
日本で使われているカタカナ英語。英語とは微妙に意味が違うものも多く、使うときは注意が必要です。似ているけどちょっと違う和製英語を体験エピソードと一緒にご紹介します。
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和製英語とは
和製英語(わせいえいご)とは英語に似ている和製外来語。 英語圏では別表現をするので理解されなかったり別物(べつもの)に解釈されたりする場合がある。出典:Wikipedia
日本で作り上げられた英語らしき単語のことを和製英語といいます。シュークリームとか、ペットボトルとかいろいろあります。
実際に英語として存在するものも
上記の完全に日本で作られた和製英語とは別に、実際に存在する言葉だけれど、使い方やニュアンスが異なるものも混ざっています。
完全に違うわけではなく、8割くらい合っていたりするから余計にわかりにくいです(笑)
デートは付き合ってからはしない
日本でデートとは恋愛感情がある男女が一緒に遊ぶことですが、「明日、彼氏とデートなんだ~。」など、主に交際関係にある男女間で使われるほうが多いように思います。
「たまには子供を両親に預けて嫁子と二人でデートもいいな。」など、まれに結婚している夫婦の間でも使われます。
デートよりも”go out with~”を使う
一方、英語圏で使われる”date”, “dating”は付き合う前の二人がお互いを知るためにお出かけしたり一緒に遊ぶことを指します。
デートは正式交際ではない印象になるので、付き合ってからは”go out with~”を使います。
私もカナダ人彼氏とお出かけ中、日本人の友達にばったり会った際、「デート楽しんでね♪」と言われたことがあります。彼氏は「あの友達は僕たちが付き合ってること知らないの??」と困惑していました。
家や建物はリフォームしない
日本のテレビ番組で家のリフォームという言葉をよく聞きます。
英語のリフォーム(reform)は、好転・改善という意味。家を改善するんだから近いような気はしますが、建築物には使いません。社会制度などを改革する場合などに使用します。
リフォームではなくリノベーション
家の場合はリノベーション(renovation)を使います。古くなった部分を新しいものと取り換えて綺麗に改装することです。
ちなみに日本ではリフォームとリノベーションに独自の使い分けがあるようです。おもしろいですね!
再挑戦=リベンジではない
日本ではゲームオーバーになったときや、一回やってだめだった時にもう一回チャレンジするという意味でリベンジといいます。スポーツの試合などでは「雪辱をはらす」という意味でよく使われますね。
一方、英語では「仕返し、復讐」という意味があります。恨みがある相手にやり返すという意味ですね。10倍返しだ!
意味は違うけど通じてしまう危険なヤツ
この「リベンジ」は使い方によっては日本語の意味でも文章として変じゃない場合があるので間違いやすい和製英語です。
たとえばこちら
- (テストの点が悪かった時)次のテストでリベンジするぞーー!
- (雪合戦で顔面に雪玉をあてられたとき)絶対リベンジしてやるーー!
1の場合は英語ではおかしい表現になります。通じません。
しかし2の場合、話者が「次は勝つぞ」という意味で使ったとしても「仕返し」という意味で相手に通じます。雪玉を当てられたことに相当お怒りととられるかも。
エアコン(エアーコンディショナー)に暖房機能はない
エアコンはエアーコンディショナー(Air conditioner)の略です。
日本では冷房と暖房機能が付いていて調節できますが、カナダ(アメリカ)で Air conditioner といえば冷房のみが可能な装置のことになります。
「寒いからエアコンつけて~」と言うと、「え?寒いのに??」という反応が返ってきます。
暖房はヒーター(heater)といいます。建物に埋まっているタイプもあれば、外付けタイプもあります。
ちなみに極寒のカナダではどこの家にもヒーターが設置されていますが、エアコンは無い家がほとんどです。
セレブ(セレブリティー)は裕福な人ではない
日本語でセレブといえば、ハリウッドスターや叶姉妹、いいところのお嬢様など、キラキラしたお金持ちのこと。優雅、裕福、ゴージャス、そんなイメージですね。
しかし英語のセレブリティー(celebrity)は、「有名人」のこと。スポーツ選手、モデル、歌手、俳優、コメディアンもセレブリティーです。
セレブ(日本語)は、裕福な一般人を指す場合もありますが、celebrity(英語)では有名人でない人は含みません。
友人が「日本のセレブリティーを見た。」というので誰かと思えばお笑い芸人だった。というのはよくある話です。
和製英語で混乱注意
日本では、たくさんの和製英語が、あたかも本当に存在する英語のように使われています。
コンセントや、パソコンなど全く通じない和製英語もあれば、上記でご紹介した5つのように、中途半端に意味が似ているものもあります。このような意味が近いけど微妙に異なる和製英語は、いざ海外で使ってみてやっと違いに気づくことも多い。場合によっては気づくまでに間違いを重ねまくるケースもあり要注意です。