確認してから行きましょう。
食べ放題のランチブッフェ体験。お値段以上のクオリティ
今回は地元で一番人気のランチブッフェに行ってきました。かぼちゃと生姜のスープ、前菜6種、付け合わせ5種、メインディッシュはチキン・ビーフ・サーモンの3種類で、どれを選んでもOKです。私は少しずつ全部の料理を頂きました。
何度でも取りに行ける食べ放題ですが、種類が多いので1回でお腹いっぱいになってしまいました。どれも本格的なフレンチの味ですが、特にサーモンには驚きました。カナダ産のキングサーモンは日本で食べるサーモンよりずっと美味しいです。
全部の料理を少しずつ頂いたので、盛り付けがブッフェ特有のぐちゃぐちゃになり残念ですが、味は素晴らしい。
気に入った料理は何度もお代わりに行ける料理は担当者が取り分けてくれるので、大盛にはできませんが、何度でも取りに行くことができます。ただ、全部の料理を楽しもうと思うと、おかわりに行っていてはすぐにおなか一杯になってしまいます。
私たちは食べるのが遅かったのか、デザートが2種類しか残っていなくて少し残念でした。
基本はフランス語ですが、英語でも大丈夫…!
一つ注意したいこと。この大学はフランス語を第一言語としている学校で、授業もすべてフランス語で行われています。そのため、来店の挨拶も、最初にオーダーを取りに来るときも、すべてフランス語です。
最初は、当たり前のようにフランス語で話しかけられたので、片言のフランス語を絞り出して注文しました。友達はフランス語のネイティブでなので度々助け舟を出してもらいました…。
しかし、ここはカナダ!!多くのフランコフォンはバイリンガルで英語も話します。英語が通じるウエイターさんもたくさんいるので安心です。また、フランス料理店でフランス語を使いオーダーしてみたいという人には、良い機会になるかもしれません。
シェフが日本語ペラペラ
日本料理を参考にした料理も一緒に行った友達がこの学校の卒業生だったので、シェフ(先生)を紹介してもらいました。
なんと日本語ペラペラで驚き。日本で仕事をしていたことがあるそうです。前菜の1つは日本料理を参考にして作ったそうです。その日は人気で売り切れだったので食べることはできませんでしたが…。
格安の理由!スタッフや料理人は無給
格安の秘密についてとても気になったので(英語で)ストレートに聞いてみました。
本格フランス料理が格安で楽しめるのは、料理人やサーバーの人件費がかかっていないからなんですね。
カナダでは多くの料理学校がレストランを併設している
今回ご紹介した、La Cité大学の他にもカナダには料理学校がたくさんあります。その多くが大学構内にレストランを併設しており、一般の人が格安で料理を楽しめるようになっています。
La Citéはフランス語を第一言語とする学生用の大学なので雰囲気はフランス一色で本格的でした。機会があれば、他の料理学校のレストランも行ってみたいです。
旅行先やお住まいの地域の料理学校でも実習生による本格料理を試すことができるかもしれないので、ぜひ探してしてみてください。