カナダへ渡る直前のTOEICは恥ずかしながら250点でした。海外に行けば、勝手に英語ができるようになるだろうと安易な考えで出発しました。果たして語学留学で英語力はあがったのか。
※この記事は2016/02/14に作成した記事を2018/01/18にリライトした内容です。
タップできる目次
カナダ語学留学出発前の英語力
私がTOEICを初めて受験したのが21歳のとき。ちょうどカナダへ語学留学しようと決めた時です。1年ほど英会話教室に通っていたし、会社の同期のTOEICスコアを聞いていたので、私も450点くらいだろうと根拠のない点数予想をしていました。
試験時間の2時間まるまる真剣に、問題を解いて出たスコアは250点・・・・。TOEICのマークシートは基本的に4択です。
「4分の一しか合ってない!鉛筆転がした!?」と、自分でも驚くような結果が出ました。
カナダ入国審査は無言で通過
それでも「実際の、英語力はTOEICじゃ測れないから♪」となぜか自信満々のまま海外へ。
到着したバンクーバー空港で入国審査では、当然ですが何を聞かれているのか全くわからず、持ってきた書類(語学学校の情報とかホームステイの情報とか)をすべて差出し、終始無言のまま通過しました。
それを皮切りに、低英語力での過酷な生活がスタートしたのでした。
英語が全くわからない!語学学校で涙がでる
到着したホームステイでも言葉が全くわからず、当初は無言を貫いていました。それでも笑顔だけは忘れずに、イエス・ノー・そしてサンキューの3つだけでなんとかホームステイでも上手くやっていました。
しかし、語学学校の初日は授業に全くついて行けません。テキストの何ページを開けばいいのかさえ分かりません。そして、大の大人が泣きだす始末・・・
何でみんなは授業についていけるのだろう。語学学校なんだからみんな英語はできないはずなのに。社会人のくせに英語ができなくて恥ずかしい。できるようになる気がしない。
中学からずっと英語は赤点だったことを思い出しながら、色んな思いがこみ上げてきました。
何のために語学留学で英語を勉強するのか
心がバキバキに折れて、到着1週間で「帰国」の二文字が頭をよぎり始めたころ、「なぜここに来たんだろう」と考えてみました。
子どものころから、なんでも器用にこなす私。大した努力をしなくても成績はよかったし、スポーツも得意。モノづくりも絵も歌もピアノも上手だった。ただ一つ苦手だったのは「英語」。流暢な英語でお客さんと会話をする友達をすごいなーと遠くから見つめていたことを思い出しました。
「そうだ!劣等感克服のためにカナダに語学留学を決意したんだった!」
このままではいけないと気が付いた瞬間に挫折寸前から立ち直り、過酷な勉強生活がスタートしたのです。
カナダで英語漬けの日々が始まる
学校では積極的に発言・ホームステイの家族にべったり密着・日本語ダメ!絶対をモットーに生活。
9時~15時の語学学校の後は、図書館にこもり7時まで文法と単語を自習で叩き込む。ホームステイ先でも、今日勉強した英語を家族に発表したり、使える英単語を聞いてみたり、寝る時間までファミリーと話しました。人生で1番といっていいくらい勉強しました。
日本人と一緒に遊ぶこともありましたが、英語でのコミュニケーションに努めました。
語学留学4か月でTOEIC250→600点へ
カナダ滞在4か月目に受けた2回目のTOEICで600点超になっていました。TOEIC専用の勉強をしたわけではありません。TOEICで英語力は測れないとは言いますが、確実に英語ができるようになっている手ごたえがありました。
慣れてきても終わらない英語勉強の日々
大学付属のESLに通い始めてからも、大学のサークルに参加したり、大学の図書館で何時間も勉強したり、ボランティアに参加したりなど、生活面でも英語漬けの生活を続けていました。
語学留学1年間でTOEIC250 →900点へ
語学学校に1年間通い、そろそろ帰国かワーホリに切り替えるかというときに、もう一度TOEICを受けてみました。苦手だった長文もすらすら解ける驚きを感じながら、初めて900点台を記録。
何度も言いますが、TOEICだけで完全な英語の力をはかることはできません。900を超えても、これから先、TOEIC満点をとれるようになったとしても、英語の勉強に終わりはありません。
最低レベルからの語学留学だけど英語力は上がった
ESLを終了し学校へ通わなくなると、普段の生活ではあまり使わないアカデミックな単語は忘れてしまいました。
その代わりワーキングホリデーで仕事を始めると、学校では習わない生活用語やスラング、ネイティブの自然な表現も数多く習得することができました。
帰国後も仕事で英語を使う
帰国後は英語をコミュニケーションのツールとして使う仕事をしています。仕事のやりとりや英語の問い合わせメール、外国人の同僚とのコミュニケーションも、英語でできています。簡単な翻訳をやらせてもらったり、とても充実しています。
私の場合、底辺レベルからの底上げの英語力なので、大学や企業留学で鍛えたほかの社員の英語力には遠く及びません。それでも留学前、遠くからこっそり英語で話す同僚を眺めていた自分とは大違いです。
本人の努力次第で英語は絶対にできるようになる
「語学留学やワーホリでは英語力なんかつかない」なんて言う人もいます。そして、英語力が全く上がらないまま帰国する語学留学やワーホリの人が多いのも事実です。
しかし、本人の努力があれば確実に英語力は向上します。万年赤点の私は英語大好きになったのはカナダで語学留学とワーキングホリデーをしたおかげです!
もちろん私の勉強はまだ終わっていません。言語の勉強って終わりがないから楽しいんです!
とりあえず、今はTOEIC満点の990点、そしてIELTSのoverall7.5(大学院入学レベル)を目指してがんばっています。