外国語を使うとき、あなたはどのように文章を理解しますか。「英語脳」とは何か、その思考回路とメリットを考えます。
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英語脳って何?
「英語脳」とは英語を日本語に訳さず英語のまま理解できる状態と言われています。
他の言語を使うときにその言語で直接理解することだと定義すれば、「日本語脳」や「フランス語脳」などいろいろな「~脳」がありますね。「英語脳」もその中の一つです。
英語脳の人の思考回路
あなたは英語を話すとき、インプット・アウトプットをどのようなステップで行っていますか?英語で質問されて答えるまでの思考回路を見てみましょう。
英語脳ではない人の思考ステップ
- 英語でインプットする
- 英語→日本語に変換する
- 回答を考える
- 回答を日本語→英語に変換する
- 英語でアウトプットする
英語脳ができている人の思考ステップ
- 英語でインプットする
- 回答を考える
- 英語でアウトプットする
英語脳でない人に比べて、上記赤字のステップがありません。
「理解」よりも「感じる」に近い
英語脳とは「英語を英語で理解する」と定義づけされていますが、実際のところ、理解というより感じるに近い。
例えば、日本語で下記のようなインプットがあったとします。
「人懐っこい猫は好きですか。」
このとき、「猫とは、食肉目ネコ科ネコ属に分類され、犬と並びペットとして人気の動物だな。」と、単語の意味を考える日本人はいないでしょう。
また、「イエス・ノーで聞かれているから、まずはハイかイイエで答えよう。」とか、「人懐っこいは形容詞だ」とか文章そのものの構成について考える日本人もいないでしょう。
おそらくほとんどの人が「猫はあんまり好きじゃないなー。犬のほうが人懐こくて好き。」とか、「●●さんちの猫は人懐っこい子だったなー。」とか、瞬時に質問に対する答えや意見を考えています。
英語脳も同様に、文章そのものを深く「理解」というより、話者の意図を瞬時に「感じとる」ことだと思います。
英語脳になるメリット
素早いレスポンスが可能
思考プロセスが短縮されるため、とにかく早く反応できます。
特に会話では、返答(意見)考える時間も必要になるので「翻訳」の時間を省けることが大きなメリット。ぱっと聞かれて、ぱっと答えると会話も弾みますね。
細かいニュアンスを理解しやすい
異なる2つの言語を完璧に翻訳するのってすごく難しい。
前後の会話の流れや、その時の感情、相手との関係性などで同じ言葉でもニュアンスが変化します。また、日本語に変換すると逆にわかりにくくなる英語表現も多い。
英語脳で、細かいニュアンスを翻訳せず、そのままイメージ感じることができるのはとても便利です。
疲れにくい
日本語を話していて疲れることってあまりないですよね?同様に、英語脳になると英語で話していても疲れなくなります。もちろん長時間話していると疲れますが、日本語を使う場合と英語を使う場合で疲れ方があまり変わりません。
TOEICなど、すべて英語で書かれているテストでは日本語を抹消して考えられるので長時間でも疲れにくくなります。
英語脳のスイッチオンオフが大変
良いことたくさんの英語脳ですが、私にはデメリット?もありました。
それは英語と日本語のスイッチを切り替えるとすごく負担がかかること。英語だけを話していれば問題ないのですが、時々日本語が混ざってくるとすごく疲れます。
例えば、英語ネイティブの人たちの中で会話をしている最中、日本人に急に日本語で話しかけられたときや、英語で会話中に日本語のLINEメッセージが届いたときです。
私の場合、「あ!日本語だ!」と思って回路を切り替えてアウトプット、そしてまた英語に戻すことが大変な負担。短時間なら問題ありませんが長時間だと脳がクタクタになります( ;∀;)