手続きは簡単?複雑?カナダ人との婚姻手続きを詳しく説明(日本で結婚する場合)
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国際結婚ということは日本の法律だけでなく、相手の国の法律にも従った内容を準備することになります。日本とは違うことばかりで大変!カナダ人との婚姻について体験者目線で方法をご紹介します。

国際結婚は2通り。日本か相手国か

最初に決めることが、婚姻は「日本」でするか「相手国」でするかということ。どちらにするかによって手続きの内容も全く違います。カナダの場合、日本での婚姻は所定の手続きを済ませばカナダでも有効となります。

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カナダで結婚する場合

日本国内で日本人同士の結婚をする場合、婚姻届けにハンコをついて役場に提出するだけで簡単に結婚できます。しかし、カナダの場合は必ず結婚式を挙げなければいけないという決まりがあるんです。

カナダ人同士でも同様に下記のような3ステップで行います。カップルのどちらか又は両方が日本人の場合はMarriage Certificate(結婚証明書)を取得後、日本大使館・領事館に届け出が必要となります。(州によって決まりが異なる為、詳細は各州のホームページをご確認ください。)

基本の3ステップ+日本大使館に届け出

  1. marriage license(結婚許可証)を申請・取得(100ドル)
  2. 教会や役場で結婚式を挙げる(立会人が必要)
  3. Marriage Certificate(結婚証明書)を申請・取得
  4. 日本大使館・領事館に届け出
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日本で結婚する場合の流れ

日本で国際結婚する場合は2ステップでの申請となります。私たちの場合、日本に住んでいたこととビザ取得の関係で急いで夫婦になる必要がありましたので、早く手続きを進められる日本での婚姻を選びました。

国内では2ステップ。結婚式は不要

カナダで結婚する場合は結婚式をすることが義務となりますが、日本国内での国際結婚は婚姻届けを役場に提出すれば完了です。そのため、書類を集めることが主な作業になります。

  1. 書類を集める(必要なものは事前に役場に確認する)
  2. 市区町村の役場に書類一式を提出

必要書類

  • 婚姻届書(役場でもらえる一般的な結婚用の用紙)
  • 日本人の戸籍謄本(本籍地の市区町村役場に婚姻届出する場合には不要)
  • 印鑑(婚姻届書に押印した印鑑)
  • 日本人ではないパートナーの婚姻要件具備証明書+翻訳(後述)
  • 日本人ではないパートナーの出生証明書+翻訳(後述)
  • 本人確認書類(手続き中は、日本人でないパートナーはパスポートと在留カードを携帯してください。)

出生証明書とは

生まれたときにその州で発行されるようです。彼の親に聞いたらちゃんと持っていました。免許証2枚分くらいの大きさのカード(紙?)で、州によって形が違います。

翻訳は、原本のコピーに直接書き込む形でOKです。翻訳日時と翻訳者(自分)のサインを忘れずに。

下記の婚姻要件具備証明書を取得する際に必要になりました。

婚姻要件具備証明書は在日カナダ大使館で

これが一番大変でした…。婚姻要件具備証明書とは、「その者が独身であり、結婚できる状態であることを証明する書類」のことで、在日カナダ大使館(領事館)で発行してくれます。アポイントメントを取って直接出向く必要があります。

カナダ大使館(領事館)は日本全国にあります。詳細は在日カナダ公館の公式ページでご確認くださいね。

私たちの場合、地元の広島にはカナダ領事館があったので、電話で予約を取り訪問しました。担当の人は日本人ですが、英語もペラペラ。申請後もなにかと連絡をとることがあるので、基本的に旦那が窓口となり直接電話やり取りをしました。

婚姻要件具備証明書ゲットまでの流れ

予約を取り、彼と二人で訪問すると電話で話した担当者が現れ、事務所に通されると手続きをします。(書類を見せるだけでほとんど待ち時間でした)。その後、応接室のようなところに案内され、領事と雑談(カナダの気候についてなど)をしてその日は終わり。

後日、書類ができたと連絡が入れば、アポを取って再訪問します。

応接室で領事に挨拶をして、また雑談(これ必要か・・・?)。その後、事務所で担当者の前で書類にサインをしてパスポートを見せたら婚姻要件具備証明書の手続きは完了です。

地域によって手続きが異なることもあるので、まずはお近くの大使館(領事館)に電話してみましょう。

必ず本人(日本人ではないパートナー)が申請・受領すること

遠距離恋愛をしている場合など、パートナー本人が日本に長期間滞在できない場合があるかもしれません。しかし、婚姻要件具備証明書は必ず本人による申請と受領が必要です。結婚に関する大切な書類のため、代理人による受付は行っていないのでご注意ください。また、本人が来庁してもパスポートを忘れた場合は手続きができませんので、受け取り時も含めて必ず本人がパスポートを持って来庁してください。

ちなみに、夫はパスポートを家に忘れて取りに帰りました。担当者には何度も会っていて明らかに本人ですが、パスポートを確認しないと渡せないの一点張りでした。

市区町村の役場で婚姻届けを提出

書類さえそろえてしまえばあとは簡単。必要書類をすべて持って、役場で提出するだけです。

冒頭でも記載していますが、国際結婚の必要書類は市区町村で異なることがあるので、必ず事前に確認してください。行ったり来たりのたらい回しになることがあります(汗)。

日本での婚姻はカナダでも有効になるので、この後は特になにもしなくて大丈夫。

なお、カナダの永住権申請や配偶者の保険申請にはMarriage Certificate(結婚証明書)が必要になります。これは日本の戸籍謄本が相当するほか、大使館(領事館)でも発行してくれる場合があるようです。

手続きを終えての感想

私たちの場合、日本で仕事をしながらの手続きになったため役場や領事館に行く時間を作るのが大変でした。特に領事は多忙なのでこちらの都合だけでは予約ができません。必要書類を確認していなかったり、パスポートを家に忘れたりして行ったり来たりしましたが、書類さえ集めればあとは提出して待つだけなので大きなストレスなくスムーズでした。

日本国内での外国人との婚姻は1か月もあれば完了できるスピードですが、この日に結婚したい!と希望がある場合は早めに動くことをオススメします。

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