カナダでワーキングホリデーというと、第一にバンクーバー、その次にトロントが候補に上がるのではないでしょうか。しかし、第三候補に田舎都市ビクトリアを是非とも入れていただきたいです。
美しく過ごしやすい田舎町のビクトリアに魅了される日本人は数知れません。
ビクトリアは大都市に比べて求人数が少ないのは、確か。それでもビクトリアでワーホリをしたい理由がたくさんあるんです!
カナダ・ワーキングホリデー検討中の方へビクトリアでのワーホリ情報と、メリット&デメリットをご案内します。
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ビクトリアのワーホリ情報と特徴
まずは、ビクトリアのワーホリ情報と特徴まとめを先にご紹介しておきます。
ビクトリアは、バンクーバー島の南端に位置する小さな港町。
バンクーバー島の一部なので、渡島手段は船か飛行機のみですが、バンクーバーのすぐ近くで日本からはトロントよりは早く到着します。
ビクトリアの基本情報
項目 | 詳細 |
都市名 | ビクトリア Victoria |
州 | ブリティッシュコロンビア B.C.州 |
人口 | 約37万人 |
最低賃金 (一般) |
13.85ドル 14.60ドル(2020.6.1~) 15.20ドル(2021.6.1~) |
最低賃金 (酒類を提供する飲食店のサーバー) |
12.70ドル 13.95ドル(2020.6.1~) 15.20(2021.6.1~) |
消費税 | 12% |
日本からのアクセス | 東京から約10時間 (乗り継ぎ要) |
時差 | -17時間 |
気温(夏) | 25~15℃ |
気温(冬) | 8~2℃ |
※2020.2.1現在
カナダ・ビクトリアのワーホリ特徴まとめ
- のんびり穏やかな田舎町
- 観光系の仕事が多い
- 勉強しやすい環境
- 日本人が少ない
- 治安が良く、人が親切
- 求人が少ない
それでは、詳しく解説をしていきます!
ビクトリアのワーホリで人気のお仕事
観光都市のビクトリアでは、特に観光関連のサービス業が人気です。
観光シーズンである夏場に求人数がどっと増えます。ただし、観光関連の仕事は夏限定の雇用の場合があるのでご注意ください。
その他、レストランやカフェの仕事もワーホリビザでも見つけやすく人気です。
カナダでは、州ごとに労働基準が定められています。労働時間や有休取得など、詳細はB,C.州公式サイトfa-external-linkでご確認ください。
観光関連のサービス業
ホテルのフロント係、お部屋係のほか、ツアーガイドや観光地の入場チケット売り場のお仕事もあります。日本で観光関連のお仕事経験がある人にオススメですよ。
観光客向けのお土産屋さんが軒を連ねるストリートもあり、日本語や中国語など英語以外の言語対応が可能なスタッフは重宝されることもあります。
カフェやレストランなどの接客
ワーキングホリデーでカナダに来る人にとって一番簡単に見つかるのが飲食店でのお仕事です。サーバーやキャッシャーなど接客業務がメインです。
チップをたくさんもらえるので、稼ぎたいならお酒を出すレストラン(単価が高い)一択ですが、ビクトリア独特のゆったりした雰囲気を味わうならカフェも楽しいです。
レストランは夜勤務のことが多く、カフェは朝早い勤務が多くなりますので、ゆっくり寝たい人はレストラン。夕方からお出かけしたり勉強したい人はカフェがいいかもしれませんね。
日本食料品店や寿司バーの厨房
日本食品を取り扱う雑貨屋さんや、寿司店の厨房では日本人がたくさん働いています。
カナダのお店では日本のようなお客様神様サービスを求められることはなく、淡々とした接客でいいのでコミュニケーションが苦手な人でも始めやすいです。
チップももらえますが、サーバーよりは低いレートで分けられることが多いです。
ビクトリアでワーホリを始めるオススメの時期
夏場に観光客がぐんと増えるので、春~秋限定の仕事もあります。ワーホリのような短期滞在の人にはちょうど良いかもしれませんね。
カナダの大学や高校は6月頃から夏休みに入ります。そのため、働きたい人がビクトリアのカフェやレストランに殺到します。ワーホリでこの時期に仕事を探すと、現地大学生と仕事を取り合うことになるので、仕事探しがより厳しくなります。
観光客狙いのお仕事なら4月か5月。カフェやレストランなら学生が進学や就職、引っ越しで退職する9月頃がねらい目です。ただ冬場は観光業が閑散期になるので求人が減ります。
ワーホリでビクトリアを選ぶメリット
仕事の数も少なめで、交通手段もないのになぜビクトリアが良いのか。実際にビクトリアでワーホリをしてみてメリットに感じた5点を説明していきます。
メリット① 治安が良く、人が優しい
田舎なだけあって、治安が良いです。大きな犯罪もなく、本当にのどかな街です。日本の都会よりずっと安全なんじゃないかと思うくらいです。
ビクトリアに慣れきり、日本以上に平和ボケになった私がバンクーバーに遊びに行ったときの話。マリファナの臭いが立ち込める街のなか、多数のホームレスがお金をせびってきて、大変ビビりました。
メリット② 日本人が少ない
バンクーバーやトロントなどのワーキングホリデー人気都市に比べて日本人やアジア系の割合が少ないです。働く人もお客さんも白人カナダ人が圧倒的に多いので、外国の雰囲気中お仕事ができます。
それもそのはず。ビクトリアは白人カナダ人の割合が88%と、カナダの有名都市の中では地元の人が多い街です。実際に見渡した感じでもアジア系は1割程度。
メリット③ 都会に比べて物価が安く、貯金しやすい
ビクトリアはカナダの中では物価が高めですが、大都市バンクーバーやトロントよりは物価が安くなっています。
また、ビクトリアは遊ぶ所が少ないので、勉強か仕事しかすることがありません。そのためワーホリしながら英語力アップも狙えます。
余計なお金を使わずに済むのでワーキングホリデーでも楽々貯金が可能です。支出が少ないので、ワーホリ1年で10,000ドル(約90万円)貯金も夢ではありません。
↓こちらの記事は私の体験談です。ご参考までにどうぞ!
メリット④ 気に入らない場合は大都市へ移動できる
私にとっては天国のようなビクトリアですが、当然ビクトリアを気に入らないという人もいます。そういう人はお隣の大都市バンクーバーに旅立っていきます。
ワーホリの仕事が見つからない・遊ぶ所がなくて退屈と思うときは、ビクトリアと違う都会な雰囲気のバンクーバーに容易にお引越しが可能です。
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メリット⑤ 週末に大都市やアメリカに遊びに行ける
ビクトリアはバンクーバーとても近く、船とバスで移動が可能です。個人的にはバンクーバーにはとても住めないなと思いました(バンクーバーに住んでいる方すみません…)。しかし週末に1泊や2泊で遊びに行くととても楽しい所だと思います。
また、ビクトリアからアメリカ・シアトルまで船で行くことが可能です。こちらも数時間で到着するので週末のお出かけにもピッタリですよ。
田舎に住んで、大都市で遊ぶことができるビクトリアが大好きです。
英語勉強目線でのビクトリアのメリット&デメリットを下記のブログでご紹介しています。あわせてご覧ください。
ワーホリでビクトリアを選ぶデメリット
ビクトリアのワーキングホリデーは、メリットばかりではありません。当然デメリットもあります。実際に感じたデメリットを正直に説明します。
デメリット① 求人が少ない
ビクトリアは小規模都市です。そのためバンクーバーやトロントに比べると仕事の数がとても少ないです。英語上級者でも、タイミングによっては仕事が見つかりにくいことがあります。
- とにかくレジュメを配りまくる
- 掲示板の求人を毎日チェックする
- 友達に紹介してもらう
到着したばかりの人は①②がメインとなると思います。カナダの仕事探しはコネも重要なので、知り合いができたら「仕事探し中アピール」をしておくとよいかもしれません。
デメリット② オフィスワークの仕事が難しい
カナダの企業は大都市に集まっており、ビクトリアでオフィスワークの求人数はとても少ない。特に、ワーキングホリデービザでのオフィスワーク探しは困難を極めるでしょう。
留学エージェントや語学学校の事務員を募集していることがあるので、英語堪能な人はあたってみてはいかがでしょうか。
どうしてもオフィスワークでとこだわりがある人は日系企業も多いバンクーバーを検討してみるのもアリです。
デメリット③ 遊ぶ場所が少ない
せっかく海外で生活するなら、仕事以外の遊びもしっかり楽しみたいですね。
しかし、ビクトリアは田舎の小都市で、遊ぶところは限られています。都会生活が長い人にとっては退屈と感じることがあるかもしれません。家でテレビゲーム、タコパや餃子パーティーがメインになります。
一方で、自然豊かなビクトリアではハイキングやカヌー、キャンプなど、アウトドア系アクティビティが好きな人は楽しめるでしょう。
その他、芝生に寝転んで日向ぼっこ、カフェのパティオで読書、などのんびりした休日が楽しめます。
デメリット④ 郊外に住む場合の交通手段に要注意
ビクトリアには地下鉄やモノレールはありません。そのため、通勤に使える公共移動手段はバスのみです。バスも地域によっては時間が30分間隔など、大変不便なので済む場所を考えるときは注意してください。そして当たり前のように遅延します。
温暖な気候で雨や雪も少ないため、自転車での通勤も人気です。自転車以外に、スケボー、キックボードやローラーブレードで通勤する人もいます。最初は驚きますが慣れます(笑)。
【よくある質問】ビクトリア・ワーキングホリデー
ビクトリアのワーキングホリデーについて、よくある質問をまとめました。
ビクトリアには日本料理店がたくさんあり、日本人が働きやすい環境にあります。実際に英語が全くできないワーホリの日本人もたくさん働いています。
しかし日本料理店といってもオーナーが日本人のお店は多くありません。そのため英語が全くできない状態だと、日本人オーナーの店かつ裏方仕事の募集が無い場合にほかの店で仕事を探すのが大変かもしれません。
ビクトリアでワーキングホリデーをする場合は、最初に語学学校に通うなど、英語力をある程度つけてからをお勧めします。
確かに女性に比べて男性は苦戦している人が多い印象です。ビクトリアでの職探しは観光や飲食店などサービス業がメインとなります。どこのお店もチップを集めやすい女性スタッフを欲しがる傾向にあり、男性はやや不利のようです。
男性でワーホリをする場合は厨房、皿洗いや清掃などの裏方か、商品陳列などの力仕事も探してみるといいかもしれません。
英語が堪能な人はオフィスでのお仕事もありますが、ハードルは高いです。
ビクトリアは年間を通してマイルドで過ごしやすい気候です。
夏は25℃程度になりますが、夕方以降気温が下がるので夏でも羽織れるものを持っていくべきでしょう。
気温の割に紫外線が強いので、UV加工の薄手のパーカーが重宝します。
到着後、優先的にすることをまとめました。
- 住むところを決める
- 銀行口座を開設
- SINナンバーを取得する
- 保険に加入する
- 携帯電話を契約する
どれも、カナダで働くためには必須です。仕事探しを始める前に完了しましょう。
カナダ到着後すぐに仕事スタートするのが不安な人は語学学校に通うのがオススメです。
ただし、ビザの残り期間が短くなると仕事探しが難しくなってきます。そのため、語学学校に通う期間は最大でも6ヶ月、できれば3ヶ月以内にした方が良いでしょう。
仕事が見つかるか心配な人は、パートタイム(午前だけ)の語学学校と仕事探しを並行するのも良いと思います。こうすれば仕事探しでビザ期限がマイナスになることはありませんし、仕事が見つかり次第すぐに働くことができます。
まとめ:仕事と勉強の両立ならビクトリアでワーキングホリデー!
ビクトリアは穏やかな気候と、のんびりした雰囲気が人気の理由。
私はビクトリアに滞在したのは3年間で色々な日本人と出会い、ずっとビクトリアに住みたい・日本に帰りたくないという人が本当にたくさんいました。
英語勉強と仕事体験が両立できて、本当に過ごしやすい場所なので無理もありません。
- 人混みが苦手
- 寒さが苦手
- サービス業が得意
- のんびりお金を貯めたい
- 観光地に住んでみたい
カナダでワーホリを検討中の方は、ぜひビクトリアを候補に入れてもらえると嬉しいです。
カナダ語学学校に通うことを検討している人はこちらのブログがオススメです!ぜひ合わせてご覧ください。