フランス語と英語の両方を使うカナダ?フランコフォンは17%しかいない

カナダは英語とフランス語の両方が公用語として知られていますが、ケベックから離れるとフランス語はほとんど聞こえません。

カナダは公用語が2つ

1931年に国として独立するまで、カナダはフランスイギリスの植民地でした。そのためカナダ人といってもフランス系とイギリス系に大きく分類されます。(※1)

異なる言語を持つ2か国に支配されていたカナダは、両者の争いを避け折り合いをつけるため、フランス語と英語の両方を公用語としています。そのためカナダにはフランコフォン(フランス語話者)がたくさん住んでいます。

(※1)ネイティブや中国系、ユダヤ系なども住んでいます。

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商品の説明や看板も2か国語表記

公用語が2か国ということは、スーパーに並ぶ商品名や道路の標識もフランス語と英語の2か国語表記。

例えば、お菓子ならパッケージの裏と表が別々の言葉でデザインされています。栄養素などの表示も並行して表記されています。

道路の標識も、フランス語と英語で書かれているほか、博物館や美術館などのパンフレットも両方の言語で用意してあります。

慣れるまでは紛らわしい

裏表でパッケージデザインが違う

フランス語と英語は、ぱっと見そっくり。同じ商品でもフランス語面と英語面が並んで置いてあると、「なんか違う・・・でも何が・・・?」と一瞬悩んでしまいます。間違い探しみたいですねw

英語―日本語の2か国語標識は日本にもありますが、日本語と英語は見た目が全然違うので違和感はありません。しかし、日本語―中国語の表記を見ると「どっちを見ればいいんだ・・」と一瞬悩むことがあるかもしれませんね。

カナダでフランス語が使われる地域

実はバイリンガルの人口はカナダ全人口の17%ほどしかいません。公用語だけど、カナダ人全員がバイリンガルというわけではないので注意です。

カナダのほとんどの州は英語が公用語

英語を話す人口

カナダはフランス語と英語の両方が公用語ですが、州単位で見ると、「英語のみを公用語」としている州がほとんどです。

フランコフォンの人口を見てもケベック州(地図Dの州)を中心に、離れれば離れるほど減っていきます。

以前私が住んでいたBC州は西の端っこ(地図Cの州)で、ほとんどのカナダ人が英語しか話しません。極まれにフランス語を話す人もいましたが、ケベック州などフランス語圏から仕事や家族の都合で引っ越してきた人でした。

ケベック州はフランス語が公用語

フランス語を話す人口

カナダ全人口のうち英語とフランス語のバイリンガルはたったの17%ですが、ケベック州全人口で見てみると、なんと69%もいます。実はケベック州はカナダで唯一「フランス語のみを公用語」としている州。住民の80%以上がフランス系の民族で構成されています。

ニューブランズウィック州は両方が公用語の唯一の州

ケベック州のお隣のニューブランズウィック州はとても小さな州。フランス語を母国語とする民族が3割を占めています。カナダで唯一「フランス語と英語の両方を公用語」としている州ですね。

英語とフランス語の両方を公用語としているカナダですが、公式なバイリンガル州はニューブランズウィックだけです。

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オンタリオ州の一部もフランス語を使う

カナダ人でも知らないことが多いのが、オンタリオ州でもフランス語を話す地域があるということ。ケベック州の境目の街だけではなく、フランス語と英語のバイリンガル地域もオンタリオ中間部に多く点在しています。

フレンチカナディアン=ケベック州出身と思われがちですが、オンタリオ州出身のフレンチカナディアンもたくさんいるんです。

フランス語圏の境目、オタワの様子

カナダの首都であるオタワは、フランス語圏であるケベック州まで川を挟んですぐの境目に位置しています。ケベック州からの移住者が多いことと、首都であるため国の役人が多いことからフランス語も多用されています。

すれ違いざまにフランス語が聞こえる頻度もBC州とは比べ物になりません。役場の窓口の人はもちろん、スーパーの店員もバイリンガルのことがとても多い。

レストランなどの看板は、英語のみで書かれているときと、フランス語のみで書かれているときがあります。

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オタワでフランス語を使えると仕事探しに有利?

英語しか話さない人は多いのですが、フランス語しか話さない人はあまり見かけません。英語を第一言語にしている人の割合のほうが圧倒的に高いので、仕事は英語ができないと難しいかもしれません。

一方、フランス語はできるとより良いいう感じですが、フランコフォンは少なくないので供給も十分にあるようです。

オタワで働こうと思っている人は、フランス語を話すことよりも英語をきちんと話せることのほうが大切だと思います。


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TOEIC250点で突然思い立ち海外へ。猛勉強の末、1年間でTOEIC900点とれるようになりました。学生ビザとワーキングホリデーでカナダに3年滞在したのち帰国。ファミリークラス移民。