日本の「気が利く」って違う気がする。無駄が多く、非効率的
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カナダで生活し始めて最初の頃は、「カナダ人って気が利かない」と思ったことが何度もありました。しかし、それが当たり前になってくると、それはそれで楽だなと思うことも多くなってきました。

気が利くってどんなこと

仕事では気が利く人=仕事ができる、プライベートでも気が利く彼女=奥さんにしたい、など「気が利く」というのは長所ですね。

私も日本の高級温泉旅館に勤めていたときは、お客様の気持ちを想像して、言われる前に先回りして行動する能力が常に求められていました。

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海外では通用しない日本の「気の利かせ方」

日本人はよく気が利くと言われていますが、海外では通用しないことが多いと感じました。もちろん、海外でも気が利く人はいますが、日本のそれとは少し違います。

日本における「気が利く人」

相手がすることを先回りして片付けたり、立場や状況に合うことをしたり、ほったらかしていたら他の人がしないことをしておくなど、何も言わなくても相手の期待を察して行動できる人のことを「気が利く人」でと呼ぶのではないでしょうか。

例:友人宅訪問前に、有名洋菓子店でケーキを買い持参する。

海外における「気が利く人」

相手の要望を察知し、状況に応じた適切な対応を提案するなど、海外の「気が利く人」は相手の意思を確認したうえでベストな行動をできる人です。日本のように、そっと動くのではなく、「〇〇しましょうか~?」と相手の意思を尊重します。

例:友人宅訪問前に、「コンビニ寄るけど、飲み物買っていこうか?」と電話する。
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日本の気が利くは独特

日本では、希望を確認してから行動するのでは遅く、「そんな事、言われなくてもしてよ。気が利かないなあ。」と、なりかねません。日本独特の空気を読む習慣がこの流れを作っているのかもしれません。

一方、私が住んでいた北米では、相手の意思を聞かずに勝手に気を使っても独りよがりで終わることが多々あります。それどころか、「それはしなくてもいいから、こっちを手伝ってほしかった。聞いてくれればいいのに…。」と思われることもしばしば。

気を利かせようとしすぎて空回り

気を利かせたつもりが全く気づいてもらえなかったり、逆効果だった経験がある人は多いのではないでしょうか。例えば、分かりやすい引き継ぎ資料をまとめても誰にも読んでもらえなかったり、気を利かせて少し多めに資料を刷ったら、紙の無駄遣いで怒られたり等です。

特に上司が厳しい場合など、した方がいいか、しなくていいかで悩んだりする場面にも直面しますね。悩んでる時間が無駄になり効率が悪くなるばかりか、気を利かせたつもりが逆効果になってしまうと精神的にもヘルシーではありません。

そういう気づかいはいらないと思うこと

私は自身のことを、日本風でいう「気が利かない人間」だと思っています。理由は「それ、してくれなくていいわ」と思う気遣いが多く、こちらからすることにも躊躇いがあるから。したくないし、されたくないことがたくさんあるんです。

居酒屋の大皿料理を全員分とりわける

日本ではよくある「気が利く人」ですが、実は私コレすごく苦手なんです。

2人はともかく、大人数で色々注文するスタイルってことは、自分が好きじゃない料理もあるってこと。そういう料理はそれを好きな人が多く食べたほうが、みんながハッピーですよね。食材にも作った人にも失礼がないと思うし…。それに、おなかの容量だって人ぞれぞれ。にもかかわらず、取り分けないといけない空気が苦手。

先日、職場の人と居酒屋に行った際、その中の一人が「私、取り分けるのも取り分けてもらうのも苦手なんです。今日は、各自好きなものを好きな量だけ取りませんか?」と提案してくれました。

なんと気の利く人なんだと思いました!!(笑)

焼肉店で勝手に人の皿を肉で山盛りにする

プロフィールにも書いていますが、私は焼肉が大好きでよくいきます。ただ、一緒に行きたくない相手もいます・・・勝手に肉を私の皿に盛ってくる人です。

すでに皆のタレ皿は肉でいっぱいなのに、どんどん焼いて、焼けた肉をどんどん置いてくる。自分で食べるから焼くなら良いのですが、自分は食べないのに次から次へと焼きまくって追加注文しまくるんです。

いや、焼いてくれるのはうれしいんですけどね…ほんと。でも可能なら、「食べ放題だからどんどこ焼こう」とか、「ガンガン注文しよう」とか、「今日はゆっくり食べよ?」とか本日の方針をすり合わせたい(笑)。

相手の思っている事を100%察するのは無理

一緒に仕事をしている仲間でも、ひとりひとりがしてほしい事は様々。それを完璧に察知して実行するのは困難です。結局どこかに非効率ストレスが発生しています。

おうちにお客さんが来た時、コーヒーをさっと出す。何も言わないのに、飲み物がでてきて気が利くなあ~と思いますか?しかし、そのお客様がコーヒー苦手な人だったら…?自前ドリンクを持参してる人だったら・・・?

本当に気が利く行動というのは、「お飲み物何がいい?」「コーヒー、お茶、オレンジジュースがあるよ。」と提案できることだと思います。

海外では空気を読むことより、コミュニケーションが大切

相手の考えていることを完璧に予想するのは不可能です。日本人同士でも摩擦や誤解が生じるのに、全く違う国で育った人相手だと、求めていることなんてわかるわけがありません。

それならどうすればいいか、簡単です。コミュニケーションをとるだけです。「お、これしたほうがいいかも。」と思えば、「しましょうか」と聞く。その方が無駄がなく効率的だと思いませんか?

海外でも国内でも、円滑に人間関係や仕事を進めるために、コミュニケーションは最も大切なことだと思います。


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