海外暮らしで気になることの一つ「子どもの日本語教育」。
海外では、こどもが日本語を学ぶ機会はとても限定されています。海外在住のママ同士で話すと、現地の保育園や学校に通い始めたとたん日本語を話さなくなるという話をよく耳にします。今年2歳になった娘は日本語・英語・フランス語の単語・二語文を言えていますが、やはり「英語オンリー」「日本語オンリー」で生活している子に比べ言葉が遅い印象。
そこで今回、日本の大手通信教育ベネッセの「こどもちゃれんじ」海外受講を始めました。こどもちゃれんじ<ぷち>の体験談と、海外で安く受講するための方法をご紹介します。
タップできる目次
こどもちゃれんじ海外受講とは
こどもちゃれんじの海外受講は、学習教材を海外自宅まで届けてもらえるサービスです。
教材の内容は日本で受講する場合と全く同じで、到着のタイミングも日本で受講する場合とほとんど変わりません。
海外受講の料金
北米(カナダ・アメリカ)で「こどもちゃんれんじ」を海外受講する場合の料金(2021年度)はこちら。販売会社(日販アイ・ピー・エス株式会社 / 株式会社OCS)は好きな方を選ぶことができます。
日販アイ・ピー・エス(株) | (株)OCS | |
こどもちゃんれんじ <ぷち・ぽけっと・ほっぷ> |
5,220 | 5,200 |
こどもちゃれんじ <すてっぷ・じゃんぷ> |
5,652 | 6,110 |
さらに、追加で申し込めるオプション教材「こどもちゃれんじプラス」の料金はこちら。
日販アイ・ピー・エス(株) | (株)OCS | |
こどもちゃんれんじプラス (1種類につき) |
890 | 870 |
北米以外の地域や詳しい料金は「こどもちゃれんじ」公式サイトでご確認ください。
海外受講の申し込み方法
こどもちゃれんじの海外受講は、ベネッセが業務委託している販売会社日販アイ・ピー・エス株式会社 または 株式会社OCS)と契約をすることになります。受講申し込みや支払いはこれらの販売会社に行い、教材と受講内容の問い合わせはベネッセに行うこととなります。
詳しい申し込み方法は「こどもちゃれんじ海外受講」公式ページをご覧ください。
こどもちゃれんじ海外受講のメリット
わざわざ日本から教材を取り寄せるので手間もお金もかかります。それでも実際に始めて見ると、やっぱり「受講してよかった」と思える部分がたくさんありました。こどもちゃれんじを海外受講するメリットは大きく2点。
日本語を勉強できる
在住でこどもちゃれんじを受講する最大のメリットは、何よりも日本語を勉強できることでしょう。
北米では多くの地域に日本語学校がありますが、年齢は早くても4歳~5歳からのところがほとんどです。でも子供は2歳頃から言葉が出始めるわけで…。この年齢から海外で日本語に触れる機会を最大にしたいときに「こどもちゃれんじ」は便利です!
毎月絵本が1冊ついてくるので、日本語の絵本を探す手間も省けます。さらにオプション教材の「読み聞かせプラス」を追加すれば毎月1冊(24~32ページ)の絵本が届きます。
日本の生活習慣や文化を学べる
海外でもちゃれんじ的な通信教材(英語)はあります。しかし多くはアルファベットや数字、サイエンスなど「勉強」を中心としている教材ばかり。
その点「こどもちゃれんじ」は生活習慣を学ぶ内容もしっかり含まれています。例えば、あいさつや手洗い、お片付けの習慣、順番を守ろう、お友達に親切にしようなどなど…。このような生活習慣を通じて言葉や理解力を高める教材は日本ならではなのかもしれません。
そしてこどもちゃれんじは、季節に対応した内容になっています。ひなまつりや七夕など日本にしかない季節イベントを知ることができるのは、海外受講の大きなメリットですね!
こどもちゃれんじ海外受講のデメリット
海外で日本の通信教材をとるというのは、どうしてもお金がかかります。
こればかりは海外在住者の宿命で仕方ないのですが、どうしてもデメリットとして1番に上がるのではないでしょうか。
受講料金が割高
こどもちゃれんじ海外受講の一番大きなデメリットが「受講料金が高い」こと。
日本国内では毎月2000円の受講料が、海外受講になると毎月5000~6000円!なんと3倍近い受講料を支払うことになります。送料だけではなく、販売会社への手数料等も含まれてこの料金になっているのだと思います。
絵本・エデュトイ・DVDが届いて2000円なら安いと思いますが、5000円超となると……。
ちなみに初回号はエデュトイが4種類と、入会特典の冊子が付いていたりでこの値段でも納得できる内容となっていました。荷物の重さは2.4kgでEMSだとカナダまで送料5000円にかかります。この内容+送料なら安いくらい。
しかし翌月からはエデュトイは1種類でしかも紙製の場合も…。長期受講を考えるとやっぱりかなり高いです!
1年分一括払いしかできない
国内受講の場合は毎月支払いが可能ですが、海外受講の場合は3月号までの1年分を一括で払う必要があります。
例えば4月号からスタートしたら翌年3月号までの12カ月分。8月号からスタートしたら翌年3月号までの8か月分を一括払いです。
途中解約が可能なので受講しなかった分は返金対応してくれるようですが、一括で7万円振り込むのはちょっと勇気がいります…!「受講するか悩んでいる」「まずは2,3カ月だけ試したい」と思っている人はきっと躊躇してしまうでしょう。
検疫や通関の都合で一部受け取れない教材がある
教材の内容によっては、海外発送できないものがあります。例えば、種子や土、リチウムバッテリーを含む教材などがそれにあたります。発送できない教材は抜いてくれますが、その場合も料金は変更なしです。
海外受講料が高い!もっと安く受講するには…?
こどもちゃれんじは、申し込み・支払いはもちろん配送もスムーズ。海外でも日本国内と全く同じ形で受講できることがわかりました。
1点だけ気になるのが国内受講と比べて割高な海外受講料ですね。これをどうにか抑えられると、こどもちゃれんじを海外でも始めやすくなります。実際に海外でこどもちゃれんじをしているという人にどんな方法で受講しているのか聞いてみました。
実家経由で転送してもらう
国内受講にして日本の家族に受け取ってもらう方法です。2、3カ月に1度、日本雑貨と一緒に送ってもらえば発送コストがかなり抑えられます。毎月送る場合も海外受講よりは安いです。
海外在住でこどもちゃれんじを受講している知人の中では、この方法を使っている人が一番多い様子。子供の誕生日プレゼントやクリスマスで物を送ってもらう時にお願いするだけなので簡単です。
但し、インボイス作成したり海外発送がOKなものか確認する必要があるので日本の家族には結構な手間をかける事になってしまいますね…。
- 発送コストが抑えられる
- 他の日本雑貨と一緒に送ってもらえる
- 日本の家族に負担がかかる
- 数か月分遅れて受講することになる(季節が合わない)
上の学年を注文して帰国時に持ち帰る
知人に聞いて目からうろこだった受講方法がこちら。1つ上の学年の講座をとって実家で保管してもらい、一時帰国の際に全部まとめて受け取ります。
発送の手間やコストが削減できるのはもちろん、お正月や雛祭り、クリスマスなど季節のイベントに合わせて好きなタイミングでこどもに教材を渡すことができます。教材自体は1年前の物になってしまいますが、こどもちゃれんじの内容は毎年ほとんど変わらないのであまり気にしなくてOK。
むしろ躊躇するのは、1年後を先読みする必要があるという点。1年後、いざ開封のタイミングが来た時に子供はもう飽きてたりして…。
- 発送コストがかなり抑えられる
- 季節を合わせることができる
- 日本の家族に受け取り・保管してもらう必要がある
- 1年前からの計画が必要
まとめ:カナダでこどもちゃれんじ海外受講した感想
我が家の場合、直近で日本帰国予定がなかったのでとりあえず普通の海外受講(こどもちゃれんじ・ぷち)をスタートしました。
販売会社経由の発送ですが、宅配便なので到着はものすごく早い!日本国内受講との誤差は数日程度で、毎月1日には届きます。厳重に梱包してあるので破損の心配もなさそうです。
子ども本人はとても喜んで毎日遊んでいます。7月生まれの娘にはちょっと難易度が高いので、例えば実家からの転送で数か月遅れても全く問題はなさそうです。
海外生まれ&育ちでかなり微妙だった日本語も、こどもちゃれんじを始めてからぐんぐん上達しています。トイトレや手洗いを積極的にしてくれるようになったのも嬉しいです。この先、日本の季節イベントも楽しんでくれたらいいなと思います。
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