海外のドギーバッグ文化とは。レストランで食べ残しを持ち帰るのが当たり前!
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海外の料理は基本的に大盛。日本人感覚だとかなりの量です。レストランでも例外ではなく、料理が出てきた瞬間に食べきれないことを確信することも珍しくありません。

そんなときに活躍するのがドギーバッグ (doggy bag) 。持ち帰り専用の使い捨て容器のことです。

今回は、海外旅行や海外生活で役立つドギーバッグの由来や、使い方についてご紹介します。

この記事を読めばわかる
  • 海外のドギーバッグ文化
  • ドギーバッグをもらう時、英語でなんて言う?
  • 日本でドギーバッグが流行らない理由

「ドギーバッグ」って何?名前の由来

ドギーバッグ(doggy bag) とは、食べ残しを持って帰る用の「箱」のこと。

レストランでは、食べ残しをお持ち帰りできる容器を用意してあります。大盛の料理が運ばれてきても、残りを持ち帰って次の日に食べたりできるので超便利ですね!

レストランで食事をした際、残った食べ物を「飼い犬の餌にする」という建前で持ち帰っていたことから、「ドギーバッグ」という名称で広まったそうです。

食べ残しによる食中毒を恐れるレストラン側が、「あくまで犬用として渡す。持ち帰った後どうするかは自己責任。」と正当化したことがきっかけであると言われています。

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海外レストランの料理は量がすごい

私が住んでいるカナダは、外食1回あたりにかかる料金がとても高い。ファミリーレストランのように座って食べるお店の場合、安くても一品1500円ほど。牛丼一杯300円で食べられる日本が恋しいです...。

その代わり、1品あたりのボリュームがすごい!金額は日本の倍かかりますが、そのぶんお腹いっぱいの量です。

もえ
久しぶりに帰国して日本のレストランに行くと、料理の量が少ないことに毎回びっくりします!

日本のラーメン屋なら替え玉2回とチャーハンも注文するくらいラーメン好きの私ですが、カナダのラーメン屋で替え玉を頼んだことはありません。どんぶり自体がかなり大きめで、1杯で満足できるくらいボリューミー!

にゃん
特に小食な人にとっては、海外レストランで料理を残さず食べるのは結構大変かもね
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海外のレストランは必ずドギーバッグを用意している

日本では、食中毒などの観点から食べ残しの持ち帰りをお断りしているレストランが多いですね。さらに、日本人としては「食べ残し」を「持ち帰る」ことになんとなく不作法な印象もあります。

そのため日本では、食べ物は残さず全部食べることはもちろん、ちょっと残ってしまっても持って帰らずにそのままにして帰る人が多いのではないでしょうか。

一方カナダやアメリカでは、「無理して食べない方針」の人が多いように感じます。日本ほど、食べ物を残すことに厳しくありません。そのため、どこのレストランでも持ち帰り用の容器「ドギーバッグ」を用意しています。

ドギーバッグを貰うタイミングと頼み方

私はカナダのレストランで働いていたことがあります。そのレストランでももちろんドギーバッグを用意してありました。

お客さんがドギーバッグを欲しがるタイミングで一番多いのが、食事が済み席を立つ前です。食べかけでぐちゃぐちゃになった料理でも持ち帰る人が多いことには大変驚きました。

私のレストランでは、サーバーがいったん皿を下げて裏で箱に詰め替えてお客さんに渡していましたが、箱だけポイっと渡して「自分で詰めてね」というレストランも多いです。

にゃん
「ドギーバッグが欲しい」って、英語でなんて言えばいいのかな?

料理を残していたら大抵の場合、”Would you like a box?” “Do you need a container?” と店員さんから聞いてくるので、”Yes, please” と答えれば大丈夫。

聞かれないときは自分から “Can I please get a box for this?” と言ってみましょう。とっさに英語が出ない時は、簡単に“A container please” でもOK!

にゃん
「ドギーバッグ」という言葉は海外でよく使われるの?

実際、ドギーバッグという言葉はあまり使われていません。どちらかというと年配の人が使う言葉のイメージ…。一般的には単にBoxやContainerと言うことが多いです。レストランでBoxと言えば、持ち帰り容器というのが共通認識となっています。

それでもお客さんや店員さんによってはドギーバッグという人もいるので、覚えておいて損はないでしょう。

ドギーバッグ活用テクニック

海外のレストランを回っていると、料理が運ばれてきた瞬間に「これは絶対に食べきれない…」と確信することがあります。その場合は、ドギーバッグを貰うことを想定して次のようなことに気を付けながらお料理をいただきます。

  • 食べるもの以外に箸をつけず、なるべく綺麗にたべる
  • 時間が経つと痛みそうなものから食べる(魚や生ものなど)
  • スープなど、持ち帰りにくいものを優先的に食べる
  • 翌日の弁当に使えそうなものを残す

日本の食品ロス問題とドギーバッグ

最近、日本でも「ドギーバッグ」に注目が集まっているのを知っていますか?

2015年の国連サミットで「食料の損失・廃棄の削減が目標として設定。それを受ける形で農水省が食品ロス改善に向けて動き出しています。(参考:「飲食店等における食べ残し対策に取り組むに当たっての留意事項」=2017年農水省)。

なんと、日本の食品ロスは年間で約621万トン、このうち339万トンが食に関連する事業から発生しているんだとか。外食産業での食品ロスを減らす目的でドギーバッグに期待が寄せられています。

にゃん
食べ物を残さないことを幼少期から学んでいるはずの日本人がこんなに食品ロスを出しているなんて!どうして日本ではドギーバッグが無いのかな?

日本でドギーバッグが流行らない理由

日本でドギーバッグが流行らない理由の一つは、衛生管理上の問題。店側も持ち帰った料理にまで責任を持つのはリスクが高すぎると考える店がほとんどでしょう。欧米のように「自己責任」と割り切るのは難しいのかもしれません。

そしてもう一つの理由がマナーの問題です。「レストランの食べ残しを持ち帰るなんて不作法…」という感覚がある日本人は少なくないでしょう。

もえ
外食の食べ残しを持ち帰る習慣が広まれば、環境に優しいのはもちろん、残り物リメイクにも利用できて経済的。日本でも食品ロスの認識が変わっていけばいいなと思います。

料理の量がトンデモなことも多い海外生活。もちろん、食べ残さないに越したことはありませんが、明らかに食べきれない量でテーブルに運ばれてときにドギーバッグが大活躍します。海外旅行、留学に行くときはぜひ利用してみましょう。

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