カナダで1番治安が良い都市はどこ?トップ7都市を日本と比較してみた
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治安が良く、住みやすいことでワーキングホリデーや留学先、移住地として人気の高いカナダ。じかし実際は、都市によって危険度が大きく異なります

全国的に治安が良いとされる日本と比べると、カナダの治安は良いところと悪いところで差が激しいように感じます。

にゃん
実際にいろんな都市に住んでみて安全性の違いを感じる?

もえ
どこの都市でも怪しい雰囲気のところはあるよ。でも遭遇する頻度や範囲は違うと思う。

今回は、バンクーバーやトロントを含むカナダの都市の治安の良さを、犯罪指数で比較してランキングにしました。すると意外な結果に!

安全基準で見た時に、ワーホリや留学におすすめの都市をご紹介します。

カナダと日本、治安が良いのはどっち?

世界の国々でも治安が良いことで知られる日本とカナダ。普通の生活をするうえで、より安全なのはどちらだと思いますか?

世界中の様々な統計を公開しているウェブサイト(NUMBEO)で、カナダと日本それぞれの治安の良さを調べてみました。Crime Index(以下、犯罪指数)とは報告された刑事事件の統計をポイント化したもので、低いほど治安が良いことを表しています。

カナダの治安

犯罪指数40.34
安全指数59.66

日本の治安

犯罪指数21.05
安全指数78.95

※2020/02現在

にゃん
国単位で見ると、カナダよりも日本の方が治安が良さそう。過去3年間の下記の要素が基準になってるよ。
犯罪指数に影響する要素
  • 犯罪レベル
  • 3年以内の犯罪件数増加率
  • 強盗・盗難の危険性
  • 車両盗難・損壊の危険性
  • 暴力事件の危険性
  • 差別的暴力、暴言
  • 違法薬物
  • 収賄

安全性指数は、昼間の一人歩きの安全性と夜間の一人歩きの安全性に、それぞれポイントがつけられています。

こちらの安全性の指標は、戦争や自然災害の危険性は加味していません。

自然災害が多い日本は、時折ランキングで不利になることもありますが、こちらの統計ではかなり上位でした。普段の生活で日本がいかに治安の良い国かがわかります。

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カナダの治安が良い都市TOP7

カナダの平均値よりも高い(治安が良い)都市7つをランキング形式でご紹介していきます。

尚、これら以外にカナダ平均値を上回っている町や村もありますが、今回は留学生や旅行者も多い、有名な都市だけでランキングにしています。

7位 トロント: カナダ東部の大都市

犯罪指数: 38.80
安全指数: 61.18

一般的に都会の方が犯罪件数は多くなる傾向にありますが、カナダ最大の都市トロントの安全指数はカナダの平均値を上回っています。

トロントの犯罪指数は3年以内の犯罪件数増加率がやや高いことと、人種差別に関連する暴力事件が他のカナダ都市よりも多めなので7位にランクインしました。移民の街トロントには色々なバックグラウンドを持つ人々が住んでいます。そのため差別やそれに関連する衝突がやや多いようです。

とはいえ、街全体としてはかなり治安が良いと言えるでしょう。

特に、トロント市街から電車で40分ほど郊外の町、Burlingtonは治安が良いことでも人気の場所。オンタリオ湖のほとりで、のんびりとした雰囲気が素敵なところです。

ワーキングホリデーでバリバリ働くなら仕事も遊び場も多いダウンタウンに住む方が便利ですが、家族で移住する人はより治安が良いBurlingtonを検討しても良さそうです。

トロントの要注意エリア
  • ジェーン×フィンチ
  • エンターテインメント・ディストリクト
  • シャーボーン駅周辺



6位 バンクーバー カナダ西部の大都市

犯罪指数: 36.79
安全指数: 63.21

ワーホリや語学留学で大人気のバンクーバーは、同じく人気高いトロントよりも少しだけ治安が良いという結果となっています。

バンクーバーの治安ポイントを落としている最大の原因は「薬物」です。カナダでは2018年に大麻が合法化されましたが、バンクーバーを筆頭にB.C.州では合法になる前から蔓延していました。こちらの安全指標は過去3年間(20172020)のデータを基にしており、違法だったときのデータが影響していると予想できます。

また、大麻以外の薬物やそれに関する事件もバンクーバーの治安ポイントを下げている理由と言えます。

一方で、薬物以外の項目ではとても治安が良いのがバンクーバー。特に、市街地からバスで20分のWest Vancouverは治安が良いことでも知られる超高級住宅地です。億を超える高級住宅が立ち並ぶ美しい街並みはカナダ人憧れの場所。

平均資産3億円ともいわれるこの場所に家を買える人は限られていますが、シェアハウスなら留学生でも手が出せる家賃で住めるかもしれません。

逆に、Hasting Street 周辺は治安が悪い地域として現地では有名ですので用が無ければあまり近寄らない方が良さそうです。観光名所のスタンレーパークは、夜は灯りが無く人通りも少なくなります。日が暮れる前に帰りましょう。

バンクーバーの要注意エリア
  • ヘイスティング・ストリート周辺
  • チャイナタウン
  • スタンレーパーク

5位 ビクトリア 温暖な田舎の小都市

犯罪指数: 33.15
安全指数: 66.85

大都市バンクーバーの西に位置するバンクーバー島の小都市ビクトリア。快適な気候と、田舎ならではののんびり感が治安の良さを物語っています。定年退職した人や旅行者が多いビクトリアは、生活ストレスが少ないことも治安が良い理由かもしれません。

バンクーバーと同じく、薬物関連の犯罪が治安ポイントに影響している模様。一方で、田舎であるビクトリアはバンクーバーに比べると治安が悪い場所も少ない(狭い)ため、5位となりました。

全体的に治安が良いビクトリアの中でも特に安全と言われるのが、高級住宅地Oak Bay。ダウンタウンから徒歩圏にあるにも関わらず治安が良いので、大変人気の高い場所です。

便利かつ治安がよいなんて最高ですね。地価がぐんぐん上がっているので家の購入は大変ですが、ホームステイやシェアハウスで住むことは可能です!

小さな街のビクトリアは、治安が良い場所と悪い場所がすごく近いのも特徴。そのため意図せず雰囲気の悪い地域に足を踏み入れてしまうことも。特にPandora Avenue周辺は薬物中毒の人がふらついていることがあるので注意して歩きましょう。

ビクトリアの要注意エリア
  • パンドラ×クワドラ周辺
  • チャイナタウン
  • ギャロッピング・グース・トレイル

4位 カルガリー ロッキー麓の大都市

犯罪指数: 33.01
安全指数: 66.99

資源豊富で都市開発が急激に進むアルバータ州最大の都市カルガリー。天然ガスや石油関連の仕事が豊富で、今カナダで一番アツい州とも言われています。

カナダ国内で平均所得が最も高いと言われるカルガリーが、治安の良さも定評があります。開発が急激に進み人口が増えているので、3年以内の犯罪件数増加率がやや高めとなるのは仕方がないことかもしれません…。

カルガリー北西部のNorthwestは高級住宅が並ぶ落ち着いた地域。大学や専門学校が多く、カフェで勉強している学生もたくさん見ます。

カルガリーはロッキーマウンテンに近く、大自然と都会を両方満喫できる治安が良い都市です。日本人も少なめなので、英語勉強環境としてもピッタリでしょう。

治安が良いカルガリーでも、North East地区はあまり良い雰囲気ではなく、日本人家族は好んで住まない場所と言われています。その代わり地価はぐっと下がるので悩みどころですね…。

カルガリーの要注意エリア
  • ノースイースト地区

3位 モントリオール フランス語・英語のバイリンガル都市

犯罪指数: 29.02
安全指数: 70.98

カナダ第2位の大都市モントリオールはフランス語を公用語とする都市です。カナダの都市ではかなり治安が良く、このランキングでは3位に入りました。

ヨーロッパ調の建築が美しいダウンタウンは観光客がたくさん訪れ、楽しい雰囲気。一方で、観光客を狙った置き引きやスリが紛れ込んでいることがあるので、いくら治安が良いからといえ荷物を置きっぱなしにするのは大変危険です。

冬場は夏の賑やかな雰囲気から一転、静かで物寂しい雰囲気となります。夜人通りが少ない場所では注意したほうが良さそうです。

また、フランス語圏であるモントリオールでは言語関連でのトラブルが発生することも。モントリオールは、英語を話す人も多いバイリンガル都市ですが、フランス語が出来ないと何かと不安になる場面があります。

モントリオールに住むなら簡単なフランス語は理解できるようにしておきましょう。

モントリオールの要注意エリア
  • セント・ローレント駅~ベリー・ユーカム駅までの間

2位 オタワ 警備が厳重なカナダの首都

犯罪指数: 25.61
安全指数: 74.39

カナダの首都オタワの犯罪指数は東京とほぼ同じ。トロントやバンクーバーに比べて知名度が低いのですが、一応カナダの首都ですよ!

行政関連の職に就く人が多く平均所得が高いことと、政治の中枢で警備が手厚いことが治安の良さに影響しています。警察本部や軍基地も首都であるオタワにあり、政府警察や軍警察など、なんと4種類の警察組織に守られています!

もえ
他の都市と比べてホームレスが少ないです。パトロール中の警察官やパトカーをよく見かけます。

オタワの犯罪指数によると、犯罪増加率と薬物犯罪が「Moderate(普通)」となっている他では、全ての項目で「Low」または「Very Low」という結果です。

カナダの首都であるオタワは、普段の生活においては大変治安が良い都市ですが、テロの可能性が若干心配と言えます(実際2014年に「カナダ議会銃乱射事件」が発生しています。)

全体的に治安が良いとされるオタワですが、Vanier周辺は治安が悪いと地元では有名。銃撃事件など治安が良いオタワでは珍しい凶悪犯罪も報告されています。住宅地なのでわざわざ行くことは少ないかもしれませんが、足を運ぶ際は十分気を付けましょう。

オタワの要注意エリア
  • バニエィ地区
  • チャイナタウン

1位 ケベックシティ 一人旅でも安心

犯罪指数: 15.05
安全指数: 84.95

カナダで1番治安が良い街に選ばれたのは、人口55万人の小都市ケベックシティ。

にゃん
えーーー!ケベックって治安がいいの????

ケベックシティはカナダの平均どころか、なんと日本平均値を大きく上回る治安の良さ!報告される暴力事件のほとんどは家族間や知人同士で発生しており、旅行者などをランダムで狙う事件はほぼありません。

そのため、ヨーロッパ調の古い建物が並ぶケベックシティは一人旅をする女性にも人気高い、治安が良い街と言われています。小都市ならではのアットホームな雰囲気も治安の良さがあってこそ。

ケベックシティはフランス語圏であるケベック州。そのため、フランス語が話せなければ住みにくい場所なのが残念…! フランス語留学するなら本場フランスよりも良いかもしれません。

旅行で訪れるならもちろん、フランス語堪能なら住んでみたい都市の一つです。

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まとめ: ワーホリや留学におすすめの治安が良い都市

治安が良いワーホリ先、留学先として人気のカナダですが、日本と比べて治安が良いところとなるとあまり多くありません。

統計によると、ケベック州の治安が良いことが分かりますが、フランス語が話せないと厳しいでしょう。これらを加味して、治安視点でおすすめのワーホリ・留学先はこちらです。

カナダのワーホリで治安が良いオススメ都市

  1. オタワ
  2. カルガリー
  3. ビクトリア
  4. トロント
  5. バンクーバー

実際に住んでいると、どの都市でも怪しい雰囲気の地区があることに気が付きます。ワーホリで到着したばかりのときは、散歩しているうちに迷い込むこともあります。

もちろん、昼間に治安の悪い地区へ入り込んだからといってすぐに何かが起こるということはありません。それでも、日が落ちてからは知らない場所に一人で行くのは控えたほうが良さそうです。

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