カナダ国内で引っ越しするときに必要な手続きを一覧にしました。特に、州を越えて移動する場合はすることが多いので注意が必要です!
引っ越しが決まったら絶対に知っておきたいことと、引っ越しのコツや体験談をご紹介します。
- カナダ国内で引っ越しの流れ
- 住所変更すべき事柄
- 州を越えて引っ越す場合の手続き
- 引っ越しのコツ
タップできる目次
カナダ国内で引っ越しの流れ
引っ越しの流れをイメージしてみましょう。準備することが多いので、一人暮らしなら最低2カ月前・ファミリーなら最低3カ月前の出来るだけ早い時期に行動することをお勧めします。
- 引っ越し日を決める
- 家を探す
- 仕事・学校を探す
- 引っ越し業者・清掃業者を決める
- 移動手段を決める
- 旧住居の大家(管理会社)に退去連絡
- パッキング・掃除
- 入居・アンパック
- 住所変更の手続き
特に新居探しはタイミングによっては気に入る物件が見つかりにくくなります。ネットなどで早めに探し始めましょう。
退去連絡は、契約内容によって1ヶ月前または2カ月前にするのが一般的です。長期契約している場合は違約金の支払いが発生することも。契約内容を事前に確認しておきましょう。
次の章では、⑨の各種変更手続きについて詳しくご紹介していきます。
住所が変わったら変更手続きが必要なもの
州内・州外問わず、カナダ国内で引っ越しをするときに住所変更手続きが必要なものを一覧にしました。
ひとまず急ぎ変更したほうが良いのが下記5つ。特に免許証や銀行は住所証明に利用できるので早めにアップデートしましょう。
Canada Revenue Agencyこと「CRA」は日本で言う国税庁のような機関。タックスリターンや各種手当のチェックなどお金に関するプライベートな書類が郵送されてくるのですぐに変更したいですね。住所変更はCRAのウェブサイトか電話で可能です。
CRAウェブサイト(Government of Canada)fa-external-link
- 免許証
- 健康保険
- 銀行
- 学校・職場
- CRA
下記は急ぎではありませんが、忘れず変更しておきたいものです。
在留届は管轄の大使館または領事館で、ファミリークリニックは住所変更のみの場合は次の来院の際で大丈夫です。ポイントカードや会員登録しているものは旧住所に広告等が届くことがあるので一応変更しておきましょう。
- 在留届
- ファミリークリニック
- 携帯電話
- 各種ポイントカード・会員登録
州をまたぐ場合は要注意!州による手続きが必要なもの
カナダ国内で引っ越すときに気を付けたいのが州を移動する場合です。カナダは州政府が管理している項目が多く、州が違うとシステムも変わってくるからです。
健康保険
カナダの健康保険は州で管理されています。今住んでいる州で健康保険を持っていても、州が変わると利用できなくなるので引っ越し先の州で新たに申請を行います。
州によって加入条件や手続き方法が異なるので詳しくは各州の公式サイトをご確認ください。
私はマニトバ州・オンタリオ州・アルバータ州の健康保険に加入経験があります。先日、アルバータ州の健康保険に加入したので流れや条件を下記のブログでご紹介します。
自動車免許証
カナダの自動車運転免許も、州で発行・管理されています。州を通過するだけ・旅行などの短期滞在の場合は他の州の免許証も有効ですが、引っ越しなど長く滞在する場合は必ず変更手続きが必要になります。また、免許証はIDとして利用しやすいので、早めに変更しておくといいでしょう。
自動車ナンバープレート
車を持っている人は、免許証の変更と合わせてナンバープレートを取得しましょう。州によって車両基準が異なるため、登録の際に車検が必要になることも。お金と時間に余裕を持って申請しましょう。
自動車保険
カナダでは自動車保険も州によって異なります。州指定の保険公社と契約する場合と、民間の保険会社の中から自分で選ぶことができる場合があります。滞在先の州がどちらのタイプか確認しておきましょう。
ちなみに、同じ保険会社で住所を変更しただけでも保険料が大きく異なります。
携帯電話会社
カナダの三大携帯電話会社「Bell」「Telus」「Rogers」。これらと契約している場合は住所の変更手続きをする必要がありますが、大抵の場合そのまま利用できます。但し、利用基本料金と電話番号の上3桁は州によって割り当てられているので変更になる可能性があります。
また、格安ローカルの携帯電話会社と契約している場合は州を変更するとデータ通信などが利用できなくなることもあります。その場合は契約終了して引っ越し先の州で加入し直しましょう。
バスパスやメトロパス清算
バスや地下鉄等の運営も地域ごとです。
プリペイドのICカードを使っている人は、引っ越す前に残額払い戻しをした方が良いでしょう。払い戻しできる場所や営業時間が不便なことがあるのでなるべく早めにするのがオススメです。
引っ越してしまった後でも郵送や電話で払い戻し対応ができる場合がありますが、時間がかかったり手続きが面倒なので引っ越し前に清算したほうが良いでしょう。
ファミリードクターを探す
カナダでは病気にかかったときに最初に訪問するのがかかり付け医であるファミリードクターですね。ファミリードクターを変更する場合は、紹介状を書いてもらいます。
同じ州内であればドクターから直接、通院記録を新しいドクターに送ってもらうことができますが、州を越えるとそうはいきません。引っ越し前のドクターからデータ一式をプリントアウト(またはPDF)で受け取り、引っ越し先で新たに患者募集中のファミリードクターを探し、自分でデータ一式を渡す必要があります。
特に妊娠中や通院中のファミリードクター変更となると大変。ファミリードクターはみんな忙しく、予約がとりにくいことも多いので早めの行動が大切です。
ペットの予防接種状況とICチップ
ペットを飼っている人は、予防接種の記録を確認しましょう。
引っ越す過程で飛行機等の輸送やペットホテルを利用することがあるかもしれません。その際に、適切な予防接種を受けているかを確認されることがあります。犬猫は特に「狂犬病(Raibes)」の予防接種が必要とされます。
また、ペット用ICチップに登録している連絡先と住所を変更・確認して迷子に備えましょう。
まとめ:カナダ国内で引っ越しをするコツ
最後に、カナダ国内で引っ越すときに気を付けておきたいことをご紹介します。どれも私自身、引っ越した後に後悔することが多いものです。
ポイント1荷造り前に断捨離する
引っ越し時に荷物が多いと、輸送費や荷造り、荷解や時間がかかってしまいます。そのため、引っ越し前に不要なものを処分することがとても大切。忙しくなりがちな引っ越し直前ではなく、時間に余裕をもって早い段階で断捨離するのがコツです。きで余計なお金
引っ越し業者に依頼する場合も、不要なものが多いと費用がかさんだり必要なものが行方不明になるリスクも高くなります。とにかく荷物を最小限にするように心がけましょう。
ポイント2引っ越し準備をリスト化する
カナダの引っ越しは州ごとに異なる手続きなどすることがたくさん。変更してないことが後で判明して大変なことになる…なんてのは避けたいですよね。
引っ越しが決定した時点で、することリストを作ってスケジュール整理をしておくとスムーズです。
ポイント3新居の確定は早めに済ます
カナダでも物件探しは早いもの勝ちです。良物件に出会えるかどうかはタイミングと運次第。
特に初めて行く地域では治安情報や交通の便を調べるのに手間もかかるので早めに物件探しをしておいて損はありません。空き部屋になってから、入居可能日まで時間がかかるケースもあるのでいつ入居できるのかをしっかり確認することもお忘れなく。
ポイント4引っ越す前に友達に会っておく
カナダは広いうえに長距離の交通手段が限られています。そのため、遠くに引っ越すと住んでいた街の友達に会うのはとても大変。飛行機でも乗り継ぎなどが必要になれば数時間かかるのが当たり前で、費用もかさむため一度引っ越すと二度と会えない可能性も高いです。
引っ越しが決まったら早めに友達に会っておくことをお勧めします。特に家族や大人数で会う時はスケジュール調整で数日かかることもあるので、気を付けましょう。
参考資料:【各州公式】引っ越しの注意事項
州をまたぐ引っ越しについて、各州の公式サイトを集めました。引っ越しの注意事項や手続き方法が書かれているので引っ越しが決まったら目を通しておくと安心です。
- Moving to Nova Scotia:
novascotia.ca - Moving to Ontario:
www.ontario.ca. - Moving to PEI:
www.princeedwardisland.ca. - Moving to Quebec:
www.quebec.ca. - Moving to Saskatchewan:
www.saskatchewan.ca. - Moving to Alberta:
www.alberta.ca - Moving to BC:
www.welcomebc.ca. - Moving to Manitoba:
residents.gov.mb.ca/moving. - Moving to New Brunswick:
Orientation Guide for Newcomers to New Brunswick,