正直、子供はあまり好きじゃない私ですが、どうやらお母さんになるようです。気が付けば妊婦生活も後半。妊娠が発覚してから今まで辛さ加速中な妊婦ですが、周囲の人の心遣いに感動しつつ奮闘する記録です。
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体に異常を感じて妊娠発覚(妊娠5週)
普通の人が妊娠に気づく一つの理由は「生理が来てない」だと思いますが、私の場合は違いました。
これまで感じたことのない体調の異変に気付き、妊娠か病気のどちらかだと確信しました。
特にお腹に関する不調が激しく、もしかしたら重い病気なんじゃないかととても不安でした。臨月まで妊娠に気が付かなかった人の話を見かけますが、全く症状が無い人もいるんですね。信じられません…。
激しい悪阻で三途の川を見る(妊娠初期)
妊娠が発覚して間もなく、妊婦トークでよくある悪阻が始まりました。友達や妹が妊娠した時は、「つわりか~。でも風邪とかの体調不良くらいのもんでしょ?」と軽く考えていました。
乗り物に乗れないから外出できない
この時、カナダの移民向けの学校に通っていました。授業をしている大学までバスで30分ですが、乗り換えは不要で到着できます。
しかし、悪阻のせいでバスに乗ってからすぐに激しい吐き気が始まる。ゲロ袋とタオルをいつも持ち歩いていましたが、途中で2回は下車して休まないと通学できません。せっかく乗り換え不要のルートなのに、一度下車すると次のバスが来るまで真冬のカナダ(マイナス20℃)の中20分程待つ必要があります。
悪阻の進行とともに、学校どころか外出すら困難になりました。
永遠と続きそうな悪阻に対する恐怖
調子の悪い日は全く動けず、ゲロ袋とタオルを手にトイレに籠っていました。永遠と終わりが見えない悪阻に恐怖し、赤ちゃんに対して憎いと思った日も数え切れません。
止まらぬマイナートラブル(安定期)
安定期に入ると酷かった悪阻も嘘みたいに消え去りました。それと引き換えに予期せぬマイナートラブルに苦しめられています。
腰痛・息切れなど体的トラブル
妊婦の腰痛はよく話に聞きますが、想像していたものとは全く異なりました。
ズキズキと細かく長く痛むものだと思っていましたが、私の場合はぎっくり腰のような、突然の激しい痛みに襲われます。悲鳴を上げて倒れこむ程の激痛…。しかもいつ来るかわからないから本当に困る。
また、少し動いただけで酸欠で苦しくなります。息を吸っても吸っても酸素が入ってこない感覚。
不眠と鬱症状など心的トラブル
妊婦は寝てばかりなイメージでしたが、私の場合は不眠になってしまいました。途中覚醒と早朝覚醒に悩まされ、現在も3時間置きに目が覚めてしまいます。常に倦怠感がつきまといます。
ホルモンバランスの崩れから情緒不安定に陥ります。理由もなく不安になったり、物凄い孤独感を感じます。思考もとにかくネガティブな方向にぐるぐるぐるぐる…。何をしても楽しいと思えない+やる気が出ない鬱症状が現れます。
妊娠したら周囲の態度が急変
妊娠を家族や友人に報告すると、突然優しくなります。妊娠出産経験のある友人は、妊婦生活について色々アドバイスをくれますし、妊婦がして欲しいことを言わなくてもわかってくれます。
経験のない女友達や男性も、色々と気遣ってくれます。「いや、それは出来るから全然大丈夫www」と的外れな配慮もありますが、理解しようとしてくれて本当に嬉しいです。
体調不良が四六時中続いているわけではなく、「外出している=元気な時」なんですけどね。
遊びに誘ってもらえなくなる
結婚後もずっと子供がいなかったので、夜も週末もかなりの頻度で遊びに出かけていました。特にお酒が大好きで、夕方から夜中まで何件も飲み歩くのが楽しみの一つ。
しかし、妊娠してからは飲みの誘いはゼロに。ランチやお茶でも誘われることがかなり少なくなりました。きっと妊婦と遊ぶって気を使うし、面倒だと思う人も多いでしょう。
今まで通り接してくれるのが一番良い
私としては、一人だけソフトドリンクでもいいし、妊娠トークしてくれなくていいし、食べられないものはほとんど無いし、自分で管理できるのになぁ…いつも通り遊んでくれたらいいのに。というのが本音です。
気を使ってくれるのも嬉しい反面、なんだか申し訳ない。
外からはわからない妊婦の辛さ
妊娠する前から、「妊婦さんだから席を譲ろう」とか、「陣痛・分娩の痛みに耐えるとかスゴイ。尊敬!」と思っていましたが、妊娠中の苦労について全く気が付いていませんでした。
私も今回、妊婦の辛さの本音を記事にしてみましたが、友人や家族に具体的な辛さを見せたことは今のところない。ゲロネタを笑い話にするくらいで、本気の相談や愚痴はありません。
実際のところ、妊娠して幸せだと思えることはほんの一部で、ほとんどは辛さ・不便さで構成されています。
とても幸せそうに見える妊婦さんも、きっと皆ストレスと戦っている最中。マタニティーハイでハッピーな妊婦様も時々見かけますが、本当はいろいろと辛いことを抱えているんではないでしょうか。