日本で治療した箇所の詰め物が取れてしまい、カナダの歯医者(歯科クリニック)に行ってきました。
カナダの歯科治療は公共保険の適用外となるため、高額になるという話を良く聞きます。その額なんと数十万円というケースもあるんだとか……。
実はワーホリ時代に1度銀歯が取れて直しに行ったことがあります。その時は歯科治療保険に加入していなかったので、取れた金属を接着し直すだけという応急処置で乗り切りました。その時は全自己負担で130ドル(約1万円)でした。結局またすぐに取れたため日本に帰国後に治療をし直すことになりましたが、最低限の費用で対処することができました。
今回は、日本にすぐ帰国できないという状況もあり本格的に治療することになりました。実際の治療の流れと費用、保険請求の内容を詳しくご紹介します。
タップできる目次
カナダの歯科治療は保険適用外
カナダの医療サービスは公共健康保険でカバーされています。保険料は無料なのに医療費は100%保証されているのはさすがカナダ。
しかし注意したいのが、歯科治療は公共健康保険適用外ということ。民間や会社の健康保険に加入していない場合は、全額自己負担となってしまいます。そのため、歯を1本治すだけで1000ドル(約10万円)超えることも珍しくありません。応急処置的な最小限の治療でも300ドル~400ドルかかります。
カナダに永住して長い人も歯の定期健診と治療だけは日本帰国時に終えるようにしているという人がとても多いのも頷けますね。
特に公共の健康保険に加入できないワーキングホリデーや語学留学生は注意が必要です。
カナダの歯科医療保険のカバー内容・保険料
カナダの歯科保険は治療の種類ごとに保証割合が異なります。
- Basic… 定期健診、クリーニング、フィリング(レジンの詰め物)、Xレイ(レントゲン)、麻酔など
- Major… クラウン、インレー、オンレー(銀歯)など
保険会社と契約プランによってカバーされる割合は様々ですが、Basicが7~9割、Majorが5~7割というのが多いようです。保険料は安いプランで40ドル、通常プランで60ドルほど。但し、安いプランはMajor保証が付いていないこともあるので注意してください。
例えばオンタリオ州とアルバータ州で契約できるこちらの保険会社(GMS)の場合、2年目の年間保証金額は最大750ドル(Basicで80%カバー、Majorで50%カバー)となっています。保険料は35歳未満で58ドル~(個人・月額)です。
\ワーホリ・短期滞在者用のデンタル保証付き海外旅行保険はこちら/
海外旅行・留学・ワーホリ保険のAIG損保fa-external-link
カナダのデンタル保険の請求方法
加入しているデンタル保険の会社や内容によって、下記いずれかの方法で請求します。
- 来院時に保険カード(番号)を提示し、クリニックが直接保険会社に請求する(キャッシュレス)
- 来院時に保険カード(番号)を提示し、クリニックを通じて請求する(費用は全額立て替える)
- 来院時に自費会計をして、後ほど保険会社にAccount Statementのコピーを提出する
クリニックから直接保険会社に請求してもらう方法(キャッシュレス)が楽ですが、対応していない場合は一旦自分で治療費を立て替えたのち保険会社に請求する必要があります。
最近の保険会社はオンラインでの保険金請求ができるので便利です。ただ、保険金が振り込まれるまで時間がかかることも珍しくありません。
今回の歯の状況と予想金額
今回の私のケースです。
過去に日本で治療した箇所のプラスチックが取れた上に、そこから歯が欠けて穴が広がっていました。問題の歯は1本ですが、側面部分も欠けており穴が大きいため食事をすると必ず食べ物が詰まる状況です。さらに穴の中のところが黒くなっているのが目視できます。
穴の大きさと深さの割には痛みが全く無いので、実はそこまでひどい状況ではないのかも?と思ったりしていました。
フィリング(レジンの詰め物)なら200~300ドル、クラウンやオンレー(金属の詰め物)は大きさによって1500ドル程度が相場。
私が加入している歯科保険は、Basic 9割・Major 5割という内容のため、金属の詰め物をつくることになると負担額が700ドル超になってしまいます。
カナダでの歯科治療の流れ
友人に聞いて、おすすめと言われた歯科を予約しました。治療までの流れは日本とほぼ同じです。
予約→カウンセリング→治療→支払い→保険会社に保険金請求
保険に入っている人は自分で支払った後に保険会社に治療費請求する方法と、歯医者が直接保険会社に請求する方法がありますが、前者となることを想定してそれなりのお金がかかると思っておいた方が良いです。ほとんどのクリニックでクレジットカードでの支払いが可能です。
今回はコロナ渦中ということで、カウンセリングは予約日当日の朝にオンラインで行いました。質問票にアレルギーや健康状態、過去の病気や治療内容を答える内容に加えて、過去14日以内に海外旅行をしたか、コロナ患者と接触したかどうかの質問もありました。
治療の内容と感想
銀歯(クラウン・インレー・オンレー)になることを予想していましたが、今回はフィリング(レジン)で対応してもらうことになりました。銀歯になると保険が有効でも1000ドル近くかかると聞いていたのでここで一安心。
現在、妊娠中でレントゲンが取れないため代わりに写真をたくさん撮りました。穴の中がむし歯になっていたので、その部分を削り取るのですがこれがとにかく痛い!!歯茎に麻酔を打つのですが、妊婦で薬の量か種類を弱めにしていたため、なかなか効かなくて削る度に手を挙げて痛いと騒ぐこととなりました。何度か麻酔を打ってもらって、やっと治療再開。
日本の歯医者さんだったら歯石を取ったり汚れを落とすスケーリングを先にすると思うんですが、カナダの歯医者さんではいきなり治療に入るようです。
麻酔はしっかり利いていて、顔の右下4分の1に感覚が無い状態が3~4時間続きました。親知らずを抜いた時と同様に麻酔が切れてくるにつれて痛い気がしてきましたが、一晩寝たら治りました。
歯科医・スタッフは全員女性。みんな優しくフレンドりーでした!知人に紹介してもらったところに行って良かったです。口コミ大切。
カナダの歯科治療でかかった費用全額はこちら
fa-file-text-o今回の施術内容
- 診察
- 写真撮影
- 麻酔
- むし歯箇所の削り取り
- レジンの詰め物
全額自己負担の場合… 432ドル
ちなみに、後日クリーニング(歯石取りなど)で来院した際は、合計320ドル(保険適用後の自己負担は83ドル)でした。
デンタル治療費の目安
こちらはカナダ・オンタリオ州の某歯科クリニックが公開している料金の目安です。
- 診察(大人): $133
- 診察(子供): $67
- フィリング(大): $325
- フィリング(小): $200
- クラウン: $1425 (金), or $1625 (セラミック)
- 根管治療: $800
- 抜歯: $136 ~
- ボンディング: $450
- 歯科矯正: $7, 249
- べニア: $1, 750
- 参照:Willow Dental
私が行ったクリニックはここではありませんが、料金はほぼ同じでした。
まとめ:カナダの歯医者で気を付けること
カナダで歯医者にかかる場合に気を付けておくべき点をまとめました。
- カナダの歯科治療は公共保険適用外
- 民間デンタル保険の保険料は約60ドル(月額)
- 会社員は会社として加入している場合があるので要確認
- 軽いむし歯治療費の目安は300~1500ドル
- クリニックは口コミで選ぶべし
そして、カナダの歯科治療は噂通り高額でした。永住や長期滞在?!する場合は、デンタル保険加入をご検討ください。
\ワーホリ・短期滞在者用のデンタル保証付き海外旅行保険はこちら/
海外旅行・留学・ワーホリ保険のAIG損保fa-external-link
★カナダ現地留学エージェント【カナダジャーナル】★
カナダジャーナルでは、学校手続きや現地サポートが無料!!
日本の留学エージェントに頼むよりずっとお得に相談ができます。