国際結婚のメリット・デメリット。外国人と結婚して気づいたこと
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国際結婚6年目となりましたが、いまでも国際結婚は大変だと日々痛感しています。日本人だったら良かったのにと思うことがある一方で、外国人で良かったと思うことも少なくない。楽しいことも辛いことも2倍の国際結婚はいろんな覚悟が必要です。

外国人と結婚するメリット・デメリットを、カナダ人と結婚して海外永住している経験者の目線でご紹介します。

この記事はこんな人におすすめ
  • 外国人と付き合っている
  • 外国人との結婚に迷っている
  • 海外で結婚予定がある
  • 国際恋愛の実態を知りたい

日本とカナダの国際結婚率

日本国内における国際結婚率は2016年時点で約3.4%厚生労働省「人口動態統計」)。30人に1人くらいが国際結婚をしている計算になります。

一方カナダでは、2011年時点で4.6%カナダ統計局)で、20人中1人は国際結婚です。統計年に違いはありますが、カナダと日本でそこまで差がないことに正直驚きました。

世界的にみると低い日本の国際結婚率ですが、年々確実に上昇しています。国際結婚がもっと一般的になってくる日も遠くないのかもしれません。

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国際結婚特有の楽しみや辛さは必ずある

今現在、外国人とお付き合いしている人で国際結婚に不安を抱えている人も少なくないのではないでしょうか。

国際結婚をすると、日本人同士の結婚ではありえない特有のメリットやデメリットが必ず発生します。日本人同士の安定した結婚生活に比べると、国際結婚では良いことも悪いことも倍増だなと実際に国際結婚をしてから感じました。

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国際結婚のデメリット

結婚を考える国際恋愛カップルを不安にさせる、国際結婚のデメリット。特に海外に住むことになったときを想定して大変な順番に紹介します。

デメリット① 気軽に帰省できない・飛行機代がかかる

滞在国にもよりますが、国際結婚で一番問題になるのが交通費です。例えば、北米に住んで日本に帰省する場合、飛行機代は往復で10万円以上かかります。家族で帰国する場合は1回あたり40万は見ておかなければなりません。さらに数時間で行ける距離ではないため、年に何度も帰省するのは難しい。とにかくお金がかかるのは国際結婚の特徴だと言えます。

友達と遊ぶのはもちろん、里帰り出産や結婚式への出席もタイミングによっては困難です。葬式さえ連絡をもらってから駆け付けるのでは間に合わない可能性が高いのは大きなデメリット。

デメリット② 遠距離恋愛を避けられない

外国人と結婚している人のほとんどが、遠距離恋愛を経験しています。

特に結婚前は滞在ビザの種類によっては連続での滞在が難しく、更新手続きのために帰国する人は少なくありません。

例えば、カナダ人と国際結婚してカナダへ移住するにはビザを取るまでに数年かかる場合も。申請方法によってはカナダ国内でビザ発給を待つこともできますが、働けない・健康保険に加入できない等の不都合が生じるため、永住権が下りるまでは別々の場所で暮らすカップルもたくさんいます。

また、結婚後も一時帰国などで離れる期間があるので、国際結婚に遠距離恋愛はつきものです。

デメリット③ 日本が恋しくなる

結婚相手の国に永住している日本人の方と話すと、全員「とにかく日本が恋しい!」と言います。

便利で欲しいもの何でも手に入るし、遊べるところもたくさんあります。私もゲーセンとカラオケが恋しくてしかたがありません。Amazonや楽天など通販サイトや、コンビニエンスストアの品ぞろえも桁違いです。吉野家やサイゼリアなどの安い飲食店もカナダにはありません。

日本に住んでいる友達の話を聞くと、うらやましくて仕方がありません…。毎日、一時帰国する日を夢見て眠りにつきます。

デメリット④ 言葉の壁がある

言葉の壁があるから国際結婚は難しいとよく表現されますが、実は一緒に暮らすパートナーとの会話は意外と大丈夫。付き合っているときからケンカくらいしているでしょうし、さすがに相手の言葉がわからなくて困るなら最初から結婚していないと思います。

むしろストレスになるのは、外国に住む場合の社会生活での会話です。病院に行くときや保険を契約するとき、ローンを組むときなど専門用語が盛りだくさん。しっかり理解できないと不安ですし、後々トラブルになることもあります。

デメリット⑤ 国際結婚ならではの妥協が必要

パートナーが日本人ではないということは、妥協しないといけない部分が必ず存在するということ。全く違う環境で育ってきたので、場合によっては自分の国では当たり前の考え方や常識が通用しません。

「自分の国ではこうだから。」とは言わず、お互いに相手の意見を理解し尊重し合うことが大切です。

移住する側は相手の国の習慣に馴染む必要がありますが、違う国籍の人と結婚して自国に住む側も、その国の常識を押し通すことなく相手を受け入れバランスをとっていく必要があります。

デメリット⑥ 在留ビザの申請や結婚・離婚手続きが面倒

手続きが面倒なのは国際結婚ならでは。通常の結婚手続きに加えてすることがたくさんあります。

在留ビザの手続きや結婚手続き以外にも、出生証明書や結婚証明書を用意したり、保険や年金の届け出をしたり、子供の国籍取得など面倒なことが山ほどあります。

国際結婚のメリット

国際結婚にデメリットはたくさんありますが、それ以上にメリットも多いです。私が実感したものを順番にご紹介します。

メリット① 毎日が新しい発見で飽きない

国際結婚して外国人パートナーとずっと一緒にいるということは、これまで常識だったことがそうではなくなるということ。当たり前だと思っていることも相手からすると驚くことかもしれません。

日々のちょっとしたことが非日常になりネタが尽きず、毎日が新しい発見の連続です。「カナダではそうなんだ~。日本ではこうなんだよ。」と夫婦になっても尚、常に新鮮さを味わうことができます。

メリット② 違うのが当たり前だから寛容になれる

パートナーと意見が異なり対立したとき、考え方が異なるのが当たり前だから許せることが多々あります。

日本人同士のパートナーだと、「この人は常識がない!」「マナーがなってない!」「どんな育てられ方したんだろう」と不満に思うことも、外国人のパートナー相手だと「へ~カナダではこれが常識なんだ~」「日本のマナーや育児とは違うんだね」と相手本人に怒りが向かいにくくなります。

意見が違うのは当然。二人共が納得できる解決策を一緒に探す。という形になるので、建設的で前向きな話し合いが可能です。

メリット③ 子供をバイリンガルに育てやすい

国際結婚の一番のメリットともいえるバイリンガル(マルチリンガル)育成

純日本人でも留学やインターナショナルスクールを利用して、子供をバイリンガルにすることは可能ですが、国際結婚の場合は幼少期から自然と複数言語を教え込むことができるので経済的で効率が良いです。

子供の将来の可能性を広げることは親の大切な役割。国際結婚する人はぜひバイリンガル教育を取り入れてみましょう。

メリット④ 選択肢が広がる

日本人同士ではひとつしかない選択肢も、国際結婚になると増えることがたくさんあります。

例えば、結婚式をどちらの国で挙げるか。国によって結婚式のスタイルが異なるので、選択の幅がぐーんと広がります。他にも、どちらの国を拠点とするか、子供の名前を日本名にするか外国名にするか、どちらの国で出産するか、育児の方針など、選べることは多岐にわたります。

メリット⑤ 慣習や固定観念から解放される

結婚後も付きまとう「お中元・お歳暮・お年玉・お宮参り・お食い初め」などの面倒な慣習やファミリーイベント。日本人同士で結婚する場合は、どちらかの両親がそういうことに口うるさくいってくる場合が多いですが、国際結婚の場合はそういうものから解放されます。

また、男だから外で働くとか、弁当は手作りじゃないといけないとか、母親なんだから遊びに出るなとか、そのような縛りもなくなります。

国際結婚の離婚率が高いは本当?

国際結婚のデメリットとして挙げられるのが「離婚率」のこと。国際結婚反対派(?)の人々が一番に指摘することですが、果たして「国際結婚の離婚率の高さ」は本当のことなのでしょうか。

統計によると、日本人同士で結婚する場合の特殊離婚率は34.3%国際結婚は54.3%という結果が出ています。

しかし、この特殊離婚率と実際の離婚の確率には大きな違いがあるんだとか。詳しく計算したブロガーさんがいたので興味がある方はぜひ見てください!

まだ国際結婚の離婚率70%=7割の夫婦が離婚してると思ってるの?

こちらのブロガーさん曰く、日本人男性&外国人女性の「5年平均離婚率」はどこの国相手でも30~40%。一方、日本人女性&外国人男性の場合は、20~70%と国によって開きがあるそうです。

ただし、全体の平均値をとると実際に離婚する確率は日本人同士の結婚と国際結婚で大差はないということが書かれています。ちなみに、男女ともに欧米系との相性は良い傾向にあります。

やっぱり国際結婚は大変

国際恋愛・国際結婚が上手くいくかどうかは本人次第。相手が外国人かどうかよりも相手がどんな人かの方がずっと重要。

そうはいっても、上記のデメリットでご紹介したように国際結婚だと我慢しないといけないことが多いのは事実です。

日本人同士の結婚生活も簡単ではないでしょうが、国際結婚の場合はプラスαで大変なことが色々あります。国際結婚でなければ発生しないはずのトラブルは本当に多い。

広い心でお互いを理解し合おうとする気持ちは普通の結婚よりも必要なのかもしれません。

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